登山を科学する
湘南海岸から望む富士山。もうすっかり夏の装いですね。いえ今回は富士は登りませんよ (^_^; 先日NHKで紹介していた科学的に実証したという「疲れない山登り術」を丹沢界隈で試してみようと考えたのであります。
さて、このNHKの番組なのですが、偶然自宅で見てなるほどなと感じました。確かに理にかなっているかも。詳しくお知りになりたい方はこのPDFファイルを読んでいただくとして、要約すると山登りで疲れないコツは以下にあるという。
遅筋という筋肉を使うために歌を歌いながら歩く。
ともかく小股で歩く。地下足袋を推奨。
ストックを使うと大股になりやすいので注意。
山では味噌汁を飲む。
こいつを味噌汁と地下足袋を除いて実践してみることにしました。
富士山を横目に神奈川県と山梨県の県境にある大室山へ登ってみることにします。踏み出しの西丹沢自然教室前からしばらくはキャンプ場をいくつか抜けていきます。夏休み最初の三連休とあってどこもにぎやかです。天気も良く、子供達も楽しそうですね。→
↑用木沢出合から沢沿いに山へ入ります。踏み出しから2時間で犬越路1060mに着きました。なかなかの見晴らしです。ここには避難小屋があります。ちょっと拝見すると・・・すんごくきれい。皆さんマナーがよいのかとてもきれいに保たれていました。ここで泊まるんだったらプチ遭難も悪くないかなと思ったりして・・・
←犬越路からさらに2時間で今回の目標、大室山1587mに到着です。周囲の見晴らしも悪く、つまらない山頂でした。さてここから加入道山を経由して延々11Kmの帰り道となります。NHKご推薦の手法を意識的にいくつか試してみました。結果は・・・あまりにも自分が鈍感なのか変わった感じは見受けられませんでしたぁ。もっと効果が顕著に出るのかなと思ったのですが空振りみたいな感じです。やっぱり一日で往復20Km程の山歩きをするとそれなりに疲れますな。でもヒザへの負担は少なかったように思えました。
→地下足袋は面白いグッズですが常に山で使うのに良いかと言えば私はNOだと思う。ペラペラの足袋の底はガレた岩場や沢筋では足裏が敏感になってしまって歩きにくいでしょうし、沢渡りでも一発すれば靴下までびしょ濡れになるかも。推薦している理由のように熊撃ちハンター諸兄が履いているからといって全てのハイカーに勧められるかというとそうとは言えない気がします。富士山の砂走りではとっても重宝しましたけどもね。
試したかったのは山メシの時の味噌汁。もしかしたらここに秘密の全てが隠されていたのかもしれません。味噌汁一杯、元気百倍、筋肉パワー全開になるのかも・・・
こいつはしくじりましたぁ。
「登山」カテゴリの記事
- 箱根駒ヶ岳登山ちょっと神山(2024.11.12)
- 西沢渓谷の紅葉 2024(2024.10.27)
- 竜ヶ岳登山 山梨百名山21座目(2024.08.24)
- 日本百名山と新日本百名山(2024.08.17)
- 寸志で入れる雨飾高原露天風呂(2024.08.07)
この番組、私も見ました。
私も「スパイク付き地下足袋」を使いますが、状況によりますよね(笑)
そんなに、履物は簡単じゃないですよね・・・
投稿: 花の五六八 | 2010年7月19日 (月) 23時30分
ども、花の五六八さん、
> この番組、私も見ました。
おぉ、ご覧になりましたか。ボクの職場でもけっこう見た人が多くて、皆さん興味があるんだなぁと思いましたよ。
石の無い地面だけだったら足袋はとても良い味方になってくれると思います。でも山登りは岩場も沢渡りもあるし、登山靴の硬いソールとくるぶしをガードするハイレッグはやはり意味があるものだと思うんですよね。
歌を歌いながら歩くと良いといいますが、富士山みたいに空気の薄いところでは腹式呼吸でできるだけ多くの酸素を取り込まないといけないので歌なんぞ歌っている暇はありません。
やはりケースバイケースなんですよね。影響力の大きいNHKのTV番組なので、これが絶対無二のものだと思い込まれてしまうのがちと怖いかなと・・・
おっしゃるとおり山にせよ猟にせよ履き物は深いです。ボクも鋲付き長靴が猟ではデフォルトですが、猟付き足袋も来期は視野に・・・なんて思ってますです。
投稿: Fiby | 2010年7月20日 (火) 21時12分