ツクモの破綻とPC WAVE
なんと驚いたことに、秋葉原でも老舗のパソコン関連ショップ、九十九(ツクモ)電機が民事再生法の適用を申請し事実上の倒産となった。
秋葉原界隈では同様に歴史のあるマニアックな電気店が続々お店を閉めていた経緯があった。アマチュア無線時代からひいきにしていたロケットはすでに無く、トヨムラ(T-Zone)も移転し、ツクモやソフマップはがんばっているなぁと思いきや、その一角が今回崩れ去った。実は先月買ったノートパソコンはここから仕込んだもの。一抹の寂しさがありますな。11月5日に予定されている債権者集会で同意が得られなければ閉店という可能性もある。債権を持つ仕入れ先が債務の大部分を放棄してでも支えるという気持になってくれればいいのだけれど、この景気後退局面ではなかなか理解を得るのも難しいだろう。先行きを注視したい。
こんな雑誌が引き出しから出てきた。PC-WAVEというけっこうマニアックな雑誌。発行は1994年4月だから今から15年ほど前のことだ。この5年後にはこの雑誌も出版元の倒産で廃刊となってしまうのだった。1994年といえば一般市民にパソコンなる道具が浸透し始めた時期であり、時代に敏感なマニアック世代がハードウェアをシャブリはじめた時期だった。ツクモやトヨムラ、ロケットなどが秋葉原で一世を風靡していた時代でもありましたな。
なぜこの雑誌が捨てられなかったかというと、特集の「DOS/Vの謎、またはある10年史」というDOS/V誕生秘話にとても興味があり、何年後かに読んだらまた面白かろうと思って取っておいたもの。この頃のコアなパソコン雑誌はとてもまじめに編集されていた。
時はOS/2がヨーロッパで気を吐き、日本ではWindows3.1が浸透し始めた頃。Windows95が開発コードネーム「シカゴ」と呼ばれ、まだ霧中の存在であった。その年にビルゲイツも結婚していたのですな。
次にこの雑誌を開くのはいつになるだろう。その時には秋葉原にパソコン専門店が残っているのか心配ではあります。
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