« 台風一過 | トップページ | 寄居・星の王子さまPA »

2010年9月11日 (土)

死の山、谷川岳に生を見た

Tanigawadake

市川崑名作劇場みたいなタイトル

谷川岳は陽光に輝いていました
 

 

Jyoetsusen

上越線土合駅の近くにあるトンネル。上り線のこの線路をたどる列車は谷川岳をくぐり抜け、越後の国からやってきます。
私も念願の谷川岳へとやってきました。800余名の登山家の命を飲み込み、魔の山、死の山と形容される谷川岳。でも遭難者の多くは一ノ倉沢の直登や冬山登山でのことであり、夏山でルートを選べば死と向き合わなくてもなんとかなりそうな感じもある山なんですな。

Ropeway

ポイントはこれ、谷川岳ロープウェー。こいつに乗れば天神平までひとっ飛び。あそこまで行けば魔の一ノ倉沢を避けて尾根筋を通って山頂へアプローチすることが可能になります。でも帰りは歩いて帰らなきゃね。けっこうありそうだけど・・・

谷川岳はピークでわずか1977mしかない。名峰と呼ばれる山々が総じて2000m以上あるのにどうしてこの程度の標高の山が日本一の遭難者を数えるのだろうか・・・。それは上越国境の複雑な地形が天候の急変をもたらす読めない山であるからだという。今回天気はすばらしかった。でも一分も待たずに周囲を霧で囲まれたりその片鱗を感じることもできました。

Kusariba

Ryosen

Kitasha_2

尾根筋とはいえそこは谷川岳、簡単には登らせてはくれません。クサリ場をしがみつきながら登ります。天神尾根の途中で大荷物を背負った方にお会いしました。冬山へのトレーニングですかと尋ねると山小屋への歩荷だという。聞けば背中は40kgの荷物だとか。こりゃ恐れ入りました。ちなみにこの時の私の背中は10kg無かったと思います (^_^; 

Tomanomimi

Okinomimi

Sancho

ひいこら言いながら最初のピーク「トマの耳」に到着。すばらしい景観にしばし絶句。さらにもうひとつのピーク「オキの耳」にたどり着き谷川岳のツインピークに立ちました。夏山とはいえ念願成就できて嬉しいです ヽ(^o^)丿

Panorama

今回パノラマ写真なるものを撮ってみました。コンデジの機能ですBananaが、これがなかなか面白いです。
360度のパノラマ風景を満喫しながらお昼ご飯。持参のバナナを豪快にぱくつきます。谷川岳でバナナを食う、これも目標のひとつ。このためにバナナケースに入れて持参したのでしたぁ (^。^)

Tajirione

さて満腹になったので遭難する前に下山します。帰りはロープウェーを使わずに尾根筋を下山に使います。田尻尾根は荒れたルートで不明瞭なところはないのですが、藪こぎしながら尻餅着きながらの下山です。半袖シャツだったおかげで腕廻りを虫さされかかぶれたかでけっこうブクブクになってしまったのはご愛敬。延長10Kmを超える程度の登山でしたが、標高や距離で見る以上に快く疲れました。でも谷川岳より生還しましたです。

Tanigawadanmen_2

これで私の夏休みもつつがなく終了、でも満足です。お休み中に溜まった仕事を片付ける気力が湧いてきました。谷川岳、死の山から生を貰って帰ってきましたぁ。

« 台風一過 | トップページ | 寄居・星の王子さまPA »

登山」カテゴリの記事

コメント

何ともフットワークの軽いこと、驚きです!
私もいつか谷川岳を歩いて見たいと思っていましたが、fibyさんに先を越されてしまいましたね。「(≧ロ≦)
お天気が良くて、あたりの山々もとってもきれいに見えて最高の登山日よりだったようですね。
パノラマ写真、素晴らしいです。行ってみた~い!

ども、ミーさん、

>私もいつか谷川岳を歩いて見たいと思っていましたが、fibyさんに先を越されてしまいましたね。「(≧ロ≦)

いえいえ、ミーさんでしたら山のお家から日帰りで行けるじゃないっすか。ボクなどは気合いを入れて行く気にならないと行けない山です。このような長期休みは滅多に取れないので、今回は行きたいところを行けるだけ行ってしまいましたぁ。

天気はほんとに読み通りですばらしかったです。山頂で常連さんにあなたはラッキーだと言われました。これだけの見晴らしを得るのは谷川岳ではなかなか少ないのだそうですよ。

ミーさんも落ち着きましたらぜひ行かれてみて下さい。往復ロープウェーを使えばハードルは高くはなさそうですよぉ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 死の山、谷川岳に生を見た:

« 台風一過 | トップページ | 寄居・星の王子さまPA »