巡洋艦シャイロー乗艦記 その1
2006年の九月、その年の運を全部使い切って空母キティホークへの乗艦クルーズを果たしたのだが、今回は今年の残りの運を再度使い切って米巡洋艦のクルーズに乗艦する機会を得た。米艦には乗組員家族やその友人を対象としたファミリークルーズというような機会はけっこうあるようで、ともかくコネクションを駆使して情報を収集していると、まれにこのような幸運を得ることができるんですな。
軍艦は戦争の手段であることは言うまでもない。私は日本の小市民であり平均的な平和意識は持っているつもりだ。今回は平時における戦闘艦艇なるものがいかなるものなのかを知る機会として見て行きたい。画像は全て撮影の可否を現場の水兵さんに確認して撮ってきたものなので問題はないと思う。まずいところへカメラを向けるとNOと制止されるので判断は容易だった。
さて今回乗せてもらうのは神奈川県横須賀市を母港とする米海軍の巡洋艦でCG67 シャイローという船だ。タイコンデロガ級のイージス巡洋艦。排水量は約一万トンでキティホークの8分の1程だがそこそこ大きい。大きすぎて画像のへさきが欠けてしまった。イージスシステムの中核SPY-1型レーダーを備える艦橋がやけに大きいのが特徴だ。チェックインしてヘリコプターが離発着するフライトデッキに登ってみる。艦尾側にもSPY-1の六角形レーダーが向いているが、このイージスシステムは合計4個のレーダーアレイで360度全周をカバーするらしい。
そろそろ出航の時間だ。ヘリコプターの格納庫では艦長のアラン・J・アブラムソン大佐のスピーチが始まった。この時だけ日本語の通訳が付いたが、この先は全て英語でのエスコートだった。まぁ主たるゲストは乗組員の家族だから当然と言えば当然なところ。横に停泊していたアーレイバーク級の駆逐艦DDG-56 ジョン・S・マケインが離れていく。これもイージスシステムを持つ船だが本艦とは艦橋構造がだいぶ異なるようだ。
さて移動式クレーン車が乗艦用の橋を取り外していよいよ出航だ。
以下その2へつづく
« 売虎万世代・再々度 | トップページ | 巡洋艦シャイロー乗艦記 その2 »
「艦船乗艦記」カテゴリの記事
- 空母ジョージワシントン デイクルーズ(2013.08.29)
- 巡洋艦シャイロー乗艦記 その3(2007.10.22)
- 巡洋艦シャイロー乗艦記 その2(2007.10.20)
- 巡洋艦シャイロー乗艦記 その1(2007.10.19)
- キティホーク乗艦記(番外編)(2006.09.27)
コメント