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2009年10月25日 (日)

書策新道と塔ノ岳

Post_2 きょうは山登り。

登山者カードをポストに入れて出発です。
妖怪ポストじゃないよ・・・(^_^;) 

 

高い山ではすでに紅葉が真っ盛りだとか。我らが神奈川県の屋根、丹沢山系でもそろそろいかがかなとこの週末、ソロで登ってみました。
この近辺のお山は標高1200~1500m程度ですが、10月も下旬ともなれば色づいているだろうとの予想でありました。今回は今年三度目の塔ノ岳。未だ霧に煙る山頂しか出くわしたことがないけれど今日も眺望は期待薄。でも未踏の登山道にちょっと期待です。

Torituki1Torituki2_2

Genjirou2

今回は戸沢出会から書策(かいさく)新道を登っての塔ノ岳です。あわよくば源次郎尾根に取り付ければとの淡い期待も。先日ゲットした山腕時計を標高570mで校正してから歩き出します。
この書策新道、まず取り付きからして難解。どこから入っていいのかさっぱりわからない。矢印は右と左の両方にある。オマケの略図もわかりにくい。こりゃのっけから厳しい展開です。やっとのことで入り口を見つけました。そこから20分ほどジグザグを登ると人づてに聞いた源次郎尾根の取り付きに着きます。ちょっと覗いてみましたが源次郎尾根は踏み跡不明の藪こぎルート。直ぐにあきらめて書策新道をそのまま登ることに決定。こんな優柔不断さには自信があります。

2010年4月25日追記、源次郎尾根への取り付きは上記の写真場所ではありませんでした。実際にはさらに尾根筋を登ったところにありました。誤った情報をアップしましたことは謹んでお詫びいたします。 正しくはこの記事をご参照下さい。

Kouyoukai1Kouyoukai2Kouyoukai3

紅葉の進み具合は一ヶ月前の金峰山(2600m)と同じくらいかな。でも尾根道から時折覗く山々はとてもきれいでした。

書策新道はその名のとおり書策小屋の渋谷書策さんが開拓された登山道で、近くに昔の鉱山があるため盗掘を恐れて案内看板を一切出さないというマニアックなルート。残念なことに書策さんはすでに大往生をされ、以後管理は有志の方によって行われているようで、「新道」とは名ばかりのかなり荒れた登山道です。

Sawanobori 案内のない登山道はとっても不明瞭。踏み跡が消えてどっちへ行ったらいいの?と悩むことも一度や二度ではありませんでした。特に沢登りの切り返し場所がわからんかったぁ。路肩が崩れて一歩間違えば沢に真っ逆さまみたいな箇所もここかしこ・・・

Hakuryu いくつかの沢をトラバースしてたっぷり2時間以上掛けて急登坂を繰り返すとブナ林の向こうに「白竜の滝」が見えてきました。世に竜の名を冠す滝は数有れど、どれも特徴があっていいですね。苦労して得た眺望は満足感を高めます。

Kaisakugoya 3時間掛かって書策小屋へやっとこさ到着。主のいない小屋は荒れています。すばらしい登山道を開拓してくれた今は亡き渋谷書策さんに感謝。ここから表尾根に合流して登山者がぐっと増えます。っていうか書策新道ではだれにも会わなかったなぁ (^_^;) 遭難したら見つけてもらえないかも。

Shindainichi 塔ノ岳への尾根道にある新大日で山腕時計の標高をチェック。おぉなんとぴったりではないですか。意外にこの高度計って使えますね。ただこの後は天気が急速に悪化して気圧が下がってきたために誤差が大きくなり、10mほど高めに表示していましたがそれでも上等です。

Tounotake 塔ノ岳山頂1491mはやっぱりガス模様。これで三連敗ですな。ここから富士山の眺望を見られるのはいつの日か・・・
下山途中早々に雨が降ってきました。最短で下山するために来たルートを戻ります。途中の沢下りで二度ほど尻餅をつきながらも戸沢へ帰着。

書策新道いいです。難易度、不明瞭度、危険度、どれも男心をくすぐるものがあります。あくまでボクの持つビギナーズスキルでの話ですよ。まぁ遭難したら元も子もないですが・・・(^_^;)

安全に身の程をわきまえつつ山は登り続けたいですね。

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コメント

Fibyさんが登っている時、ノブは麓をハイキングしてました。丹沢は結構雲の中。下界も午後には雨でした。
手元に秦野市観光課発行の駅置きパンフレットの「表丹沢ガイド&マップ」を見ながらルートを照らし合わせて読ませてもらいました。
登山者カードを入れた小山は近所ドライブで車で入って行った様な気がします。
塔ノ岳への一番の近道は戸沢から大倉尾根周りの方なのでしょうかね。でも戸沢から大倉尾根へは結構きつそうだなあ。
結構アドベンチャーな雰囲気が有るんですねえ。Fibyさんの果敢な登山マインドで次回は政次郎尾根ですか?
丹沢なんて低山で日帰り登山のお手軽な山と思ってましたが、山そのものは高低関係無く舐めてはいかんのですね。
職場に「渋谷さん」がいます。地元の渋谷本家の娘さんですが、書策さんのお孫さんなのか、親戚なのか聞いてみよっと^^;

ども、野宿屋ノブさん、

おぉ、ノブさんも麓でハイキングでしたか。塔ノ岳界隈では午後2時ころから降り出していました。
塔ノ岳への最短ルートはおっしゃるとおり戸沢からの各登山道が最短でしょう、それでも標高差は1000m近くを登りますのでヤビツあたりからの尾根回りルートよりきついです。でも同じ所へいくのならきつくても早く着いた方がいいですもんね。

源次郎尾根は私の1/25000の地図にも載っていない不明瞭ルートです。ちょっと身の程をわきまえていて良かったかもです。
ノブさんの次なるハイキングのターゲットは塔ノ岳ですね。戸沢からでしたら天神尾根を登って大倉尾根へ合流して塔ノ岳へ向かい、帰りは政次朗尾根で帰ってくるのが閉ループを描けますし、道筋も分かりやすくていいと思いますよ。

> 次回は政次郎尾根ですか?

前回の塔ノ岳のときに下山道として政次朗尾根は降りました。尾根といっても見晴らしが良くないですが、確実に降りられるルートです。今回も下山は政次朗尾根を考えていたのですが、降雨で足元が怪しいので、往路に使った書策新道を使いましたがこの判断は正解だったと思います。二度の尻餅を除いては・・・

渋谷本家というと秦野では渋谷家が一族なのでしょうか。三浦半島にも三浦一族がいて三浦姓の方々がごってり住まっている地区があります。渋谷家にもさぞかし歴史があるのでしょうね。

まめに登山されてますね、羨ましいかぎりです。

先日の紅葉撮影で登山は無理と知りました、登山しながら撮影するなんて超人的体力、次回頂上が晴れてたら富士山の写真を見せて下さいね、楽しみにしてます。

ども、君ちゃん、レスが遅れてすいません m(_ _)m

なにを言っているんですかぁ。ボクなんかには及びも付かない重量級のプロ撮影機材を背負って滝の岩場まで登るパワーがあれば、コンデジをぽっけに入れてのハイキングなんてちょろいもんでしょう。

ここのところ山頂でからっと晴れてっていうパターンに恵まれていませんが、次なる目標をいただいているのだと前向きに考えております。
運も腕のうちといいます。撮影に行こうと思うときにすぱっと晴れる君ちゃんは、やはり並々ならぬ腕をお持ちと理解しております。

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