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2009年7月19日 (日)

富士山登山道御殿場口トライアル

ここのところ登山にまつわる事件事故が多いですね。私の山はハイキング程度ですが、先日の大雪山がらみの大量遭難は他山の石とは言えない痛ましい事故であり、自戒の念を新たにしましたです。

Kanban さて、わたくし的に最後まで残った富士山の未踏登山道、御殿場口ですが、機会を見てやっつけしまおうと思い、この週末に行ってきました。富士山も先日痛ましい事故がありました。なにもしていなくても危険の方からやってくることもあるんですね。標高の割には登りやすい山と言われる富士山ですが、なめてかかるわけにはいきません。一週間前には無かった立て看板があります。急遽設置されたのでしょう。看板の内容はごもっともというものばかりです。

さてこの御殿場口、非常に不人気コースなんです。なんと言ってもその歩行距離が富士宮口のほぼ倍。往復で約20Kmもある。日帰りではけっこうきつい距離です。歩き始めの新五合目は実質二合目の標高しかないのでさもありなんと言ったところです。

Toilet 御殿場口新五合目駐車場では斜面から少し離れた場所に駐めます。これはカミサンからあらかじめ貰っていた業務命令でした。ここには富士の登山道に面するトイレの中で唯一使用料や寄付を求めないトイレがあります。このトイレ、なぜか円筒の中に設置されていて循環再生水がじゃんじゃん流れていて、さらにベアリングのいかれたラインポンプがぐわんぐわん鳴きながら回っているという珍しいもの。中に入ると宇宙船の中で用を足しているような感覚になります。

Shinrokugou 今回はいつもと同じ日帰りコースなのでこの距離だと夜間登山をしないと帰りがつらくなります。午後10時過ぎに標高1440mをスタートしました。ともかく前半は単調な登山道なのでひたすら歩きます。最初の目標の新六合目の入れない無人小屋まで4時間弱掛かりました。標高2590m、富士宮口は新五合目踏み出しから標高2400mあるのでそれと大差ない高さ。しかも歩き始めてすでに5.8kmを過ぎている。これは富士宮口なら五合目から余裕で山頂へ達している距離。でもまだ六合目、なんだかがっくり来る数字ですね。

Hinode_2 実質二合目の新五合目から6時間弱、最初の山小屋である七合目標高3040m日の出館にやっとこさ到着、ちょうど日の出の時間だったが雲が多くて御来光は拝めなかった。憎たらしい雲です。麓からここまで途中山小屋は無く、従ってトイレもない。男はともかく遮るものの無い富士山では、女性は6時間近くトイレが無いというのはけっこう気になる点だろうと思いますな。

Nanagoume ここまで風がけっこう吹いていたのだけれど、七合目を過ぎるとこれが暴風に変化。七合五勺砂走館の先の岩場で立っていられないほどの強風と5m先も見えない霧状態になって標高3110mで中止を決断。こんな陽気では命のスペアが3つくらい必要になってしまいます。まぁやむなしです。

HoueiYamanakaOosuna  でも帰路はしっかり楽しみます。宝永火口はぱっくり口を開けておりました。山中湖もよく見えます。いつも富士山を望む山中湖ですがきょうは逆です。そして大砂走り。延々と続く砂礫の道はなかなか楽しかったです。

今回初めての途中リタイヤとなりました。最後の最後での苦渋の決断でしたが、判断は誤っていなかったと思っています。まぁ命あっての物種です。
もう当分富士山はいいや。リベンジはまたの機会のお楽しみといたします。

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コメント

いや〜この後の記事にも他の方の記事が有りますが、正しい判断さすがでした。
こうやって一部始終の記事が読めてよかったよかった^^/

日のでの写真は見事ですねえ。そして宝宝永山もこうやってみると別物の様で何だかワクワクしちゃいます。山中湖は上から見るとこうなんですねえ。右端の方が三国峠って事かな?この山中湖の姿は鯨には見えないなあ。

いずれにしろ何時も下から眺めるだけの富士山。Fibyさんのお陰でますます興味深い山に成りましたよ。

でも、日本一の山。これからも慎重に楽しんで来て下さいね。

ども、野宿屋ノブさん、

ボクは物書きがヘタなので、自分の思っていることを皆さんにお伝えしたいときの補助的な情報として画像を載せるようにしております。
でもその画像もピンぼけの変な構図だと見る気も失せますよね。そこで写真技術も磨こうと最近少し真面目にやっております。

富士山はさすがに重たいデジタル一眼や交換レンズを担いでいく元気がなくて、カミサンのコンパクトデジカメを借りて持って行っていますが、ノイズは多いは白飛びはするはで、アップする前のレタッチは欠かせません。コンデジも値段ではなくしっかりと選ばないとだめですね。

山中湖や宝永火口が望めるのは御殿場口登山道ならではの楽しみです。あの倍の長さのあるルートを選んだ登山者に対するご褒美でしょう。

山中湖の正面の谷間は道志村方面になります。三国峠は画像右側奥になるでしょうね。

麓から見る富士山も素敵ですが、登って見る富士山もまたいいです。ノブさんも今夏いかがですか?
ただ今御殿場観光協会では昨年の皇太子殿下が登山したルートをプリンスルートとして売り出し中ですよぉ。

プリンスルート!?
こりゃ僕にピッタリな...
途中の休憩出来そうな所で、椅子を出して冷たい物飲んで「良きに計らえ」とふんぞり返って....

バチ当たりめ^^;

ども、野宿屋ノブさん、

昨年皇太子殿下が登頂されたと聞き及び野次馬根性丸出しで、いったいどこのルートを登って降りたんだ探しまくった時がありました。これがまたけっこう考えられたルート構成で、さすが宮内庁とうならせるものがありました。

報道では山小屋では一般のお客さんと一緒に泊まったとか。たたみ一畳に二人寝るような富士山の山小屋で、平民と一緒に・・・ってのもにわかに信じがたいですけどもね。

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