丹沢湖 四季折々
本年の黄金週間も今日で終わり。明日からはまた日常が始まる。
私はGWも普通に働いていたので別になにが変わるわけでもないが、各地で喧騒が去って空いて来たときに休暇を取って好きなことができるのが楽しみだ。もう子供達も大きくなって父ちゃんとは遊んでくれないので自分の趣味に浸ることができる。せっせと働いた自分へのご褒美として近々郊外へ逃避しようと目論んでいる。
さて神奈川県の西部には丹沢湖というあまり観光地化されていない湖がある。ダムを造ったために出来た人造湖なのだが1978年の完成から30年近く経つのでもう自然の一部として成り立っている。ここは私のお気に入り。ストレスに押しつぶされそうなとき、まったく考えがまとまらないとき、ふらっと立ち寄って椅子を出して半日ほどぼぉ~っとして帰るだけで明日への活力が沸いてくるから不思議だ。
ここには四季折々の顔がある。左の写真は春の丹沢湖。橋のたもとには桜の花が咲き乱れてはいるもののこの時期の山はまだ芽吹いてはいないようだ。谷の向こうには富士山が望めるのだが厚く雲化粧している。昨年の暮れには谷の左側の尾根側で鹿狩りをしたこともあった。静かにしていると鹿の鳴き声もたまに聞こえる。笛を吹いているようなピィ~という鳴き声だが鳥とはあきらかに違う。春は野生鳥獣が活発に動き始める時期なので小鳥のさえずりだけを聞いていても心地よい。
夏になると俄然緑が濃くなってくる。左の写真は梅雨末期の頃だが雨にむせぶ湖もいい ものだ。雨模様でも風が無ければビーチパラソルを広げて椅子に座ってストレス発散。山々のオゾンでなんだか気が抜けていく感じが好きだ。湖面に落ちる雨粒に目をやるとき、焚き火の炎を眺める雰囲気とラップする。
秋になるとまた風情が違う。ススキが揺れモミジが赤く色づいて来る頃だが、夏場に繁殖したアオコのおかげで湖がミントグリーンになってしまっている。水不足でダムの放流を控えているとこうなってしまう。これは秋の長雨を待つ他はない。空は秋の装い。谷の向こうに見える富士山が雪化粧するのも間近。
左は冬景色。すでに落葉樹の葉は落ちて富士山も真っ白だ。空気は冬のそれで透き通っ ている。雪の少ない丹沢湖ではこの時期が一番だと思う。ただでさえ少ない人の気もさらに少なくなってくつろぐには最高かも。その他冬場はケモノや鳥とのやりとりの楽しみがあるのだがそれはまた別の話。
なにもしない贅沢ってあるのかもしれない。最高の贅沢を満喫するために、暇を見つけてはせっせと足を運ぶわたくしではありました。
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GWお仕事ご苦労様でした。
そろそろ休暇取得でしょうか。
昨日、今日と作業中に雨に降られついてません。おまけにキャベツ
の値段、暴落してます。手取り1箱400円。
弱り目にたたり目。
鹿撃ちまで遠いですね。
丹沢に熊はいないよね。今年も事故が多そうで、お気をつけに
なってください。鹿も角があるのかな。
投稿: はらまさ | 2006年5月 8日 (月) 10時45分
GWが無いのは自分ばかりではないので仕方ないと思います。まぁ今週は2日ばかり休暇を取って山へ行きます。
ここのところ週末になると天気が崩れますね。やな陽気です。いまキャベツってそんなに安いのですか?供給過剰なんでしょうか。生産高って難しいですね。
丹沢山系にはツキノワグマが推定30頭ほどいるらしいです。狩猟許可証を貰うときに付いてくるパンフレットに毎年書いてあります。一応捕獲自粛ということになっていますが、まぁまず出会いの機会はないでしょうな。
もし出会ったら・・・逃げます。
投稿: Fiby | 2006年5月 8日 (月) 19時56分
丹沢に限らず熊に出会ったら・・・
♪どこまーでも~追いかける~♪でしょ
逃げるなんて勿体無い。
投稿: カル | 2006年5月11日 (木) 16時09分
キャベツの値段は、市場の売り渡し価格から農協の手数料や運賃消費税が引かれるので、農家の手取りは、市場の価格より安くなる。
連休中日には、八百屋が休みで出荷がピークになり、買い手はスーパーだけなので、暴落する。
生産地は、山の上まで一面キャベツだけなので仕方なし。賢い農家は、高値で打ち切りすべて売り払ってしまう。
これからは、中早生キャベツが出来てくるので、いくらか高くなるか。
30頭のツキノワグマに襲われないようご注意ください。
カルさんなら発砲するかな。クマじゃライフルか。
投稿: はらまさ | 2006年5月11日 (木) 20時44分
カルさん、どもです。
熊に出会ったら・・・ボクはやっぱ逃げます。熊の胆と右手は差し上げます。仮に飛び道具を持っていたとしてもバラ弾だったらやはり逃げの一手かな。小熊だったら相撲のひとつでも取ってやろうという気になるかも知れませんが親熊はごめんなさいです。
はらまささん、どもです。
なるほど、連休中は街の八百屋さんが休みで市場の競りに現れないので値段が下がるのですね。知りませんでした。ボクら末端の消費者は安ければ安いほど有り難いのですが、生産者である方々のことを考えると思い複雑です。
投稿: Fiby | 2006年5月11日 (木) 21時27分
丹沢に熊はいます!
私、今年の冬に遭遇しました。丹沢の熊は冬眠しないそうですね。
近々、私のブログにそのときのことを書くつもりです。(まだなのですが)
その体験が頭を離れず、神田古書街で「熊に会ったらどうするか」という本(アイヌのハンターだった人の聞き書き本)まで手に入れ読んでしまいました。
今年上半期の最大のびっくりです。(恐怖に近い)
投稿: なっちゃん | 2006年6月 7日 (水) 19時17分
なっちゃんさん、こんにちは初めまして。コメントありがとうございます。
なんと推定30頭しかいないという熊さんに遭遇してしまったのですね。こう書くと簡単ですが、さぞや鉢合わせしてしまった時はどきどきだったでしょう。丹沢も以前に西丹沢自然教室裏から中川川をまたいで本棚あたりまで歩いたことはありますが、その先の険しさに脱帽した記憶があります。熊さんとはどのあたりで出会ったのでしょうか。ぜひご自身のブログでご紹介下さいね。
なっちゃんさんのブログも拝見いたしました。タスマニアの記事はとても興味深く拝見いたしました。7泊8日でタスマニア横断なんて考えただけでもゾクゾクしてしまいます。私は狩猟のとき以外のアウトドアは『静』が主体であまり動き回る事は少ないです。見習わなければいけませんね。
どうぞ今後ともよろしくです。
投稿: Fiby | 2006年6月 7日 (水) 21時40分
本日、「丹沢の熊!」をアップしました。トラックバックというシステムがよくわかりません(おいおい勉強します)ので、とりあえずこの欄でお知らせいたします。
ブログに来ていただいてありがとうございます。
投稿: なっちゃん | 2006年6月14日 (水) 10時29分
なっちゃんさん、こんにちは。
熊のお話拝見いたしました。ご自身のブログにもコメントを書かせていただきましたが大変な思いをされたのですね。でも今となってはたぐい希な思い出ではないでしょうか。貴重な体験だったと思います。
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これだけです。どうぞ試してみて下さいね。
投稿: Fiby | 2006年6月14日 (水) 22時01分