使い切りデジカメ レビュー その2
使い切りデジカメをいじくりながら考えました。
デジタルカメラとしてはパンフォーカスである点を除いて良い線をいっていると思います。もちろん流行の手ぶれ補正など望むべくもないけど、デジカメとしての勘所は押さえている感じ。防水ケース(ハウジング)も遊び心をくすぐる。これが1980円で手に入ったと思えば安い買い物かもしれないけど、これは50ショットを撮影したら必ずお返ししなければならない。一枚あたりのボディのコストは40円、さらに一枚37円のプリントは必須なので結局はデジカメ画像一枚のために77円を掛けることが条件となる。プリントに出すとjpegデータを焼いたCD-ROMはサービスで付けてくれるので以後の画像操作は自前でできるんですけどもね。
これがビジネススモデルとして成功するか否かは消費者がこの画像一枚当たりのトータルコストを許容するかがまずハードルとなるでしょうな。さらにハードの1980円という金額は一定期間内に何サイクルかリサイクルをしてペイする想定をして決められていることと思う。機能として撮り直しを許容しているので、50枚全て撮りきるまでにそこそこの日数が掛かりそうな気がするんですな。
自分を例に取れば自前のデジカメを別途持っているので、防水ケースを生かした撮影シーン以外は使わない気が・・・ 撮った画像を早く使う理由がなければ撮りきるまで半年くらい掛かりそうな気がします。もちろんそんなに長い間ユーザーにキープされていてはリサイクルの回転が回らないでしょうが意外にそんなケースって多いのではないでしょうか。これもビジネスとして問題となりそうです。あとファーストロットはコレクターズアイテムとしてキープしちゃう人もけっこういるだろうなぁ。
品物としては、セピア色写真モデルや防水ケース無しモデル、廉価な25枚撮りモデルなど開発済らしいけど、8月全国発売の予定が1モデルだけで関東圏限定店舗での販売という、かなりトーンダウンした形でスタートしました。これも消費者の反応をまず見極めるのを優先した結果かもしれないですな。
ビジネスモデルとしては興味深いですが、成功するかはちと微妙なところも・・・
まぁわたくしとしてはせっせと水辺へ持っていって写真を撮ってみたいです。あとマイナスドライバーを握りしめたくなる悪魔のささやきには乗らない精神力も必要なんですけどもね (o^^o)
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パパッと撮って、パッと出して、直ぐにプリントやCDと言う流れが理想でしょうね。
レンズ付きカメラの時って、結構こんな流れだった様な気がします。
一枚当たりのコストはヤッパリねえ...
もう一度確認。このカメラの目指すものは、リサイクル部品を使ってカメラもリサイクさせて、元を取る。
つまり回転率が勝負の決め手でしょう。この辺りを押さえる方法が無いと失敗じゃないかなあ。
でも、頑張って欲しいっすね^^/
投稿: ノブ | 2008年8月21日 (木) 19時35分
この値段で、防水だったらいいですよね。私は、私のカメラに合う防水ケースが通常15000円程度のものが、5000円で、オークションに有ったので、思わず買ってしまいました。
マイナスドライバー使っても、中のデーターは、すんなり読めないように、暗号化されているのでしょうね。怪しい解読ソフトも出てくるかな。
投稿: なおなお | 2008年8月21日 (木) 19時49分
ノブさん、こんばんは。
北海道出張ご苦労様でした・・・って言ったらブログ更新取り止め宣言ですとな。ご事情もあろうかと存じますが、なかなかマニアックで希有なブログだったのに残念です。まぁ再開もありでしょうからお待ちしていますね。
このデジカメ、発売から一週間が過ぎて色々と評価も上がってきています。すでに分解した人も・・・
http://naoyoshipapa.blog109.fc2.com/blog-entry-117.html
総じてネット上のコアユーザーからはあまり良い評価は出ていないようですねぇ。まぁ主たるユーザーは「写るんです」を卒業した高齢の方々かもしれないので、まだ評価が固まったわけではないと思います。
> つまり回転率が勝負の決め手でしょう。この辺りを押さえる方法が無いと失敗じゃないかなあ。
おっしゃるとおりと思います。プリント必須というのが回転のネックになるでしょうね。プリントしないで有料でもCD-ROMを焼いてそれだけを渡してくれるならば回転率は飛躍的に増加するものと考えます。欲張ってプリントを条件に加えたのは戦略的な失敗に感じますね。
まだサービスは始まったばかりです。行く末を見守ろうと思いますです。せめてボクがプリントに出すまでは継続していてほしいなぁ。
投稿: Fiby | 2008年8月21日 (木) 22時24分
なおなおさん、こんばんは。お久しぶりです。
へぇ安く手に入れられましたね。手持ちのデジカメに防水ケースっていうのが普通のパターンでしょうね。
このビジネスは発想的にデジカメを使い切ったらお返し下さいのスタンスをユーザーにお願いしているわけですが、案の定ファーストロットはあっちこっちで分解されて戻ってくる見込みのないのが多そうですよ。
データ吸い出し用コネクタの形状も明らかになっています。ただしUSBにつないだだけではウンともスンとも言わないようですが・・・
さすがにまだデコード成功の記事は見つけられません。そんな苦労をする価値があるのかもが疑問ですが。
投稿: Fiby | 2008年8月21日 (木) 22時33分
Fibyさんこんばんは。
やはり、水辺などの撮影を「使い捨て」気分というのが良さそうですね。
内部が結露しない様に、窒素ガスでも入っているのでしょうか?また「悪魔のささやき」の方が大切な様な気もします。 ただ、パンフォーカスは絶対有得ませんよね。
投稿: 花の五六八 | 2008年8月21日 (木) 22時36分
花の五六八さん、こんばんは。
名称的には時代に逆行かもしれませんがまさに「使い捨て」感覚でバチバチ撮らせてさっさとリサイクルして回転させる必要がありますね、ビジネス的には。
このケースは押しボタンやスライドスイッチの可動部分防水はほんとに簡易で、およそ耐圧容器という感じではないのでまずガス封入はなさそうです。温度差の激しいところへ持ち出すとアウチの可能性も。
世間ではマイナスドライバーの誘惑に勝てなかった方々の報告がけっこう上がっております。私は今のところまだ耐えております (^^;)
投稿: Fiby | 2008年8月21日 (木) 23時11分