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2005年11月

2005年11月30日 (水)

いけるぞ「みょうばんなめし」

先日捕ってきたタイワンリスの毛皮だが、「みょうばんなめし」を一週間行って水気を吸い取ったあと数日干してみた。なんと驚いたことに皮が柔らかい。無加工で乾燥させた皮と比べて柔らかさが格段に違う。さすが「みょうばんなめし」これなら加工ができそうだ。タイワンリスの尻尾はキーホルダーやマスコット飾りにもってこいなのだが、中骨を抜いて乾燥させただけでは芯の皮がコチコチになってしまい曲げるとポキッといってしまう。みょうばんなめしをしてあると柔軟性があり折れることはなさそう。これはいける。まだ行程の途中だが一匹で小さなポーチと尻尾のキーホルダーくらいは作れそうだ。
NAMESHI 写真のような調子でマンションのバルコニーで干してある。当然ながら家族にはすこぶる評判が悪い。毛皮細工をしても元がなんだか判っているので娘やカミサンは貰ってくれそうもない。こっそり職場の女の子にでもあげちゃおっかなぁ。

2005年11月29日 (火)

なるか鹿との接近遭遇

SHIKA それは予告なく突然始まった。明日は日曜、寝坊ができるとほくそえんだ土曜日の宵の口、携帯電話に呼び出しが。なんでも翌日の日曜日に行う予定の鹿猟にメンバーが足らないのでどうかとという先輩ハンターからのお誘いだった。日曜日はお寝坊指定日なんだぜと腹の中で思ったのは0.5秒間、すぐさま二つ返事でOKしてしまう短絡的な私。
急いで仕度をして布団にもぐりこみ、朝3時起きで車を神奈川県の西部、丹沢方面へと走らせた。今回メンバーに加えてもらうのは鹿のグループ猟になる。あらかじめ決められたタツマと呼ばれる複数の待ち伏せ場所で銃を構えるハンター達の方向へ、犬を使って獲物を追い込み捕獲するという猟法だ。
集合場所には9人のハンターが集まった。私にとっては初対面の方々ばかりだが皆ベテランハンターであり心強い。まずは隊長が簡単な図を書いてハンター達の配置を指示する。隊長は勢子(せこ)という犬を使った追い出し係となる。犬と一緒に山を駆け回るハードな係りだ。鹿などは無作為に山の中をはいかいしているのではなく通り道がほぼできている。ただしその通り道は一本ではないので複数ある通り道にハンター達を配置して、もし近くに来たらズドンとやるという寸法だ。山を知り尽くしているベテランハンター達は確率的に鹿が通りやすい場所を周知している。適材適所で隊長が振り分ける。私のような新米はその辺を考慮した配置をしてくれた。銃砲を使用したゲームであり慎重を期すのは当然だ。 TANZAWAKOHANTERS 車に分乗して各所の配置場所まで3つの 小グループに分かれて指定位置へ向かう。私たちのグループは丹沢湖を望む山の頂から一歩を踏みだした。遠くに見える丹沢湖がきれいだ。隊列を組み移動を開始。鉄砲かついで道なき道を行く。安全のために猟友会指定のオレンジ色ベストを着用しているがその下は迷彩服で、なんだか兵隊さんみたいだ。 ほどなくして指定場所に到着、それぞれの持ち場についた。持ち場からは絶対に動かないこと、これが鉄則だ。各員との連絡は無線を使ってコミュニケーションを逐一取っていく。隊長から犬を離したとの連絡がある。いよいよ開始だ。あとはひたすら待つ。ともかく待つ。
KAMAE 私の持ち場で鹿が上がってくると思われる沢のある方角はだいたいわかっている。待っている間やることもないので、装弾を抜いて安全装置を掛けた銃で構えのシュミレーションをしてみる。こっちへ来てくれたらいいなぁ・・・でもその確立は何十分の一だろう。勢子役の隊長からは逐一連絡が入るが犬が吠えないのでどうも獲物がいないらしい。待つこと3時間ほど、駆り立てる鹿もおらず残念ながら隊長判断により終猟した。
ベースに戻ると冷たいビールが待っていた。一汗かいたあとのビールがとてもうまい。銃猟HAKUBISHIN で捕れなかったので山に仕掛けたワナを見に行くというので同行させてもらった。ワナ猟も免許が必要な猟法のひとつだ。鹿たちの通り道にあたる山のあちらこちらにワナを仕掛けてあり、定期的に見回ってチェックするのだそうだ。ひとつのワナになにかぶら下がっている。タヌキみたいだが、よく見るとハクビシンだった。 SARSを仲介する動物だとして注目されたのは記憶に新しい。本来足に掛かるべきワナが首に掛かっていてかわいそうだったが、餌を仕掛けてあるわけでもないのに、なんでワナに首を突っ込むような真似をしたのかはわからない。

というわけで目的は達せられなかったが、陽気の良い日曜日に山歩きができたのはある意味楽しかった。地元ハンターさんたちと面通しもできたので次回があるかもしれないという期待は残った。欲張らず次のチャンスを待っている。

2005年11月20日 (日)

ミンクもリスも毛皮は同じ?

たまたま時間が取れたのと、珍しく早起きができたので近所の猟場へバイクで出かけてみた。実は今回はケモノを狩るという目的があったりする。獣といっても鹿や熊のような大型獣ではなく毛物のタイワンリスだ。これも特定外来生物に指定され飼育や移動などが禁止され駆除の対象にもなっている。なんでも日本国の山野には居るべきではない生物なのだそうだ。TAIWAN_RISU
昨年見つけた猟場にある特定の木に、明け方のほんのわずかの時間、リスたちがやってく ることを見つけてあった。で、今日は・・・いるいる何匹かが木の上で朝ご飯の最中のようだ。二匹落として回収した。日本の自然にとっては悪玉にあたるタイワンリスだが見ればかわいい顔をしている。ちょっとかわいそうだったかな。合掌・・・
家へ持ち帰りカッターナイフで皮をきれいに剥がしてなめし革を作るのが今回の目的。なめし革の作り方は友人の手工芸作家から情報を仕入れてあった。昨シーズンも毛皮を作ったのだが、なめさずに乾燥させたためゴワゴワになってしまった経験がある。それでもリスとは思えないなかなかいい肌触りの毛皮だ。ところがこんな小動物でも皮むきするのに一頭30分~40分位かかる。カッターナイフ1本でちまちまとやるので、2頭もやった日にはもう勘弁という感じだ。

教えてもらった「みょうばんなめし」という方法でなめすことにする。現在みょうばんと塩をミックスした水溶液に毛皮を浸けてあるが上手くいくかどうか楽しみだ。

2005年11月15日 (火)

鴨に情報を漏らしたのはだれだ

待ちに待った狩猟シーズンがスタートした。一ヶ月前からこの日は休暇を取ると宣言して万障繰り合わせ、意気揚々と出かけた11月15日。場所は下見に行った時にカルガモがわんさかいたあの場所だ。明け方に到着して日の出を待つ。朝の冷気が心地よい。で、肝心の鴨ちゃんだが・・・いない。待てど暮らせど飛んでも来ない。まるで今日から狩猟解禁だと知っているかのようだ。ただ朝方に一回だけ発砲のチャンスがあった。40mの射程でカルガモに当たることは当たったが当たり所が良かったようで、藪に中に逃げて行ってしまった。本日の鴨との遭遇は後にも先にもこれっきり。あとは待てど暮らせど夕方までお会いできなかった。
KAWASEMI-1 一人でぼやいているとカラフルな小鳥が飛んできた。カワセミだ。いかんせん小さい鳥なのでう まく写真に収まってくれるか心配だったが、やることもなく暇だったので何枚か撮ってみた。背中のブルーがとても鮮やかだ。そんなわけで獲物が居ないときにはにわかバードウォッチャーになる。非狩猟鳥はいっぱいいるんだなこれが。サギ、カワラヒワ、セグロセキレイ等々、ハヤを狙ってカワウまでやってきて深みで潜水を披露している。
たまたまいいところにカラスが止まったので害鳥駆除に協力しておいた。その後このハシボソカラスは某大規模農家に引き取られたが、農作物を荒らすカラス除けの見せしめとして剥製にされる運命をたどるようだ。
静かにしていると遠くの山奥から発砲音が時折聞こえる。みなさん初日をがんばっているのだろう。まぁわたくし的には解禁日に出猟できただけでも有り難いと思わねばならないか。2月15日までの三ヶ月間はまだ始まったばかりだ。

2005年11月13日 (日)

秋の山はお宝がいっぱい

なにやら最近「ビーチコーミング」というお散歩が流行っているそうな。海岸の浜を歩きながら漂着物を収集することを称してそう言うのだそうだ。浜に漂着するのは昆布の切れ端とゴミくらいだと思っていたが、そのゴミの中にもお宝級の漂流物が含まれていることもあるそうで、なかなか拾い物も奥が深い。そういえば早朝にお出かけして海岸に面した道路を走行しながら見ていると、なんだか波打ち際を散歩している人たちが多最近くなったような気がする。皆さんお宝狙いなのだろうか。
私は海系というより山系の人なので、似たようなことは山でやっている。秋も深まった山の中はある意味お宝の宝庫だ。山に自生している植物を採取するという行為を除いて、純粋に足元に落ちているものだけを拾ってもいろいろなものが手に入る。椎の実、どんぐり、クルミ、イガグリ、真っ赤に色づいたモミジの葉 etc, etc 海はどんなに深いところにある浜でも潮の干満でどうしてもゴミが漂着するが、深い山奥には人間が排出したゴミは存在しない。それだけでもなんだか嬉しかったりする。さらに少しだけ自然の恵みを拝借することを含めるならば、キノコにキクラゲ、アケビにヤマイモ。おぉありがたや山の幸ってなもんだ。KUNUGI-1 写真は先日の山歩きの際に拾ってきたクヌギの実。ガクがしっかりしているので持って帰ってきた。椎の実や栗などは食べられるがドングリやクヌギの実などは苦くて食用には厳しいらしい。
雑木林の足元を埋め尽くすドングリの美味しい食べ方を見つけた人には国民栄誉賞を進呈したいですな。

2005年11月11日 (金)

TVドラマ「コンバット!」にみる不死身伝説

先日新聞のTV番組欄を見ていて、懐かしいTVドラマをリバイバルしているのに気がついた。「コンバット!」。 ビッグモローが扮するするサンダース軍曹とその分隊が第二次世界大戦下のフランス戦線での活躍を描いたストーリーだ。幼少の頃、私はこのモノクロTV番組が好きで再放送をよく見ていた記憶がある。アメリカでの放送開始は1962年、もう40年以上も前の話だ。 

当時のTVドラマとしてはいやにリアリティのある武器や戦闘シーンが印象的だった。撮影用のステージガンとはいえサンダース軍曹のトミーガン(トンプソンサブマシンガン)、ヘンリー少尉のM1カービン、カービー2等兵のBAR(ブローニングオートマチックライフル)、他の歩兵のM1ガーランド、それにドイツ兵のMP-40シュマイザーやモーゼルボルトアクションライフルなどちゃんと銃器を差別化し、アフレコで激発音もしっかり識別して入れるところなどは番組としてのこだわりを感じる。 
ドイツ軍戦車として米軍のM41軽戦車を使っていたのは 残念だったが、週一の連続TVドラマに戦車を引っ張ってこれるだけでも立派なものだった。角川映画の「戦国自衛隊」では陸上自衛隊が撮影のための戦車をどうしても貸してくれなかったため、ブルドーザーを改造して61式中戦車を作らざるを得なかったというような事情とはtiger1 えらい違いだ。

「コンバット!」には不死身伝説がある。戦闘では必ず敵側のドイツ軍部隊は全滅、アメリカ 軍側で死ぬのは新兵ばかりでレギュラーはいいところかすり傷程度。この辺は当時の子供心にも矛盾を感じていた。そんな物語の中心となるサンダース軍曹やヘンリー少尉は、さしずめ理想の中間管理職像と言ったところか。彼らは単純にかっこいいんですよね。戦争という血なまぐさい争いをあんなふうにかっこよく描ける社会的風土が戦勝国であるアメリカにはあった。当時の日本には無いものを描いたものだっただけに、多くの視聴者を引き付けたのかもしれない。

兵役の無い日本では自衛隊員を除いて具体的な戦闘行為に対する体験的な知識を得る手段はない。我々のような一般人はスクリーンやブラウン管、書籍などの中で見たり感じたりしたものが全てだ。戦争は悲惨なものであり否定こそすれ賛美すべきものでもない。この番組の中では戦闘行為というシチュエーションの中で描かれたヒューマンドラマとして見てみたい。深い味わいを感じることができると思う。 

不死身のサンダース軍曹ことビックモローも1982年に2人の息子と共にヘリコプター事故で没した。彼は天国でもK中隊第二小隊第一分隊を率いてトミーガンをぶっ放しているのかもしれない。
Checkmate King Two. This is White Rook OVER!

2005年11月 9日 (水)

カモの食糧事情

KAMO-UMI 陸鴨であるカルガモが海にいてびっくりしたことを以前に書いたが、その鴨がどうも浜辺に居ついてしまったようだ。職場へ向かう途上にある小さな人工浜のコンクリート土間が干潮時に露出するのだが、朝と干潮が重なったときにはそこに2~3羽が遊んでいる。カルガモの個体としては小さいので今年生まれたニューカマーだろう。水辺に浮いているときには人影を見て寄ってくるところを見ると餌付けされているようだ。かわいいからと言って野生動物に餌をくれてやることは実のところ環境省や地方自治体が注意を促している。餌付けは自然の生態系を崩す行為であり、人間と野生動物の双方にとって害があるという理屈だ。
まぁ鴨にパン屑をくれてやったからって人間の生活圏が脅かされるわけでもなかろうが、当の鴨にとっても食性を人為的に安易な方向へ変えられてしまうのはあまりいいことではないだろう。
仮にそこが猟区であり猟期であっても、尾っぽを振って寄ってくる鴨を捕まえて食べてしまうなんてことはもちろんできることではない。野生動物と狩人の英知を掛けた対決の一瞬。そんな緊張感のある一瞬を求めて狩猟解禁日を心待ちにしている。

2005年11月 6日 (日)

キジと交わした再会の約束

せっかく秘密兵器を仕入れたので、早速距離目測訓練をと思い山へレーザーレンジファインダーを持ち出してみた。目測で見当を付けた目標にレンジファインダーを当てて正確な距離を測る。痛切に感じたのはまったく当てにならない自分の距離感の無さ。一番感覚を磨かないといけない30mから50mの間が今ひとつ正確に掴めない。まぁこれは慣れもあるので精進あるのみだ。
そんな調子であちらこちらと望遠鏡を覗いていると目の前の雑草の茂みからKIJI不意にキジが出てきた。今年初めてお目に掛かる雄のキジだ。低木の下からしっかりとこっちをうかがっている。距離にして15mくらいか。まだ猟期まで1週間とちょっと。こんなチャンスはそうそう無いのだが、もちろん今日は見るだけ。しかし雄のキジはほんとにきらびやかだ。青色に輝く羽に真っ赤な顔のコントラストが美しい。隠れたつもりになっているキジとにらめっこしながら、11月15日以降にまた会おうぜと一方的に再会を約束したのだった。

2005年11月 4日 (金)

距離を測れば明日は幸せ

BUSHNELL 猟期突入を前にして、力強い味方がメリケンより到着した。レーザーレンジファインダーといい、レーザー波を使って望遠鏡で覗いたターゲットとの距離を瞬時に演算してデジタル表示してくれるというものだ。画像のとおり手のひらに隠れる程の大きさで出来ることと言ったら距離を測るだけなのだが、これがなかなかどうして現場では重宝してしまうのですよ。
ライフルスコープを使った精密照準射撃において、目標物との距離が分かっているかいないかでは雲泥の差がある。調整済みのスコープを覗いていれば十文字の真ん中にいつでも当たるとは限らない。獲物をスコープで狙い、絶対いただきだとほくそ笑んで、どうやって食べたらうまかろうなどと思いをはせつつ引き金を絞ると、何事もなかったかのようにマトが逃げて行くっていうのはだいたいこのパターン。弾丸は放物線を描いて飛んでいくので、ターゲットまでの距離に応じて照準を意図的に修正してやる必要があるのだ。ベテランハンターは目測で距離を測るのだが、ヘッポコという形容詞が頭に付くハンターはこのような機械に頼ると楽することができる。
ところがこんなものが日本で買うと5万円以上してとてもじゃないが手が出ない。そこでインターネットを使った個人輸入を企てた。たまにキャンプ用品を買っているアメリカの通販サイトを見ると気の利いた機種が$250位で売っている。これはいくしかないでしょうってわけで注文を掛けると、あんたの国へは送れませんときた。近年アメリカでは戦略物資のみならTARGET-2 ず軍用に転用できそうな品物の輸出は規制が掛かってシッピングできないケースがけっこうある。同盟国の日本だってのにねぇ。だめだとなると余計になんとかしようと思うもので、今回奥の手を使って手に入れることができた。持つべきものは米国人のお知り合いっていうところか。
というわけでこれさえあれば鬼に金棒。今シーズンはいただきだっ・・・って道具と腕前は別問題ですかねやはり。

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