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2006年9月21日 (木)

キティホーク乗艦記(中編の2)

中編の1の続編。

Kitty3_4 東京湾を出てしばらく経った。恐らくは大島沖あたりの訓練区域まで進むことになるだろう。ブリッジのフライトデッキ寄りから見ているとまさに高見の見物。フライトデッキにいるよりよく見渡せる。後方を見ると幅広いウエーキ(引き波)を引いていた。直径7メートCleaningルもあるスクリュー4基が30ノット近い速力を絞り出している。8基 あるボイラーもフル操業ってところか。
フライトデッキでは甲板員が一列になって異物を探して歩いていた。今回はデッキ横にギャラリーが並んでいて、10メートル先をジェット機がタッチアンドゴーで通過することになる。万が一車輪がパンクでもして人混みに突っ込みでもしたらえらいことになるのはもちろんだ。

Engine_testTestCapt1_1   

面白い場面に出くわした。蒸気カタパルトの試験だ。このカタパルト、ジェット機を引っ掛けてエンジン推力と合わせて時速300キロ以上まで加速するもの。加速が得られなければ飛行機はそのまま海へ直Magwai行してしまう。入念にテストが行われていた。そうこうしているうちに手前にある派手な機 体に乗るパイロットが現れた。機体色とコクピット横に書いてあるマーキングから第27戦闘攻撃飛行隊(VFA-27)ロイヤルメースの隊長さん、“マグワイ”ホワイト大佐だと思う。マグワイとはコールサイン名で、あの名画「トップガン」でトムクルーズ扮するパイロットのコールサインは“マーベリック”だったのをご記憶の方もいるだろう。しかしホワイト大佐は日本語で「まぐわい」ってのがどんな意味だかわかってるのかねぇと思う・・・

いよいよエンジンテストが始まった。すごい爆音だ。射撃競技で使うイヤーマフ(ヘッドフォンみたいなやつ)をあらかじめ持ってきておいて良かった。これがないと難聴になってしまう。もちろん甲板上の機付整備員たちは皆でっかいイヤーマフを付けている。甲板上に駐機していたヘリコプターが上空監視の任を帯びて離艦した。準備は着々と進む。

Ea6b_1Fa18c_1Fa18f   

発艦準備なった二機の横を艦首のカタパルトに向かってF/A-18Cがタキシングしていった。さらに複座のF/A-18Fも発艦待ちをするためその後を追う。編隊長機に比べると塗装はシンプルだ。上中の画像を見ていただきたい。ギャラリーと飛行機との間は僅かしかない。タキシングしてとろとろ動いていくくらいならまだしも、タッチアンドゴーをこの距離ですることになると多分ものすごい迫力になるだろう。迫力というよりも怖い。ブリッジに陣取っていて良かったなぁと思う。例の編隊長機の後ろにも順番待ちのEA-6Bが待機する。5機のジェット機と1機の双発プロペラ機全てのエンジンが回って甲板上はものすごい爆音の嵐。いやがおうにも期待が膨らむ。

さぁ、いよいよショータイムだ。

以下中編の3に続く・・・

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コメント

fibyさん 面白い・・・・
現場の臨場感が伝わって来そうで、ちょっとドキドキです。
先日 松島の航空祭で私が味わった以上の爆音を間近で聞くわけですよね。それに空母からの離陸、すごいショーですね。

続きを楽しみにしています。

ままミーさん、どもです。

このネタでけっこう引っ張っていますが、下手くそながらも紹介したい写真があれこれあるのですよ。
ともかく爆音は半端じゃ無かったです。ブリッジにいてもそうなのに、フライトデッキにいた人達は耳が大丈夫だったか人ごとながら心配になりました。

まさにこれはショーです。一流のパイロット達が見せてくれました。そんなわけでもう少し引っ張りますね (^o^)

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