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2009年4月 1日 (水)

タイワンリス尻尾加工・いんちきアクセサリー総集編

ご質問がありましたので、以前に私が行ったタイワンリスの尻尾をアクセサリに加工する記事をまとめて総集編を作りました。鹿毛皮加工の総集編の時にも申し上げましたが、これは私が自分のスタイルでやっていることなので必ずしも正しいやり方だとは思いません。また画像には見る方によっては不快に映るものもあるかもしれません。どうかその辺をご留意の上でご覧下さい。

Trisu1_2 まずは加工のための素材を入手します。タイワンリスは狩猟獣であり、特定外来生物の指定を受けている外来種でもあります。自分で捕獲ができない場合は、可猟区でしたら狩猟期間中にハンターに獲ってもらいましょう。その場合は空気銃を使ってもらい間違っても散弾銃は使わないように (^_^; 駆除指定地域ならば市町村でワナを貸してくれるところもあるようです。

Nakabone リスに対して合掌した後に尻尾をキッチンバサミを使って根本から切断します。尻尾には中骨が入っていますのでこれを抜きます。抜くにはまず切り口にカッターを使って中骨と尻尾皮の間にある筋をカットし画像のように少しむきます。そこでラジオペンチ2丁を使って口元を押さえながら中骨の頭を引き抜きます。中骨をペンチで摘めれば難なく引き抜くことができるでしょう。

Trisu3 中骨を抜いた尻尾をミョウバン溶液に浸けます。食料品店に売っている「焼きミョウバン」を水500ccごとに20g程度、塩をレンゲに半分の見当で入れて煮沸してミョウバン液を作ります。液がさめた後に完全密閉できるジップロックなどのビニール袋へ尻尾と一緒に入れて冷蔵庫へ一週間から10日保存します。常温で置くと陽気によっては腐敗してしまうので冷蔵庫がベターです。

Trisu4 ミョウバン溶液から上げたら軽く水洗いしてペーパータオルで水分を拭き取ります。洗濯バサミに吊り下げて1日~2日室内の日の当たらないところで生乾きさせます。その後、「皮の柔軟剤」という水溶性合成油を入手し、50度のお湯で10倍~20倍に薄めた溶液に浸け込みます。1時間程度浸けておけば十分です。

Trisu5 柔軟剤溶液から上げたら、毛の水分をペーパータオルでよく拭きとった後にまた洗濯バサミで吊って室内で乾燥させます。決して日光の当たるところに置いてはいけません。乾燥が進んできたら時たまブラッシングをしてやります。ブラッシングをしないと固まったままになってしまい、ふわふわ尻尾になりません。

Trisu6 通販などで携帯電話のアクセサリーに使う金具を入手します。数を作らない場合には、手持ちのいらない携帯アクセサリーをばらして使い回しても良いでしょう。意外にこんなものでも小売りしてくれる店を探すのに苦労しました。ここいらへんのお店で買えます。

Ttail7 金具に接着剤を付けて尻尾の端部に差し込み、針と糸で軽く抜けないように縫い付けます。その後ぼろ隠しのために電気工作用の熱収縮チューブを外側から被せて収縮させて仕上げます。熱収縮チューブ(ヒシチューブ等)は黒色が目立たなくていいですね。少し大きめに切って尻尾の根本の毛を整形する用途にも使います。

Trisu8_2 完成品はこんな感じ。あまり長くするよりもこの位のサイズの方がアクセサリとして使い勝手が良いです。問題は柔軟性ですが、今まで試行錯誤して色々な柔軟液も使ってみましたが、これは決定打になりました。ミョウバン浸けだけですと一ヶ月以上経つと硬くなってしまい、その後折れてしまいます。柔軟加工は必須の工程だと思います。

Trisu9 毛皮の加工もすれば、こんなふうな携帯電話のケースを作ったりもできます。タイワンリスは素材としても非常に優れたものを持っていると思いますです。

というわけで参考になりましたでしょうか。たかが尻尾されど尻尾。なかなか面倒な工程があるのも事実です。害獣であり駆除の対象であるタイワンリスではありますが、生き物のお命を頂戴することになりますので、せめてその姿を長く留めてあげたいものです。こんな方法を参考に挑戦されて下さい。

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コメント

とてもとても勉強になりました。
自分でもやってみようと思います。
ありがとうございました。

またわからないことがあれば質問させていただきますので、どうかよろしくお願いします。

ども、コノハズクさん、
タイワンリスの尻尾ひとつでも、ちゃんとやろうとするとけっこう手間が掛かるものです。でもリスの供養のためにもひとつ挑戦されてみてはいかがでしょうか。
私の分かることでしたらご説明いたしますので、なにか不明な点がありましたらまた聞いて下さいね。

Fibyさんこんにちは。

今日、リスの尾を挑戦しました。
中骨と皮を少し剥いでから皮を持って骨をラジオペンチで引き抜いたらきれいに抜けて感動でした。
が、皮をもとにもどすと真ん中で切れていました・・・
尾っぽの先から残った8cmのみ以外はぼろぼろで仕方なく処分になりました。塩に漬けていたのが悪かったのかなぁ、、

で、8cmといっても先っちょのため、皮は細く細く、長さは多分4~5cmというところなのでこのまま乾燥しても大丈夫かあぁ、と思って放置しています。


それにしてもこのブログはすごく楽しいですね。
ハンティングをどんどん読ませてもらっていますが、いい本を手に入れた気分で嬉しいです。

以前、鹿の尻尾を裂いて中骨を取るときに往生しました。
リスのように引っこ抜く方法を知らなかったのですが鹿も引っ張って抜くことができるんでしょうか。

テンの尻尾のその後など、とても興味があります。
また暇があるときにでもUPしてもらえたら嬉しいです。
あつかましくてすみません・・
これからも楽しく拝見させていただきます。

ども、コノハズクさん、

おぉ、やられましたか。先端以外がボロボロになってしまったということですが、塩漬けにして尻尾の水分を吸ってしまったのかもしれませんね。でもそのくらいの長さの方がかえって収まりはいいので引き続きやってみてはいかがでしょうか。

そのまま置いておくとコチコチになってしまいます。やはり最初はみょうばんなめしが必要です。みょうばんはスーパーマーケットで一袋100円程度ですのでお手軽にできます。ただしみょうばんなめしの後は柔軟加工も必ず行わないといけないでしょう。いままで色々な油脂を試しましたが、記事中の「革の柔軟剤」はベストチョイスです。これも400円以下で買えますので安いモノです。

鹿の尻尾は私も引っこ抜こうと思いましたがとてもできるシロモノではありませんでした。あれはやはりカッターナイフでちまちまと皮と肉部分を切り離しながら分離させるしかないのではと思います。

キテンの尻尾ですかぁ。ありましたねぇそんなのが。私も楽しみだったのですが、ともかくイヌ臭さが抜けなくて、終いにはみょうばん漬けをやりすぎで腐ってしまいました。とってもきれいな尻尾だったので残念でしたです。

> それにしてもこのブログはすごく楽しいですね。
> ハンティングをどんどん読ませてもらっていますが、いい本を手に入れた気分で嬉しいです。

そう言っていただけると嬉しいです。ページ左側の「カテゴリー」にありますように、なんでもありのブログなので記事の整理がうまくできなくて困っているようなところもあります。実はホームページもあるんです。
http://homepage2.nifty.com/fiby/

ホームページを真面目に作ってちゃんとハイパーリンクを掛けて記事を整理しようと思ったのですが、トップページを作ってブログのリンクを張ったところで終わってしまいました (^_^;)
時間ができたらちゃんと整理したいと思っています。

見ての通りの雑多なブログですが、どうかお暇なときはのぞいてみて下さいね。興味のありそうな記事にはコメントなど頂戴できるとうれしいです。
今回はお越しいただきありがとうございました。

ガーン、忘れてた。
鹿皮のみょうばん漬け、田代の土中だわんもうかれこれ3週間目に突入かな?来週あけてみようっと。

>鹿の尻尾は私も引っこ抜こうと思いましたがとてもできるシロモノではありませんでした。あれはやはりカッターナイフでちまちまと皮と肉部分を切り離しながら分離させるしかないのではと思います。

ですよね。
んでもって、一旦煮込んで肉を硬くさせたらどうだろう。
または、接着剤を流し込むとか・・・時間が欲しいところでねぇ

ども師匠、おひさしぶりです。

なんと鹿の毛皮はみょうばんに漬けて土の中ですとぉ。土中だと腐らないんでしょうかね。また結果を教えて下さいね。

鹿の尻尾の処理は意外に面倒なんですよね。前回の鹿毛皮加工の際にはどうにもうまくいかなくて切り取ってしまいましたよ。煮込んで硬くさせてもどうでしょうか。肉と皮の密着性は変わらないでしょうから、やはりナイフでちまちまになるのではないかと思いますです。

接着剤・・・(^_^;)

暖かくなってきましたね。また田代河原でまったりとやりましょう。

>暖かくなってきましたね。また田代河原でまったりとやりましょう。

3月から毎週行ってます。(GWは泊まり込みの予定)

ありゃま、3月からとは皆勤賞ですね。また行きますので遊んで下さいね。

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