高原のポニー C56
古い写真です。まだ小海線にSLが走っていた時分の写真が出てきました。単機回送のようで煙も吐かないで絵的にはつまらない写真です。八ヶ岳連峰に雪が残り、田植えが終わった位の時期ですから春先でしょう。まだネガカラーフィルムって高かったんですよぉ。
頃は国鉄の時代。C56の炭水車に殴り書きしてあるのは「鉄労解体・動力車」と読めます。労組闘争のなごりでしょう。鉄労(日本鉄道労働組合連合会)は当時は労使協調路線を取るおとなしい労働組合でしたので「鬼の動労」と恐れられた国鉄動力車労働組合の目のかたきでした。まぁ仲間内のけんかみたいなもの。ストライキで迷惑を被るのは常に鉄道利用者なんですよね。
そんな動労も国鉄分割民営化不回避と見ると、ころっと寝返って結局最後まで民営化に反対して闘争を続けたのは国労だけでした。古い写真に日本国有鉄道のドラスティックな歴史の一面を思い出してしましましたねぇ。
もう一枚は野辺山駅に停車するC56です。今は野辺山駅もモダンな駅舎に替わってしまいましたが、当時の木造駅舎の風情が感じられますね。今から30年以上前の様子です。そんな情景写真をもっと撮っておけば良かったなぁと思いますが今となってはあとの祭り。
現代に戻り、先日見た小海線のディーゼル列車。鉄道最高地点の踏切を越えて野辺山駅へ軽やかに向かっていきました。今ではディーゼルカーが鉄道旅情の主役なんですよねぇ。
時の流れを感じます・・・
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最初の写真の背景に有る道路の方面工事施行後が白く新しいですね。国道141号線でしょうかね。
しかしこの殴り書き凄いねえ。労使闘争やら安保やらとはトンと縁が無いノブです。
このC56の写真はFibyさんが撮ったんですか。ここまで来て撮るとは、中々の鉄チャンぶり。いい思い出ですね。
投稿: 野宿屋ノブ | 2009年10月25日 (日) 20時44分
ども、野宿屋ノブさん、
写真の法面工事は出来たてみたいに見えますね。ご指摘の通りR141ではないかと思います。
国鉄は1970年代には年間20日以上もストライキをやってましたからね。迷惑を被るのは常に利用者。機関車や列車に殴り書きのアジ文句が子供心にも嫌でした。あれじゃぁ暴走族の落書きそのものですものね。
この古い写真はボクが撮りました。もう色あせて白黒写真に見えますがれっきとしたカラー写真です。当時は学割の周遊券てのが格安で手に入ったので小遣い使ってはあっちこっちへ行きました。
落ち着きのないのは子供の頃からの性分なんですなぁ。
投稿: Fiby | 2009年10月25日 (日) 21時39分