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2005年11月11日 (金)

TVドラマ「コンバット!」にみる不死身伝説

先日新聞のTV番組欄を見ていて、懐かしいTVドラマをリバイバルしているのに気がついた。「コンバット!」。 ビッグモローが扮するするサンダース軍曹とその分隊が第二次世界大戦下のフランス戦線での活躍を描いたストーリーだ。幼少の頃、私はこのモノクロTV番組が好きで再放送をよく見ていた記憶がある。アメリカでの放送開始は1962年、もう40年以上も前の話だ。 

当時のTVドラマとしてはいやにリアリティのある武器や戦闘シーンが印象的だった。撮影用のステージガンとはいえサンダース軍曹のトミーガン(トンプソンサブマシンガン)、ヘンリー少尉のM1カービン、カービー2等兵のBAR(ブローニングオートマチックライフル)、他の歩兵のM1ガーランド、それにドイツ兵のMP-40シュマイザーやモーゼルボルトアクションライフルなどちゃんと銃器を差別化し、アフレコで激発音もしっかり識別して入れるところなどは番組としてのこだわりを感じる。 
ドイツ軍戦車として米軍のM41軽戦車を使っていたのは 残念だったが、週一の連続TVドラマに戦車を引っ張ってこれるだけでも立派なものだった。角川映画の「戦国自衛隊」では陸上自衛隊が撮影のための戦車をどうしても貸してくれなかったため、ブルドーザーを改造して61式中戦車を作らざるを得なかったというような事情とはtiger1 えらい違いだ。

「コンバット!」には不死身伝説がある。戦闘では必ず敵側のドイツ軍部隊は全滅、アメリカ 軍側で死ぬのは新兵ばかりでレギュラーはいいところかすり傷程度。この辺は当時の子供心にも矛盾を感じていた。そんな物語の中心となるサンダース軍曹やヘンリー少尉は、さしずめ理想の中間管理職像と言ったところか。彼らは単純にかっこいいんですよね。戦争という血なまぐさい争いをあんなふうにかっこよく描ける社会的風土が戦勝国であるアメリカにはあった。当時の日本には無いものを描いたものだっただけに、多くの視聴者を引き付けたのかもしれない。

兵役の無い日本では自衛隊員を除いて具体的な戦闘行為に対する体験的な知識を得る手段はない。我々のような一般人はスクリーンやブラウン管、書籍などの中で見たり感じたりしたものが全てだ。戦争は悲惨なものであり否定こそすれ賛美すべきものでもない。この番組の中では戦闘行為というシチュエーションの中で描かれたヒューマンドラマとして見てみたい。深い味わいを感じることができると思う。 

不死身のサンダース軍曹ことビックモローも1982年に2人の息子と共にヘリコプター事故で没した。彼は天国でもK中隊第二小隊第一分隊を率いてトミーガンをぶっ放しているのかもしれない。
Checkmate King Two. This is White Rook OVER!

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