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2006年4月 8日 (土)

フルメタルジャケットに見る戦争と平和

Rifle 映画「フルメタルジャケット
ベトナム戦争の悲惨さを描いた今は亡きスタンリーキューブリックの監督作品である。寝付きが悪かったので昨晩よりによってこんなDVDを見てしまった。一言でいうとえぐい作品だ。悪い寝付きが余計に悪くなってしまった。
全編スラングの嵐。Fから始まる四文字言葉がいったい何回使われたか勘定してみたいくらいだ。ベトナム戦争がらみの映画は同様な傾向があるが、アメリカが起こした誤った戦争に対するアンチテーゼがかなり効いている。ひとつ気になったのが以下のシーン。作品の中で海兵隊新兵訓練所で鬼指導教官が新兵に暗唱させるフレーズがある。

This is my rifle. There are many like it, But this one is mine. My rifle is my best friend. It is my life. I must master it, as I must master my life. Without me, my rifle is useless. Without my rifle, I am useless. I must fire my rifle true.
これは私のライフルだ。似たようなものはある。だがこのひとつは私のものだ。私のライフルは私の最高の友だ。それは私の人生そのものだ。私が私の人生をマスターしなければならないように私はライフルをマスターしなければならない。私なしでは私のライフルは無価値だ。私のライフル無しでは私も無価値だ。私はライフルを撃たなければならないのだ。

新兵たちは毎晩このフレーズを暗唱してライフル銃を抱いて眠りにつく。よもや日本の陸上自衛隊ではこんなことはしないだろうけれども、現在も含めて常に世界のどこかで戦地を持っているアメリカの兵隊さん達はよりシビアだ。ウインチェスターでインディアンをけちらし、自動小銃でドイツや日本をけちらし、スポーツ用品店でショットガンが購入出来るアメリカのような銃社会ではこういうことも受け入れられやすいのかもしれない。しかし60年以上戦争から遠ざかっていて、銃刀法で銃砲の所持が厳格に制限されている平和な日本ではイメージすることすら難しい。所詮日本人にはスクリーンの中の世界でしかないのかもしれない。そんな日本に生きていられることを感謝したい。
う~む、いかん。こういう映画を見るとなんだか後味が悪い。お口直しに青春映画でも観ないといけないかもしれないな。

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コメント

グローイングアップでも見ましょうか。(笑)
イスラエルの映画ってのがミソですが。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD2771/comment.html?flash=1

おぉ、悲しき青春映画ですねぇ。
見たことはない映画ですが、最後の結末で流れるというミスターロンリーの曲はなんだかはまりすぎていて怖いくらいです。
イスラエルもGNPの半分を国防費にあてるお国柄。映画といえば国威発揚ものが多かったけど、こういう映画も出来るのですなぁ。

ほれ、形としては典型的な民主国家ですからねぇ。

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