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2011年6月21日 (火)

富士山御中道めぐり 後編

Ochulog2_2 山バナナから元気をもらって

御中道完歩に向けがんばります
  

 

  
私は許す限り山へバナナを持っていきます。秘伝バナナケースへ入れてザックの特等席へ納めて持って行くんです。美容と健康に繊維質、なんだかこれ一本だけでおにぎり10個分くらいのエネルギーを貰えるような気がするんです。今回は大沢崩れと山バナナ。

Yamabanana

Busseki

Namerisawa

さて御中道の残りは4分の3周、もう後戻りするにも同じ時間が掛かるので前に進むしかありません。途中でごめんなさいができないのも御中道。なんだか自分の人生になぞらえて負けたくないみたいな感情も湧いてきます。
大沢崩れを越えると河口湖五合目までの間は、唯一御中道として正規に残るハイキングルート。ほとんどフラットな山道は一時間後にちゃんと4Km先にいるという読みやすい道です。日没まで時間も無いので先を急ぎます。御中道の山梨県側も沢が多いですね。仏岩流しや滑沢など覚えやすい沢もあります。この御中道を横切る沢の変遷はここのHPが詳しいです。こんな沢が27もあるのだそうですよ。

UranaiKawaguchikoDoumon

富士山のお天気占いなんていう看板がありました。この雲は「ひとつ笠」ですね。ひとしきり雨を降らす雲だとのこと。後に身をもって体験しました (^_^;
霧にむせぶ河口湖口五合目へ到着、ここまででやっと半周になります。時間はすでに午後3時を回っています。御中道の途中はほんとに人に会いませんでしたが、この周辺だけは別です。韓国語だか中国語だかの言葉が飛び交っていました。富士山もインターナショナルな山になったものです。カミサンに半分過ぎたとの連絡を入れてから先を急ぎます。

ここからややしばらく吉田口(河口湖口)の登山道を使います。洞門のあたりはすでにきれいに整備されて山開きを待つばかりのようです。この辺の姿勢は静岡県側の登山道とは大きく違う所ですね。吉田口下山道から外れたところで御中道に戻ります。

KamoshikaSekkeiSetokan

吉田口から須走口へ抜ける御中道は比較的マーキングがしっかりしていて助かります。ともかく周囲が見えるうちにできるだけ先へ進みたいので必死に歩みを進めました。前方の沢をカモシカが登っていきました。ニホンジカと違って美味しそうです(こればっか)
所々の沢にはまだ雪がけっこう残っていますね。でもこの季節の雪は柔らかいのでアイゼン無しで大丈夫でした。日没前の午後6時に須走口本六合目瀬戸館に到着。一ヶ月前に雪の平原だったところもきれいに地面が出ておりました。ここまででやっと残り4分の1周です。あぁしんど。真剣にここでビバークも考えましたが、足もまだ大丈夫そうだったのでそのまま砂礫の斜面に入っていきます。

Kerun

それらしいケルンを見つけてリルートしましたが違ったみたい。御殿場口の登山道にたどり着けないと先の目処が立たないため、人工光のない暗闇の中を必死に登り返していきます。迷ったら登れを忠実に守って御殿場口七合目標高3000m以上まで行きます。

ここで「ひとり笠」の教えどおり雨が降ってきました。デジカメをビニル袋に入れてザックに仕舞ってしまったのでこの先の画像はなし。御殿場口に届けばこっちのもの。大砂走り、宝永火口経由で午後11時に踏み出し地点の富士宮口五合目へ帰ってこられました。すでに誰もいない駐車場で万歳三唱。 \(^-^)/バンザーイ

Hyoukou_3 いやぁすばらしい旅でした。地形図沿面距離31Km、所用18時間を掛けて富士山を一周しましたぁ。標高差1400mのアップダウンがありましたが、正直御中道は富士の中間を一周するだけだから登りはないだろうと予想したのは甘かった。やはりここは修練の場でした。

もちろんベテランの方はこんなに時間も掛からないでしょうし、そもそも沢を間違えるようなヘマもなさらないでしょう。ただわたくし的には二登(一日に富士山を二回登る)や御中道などは夢の話だと思っていたものがひとつ現実のものになりました。素直に嬉しいです。

しばらくは張ったふくらはぎを撫でながら感慨にふけることができそうです。
駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

追記:御中道挑戦のためのハウツーページを作りました。5つの記事に分けてアップしてあります。こちらを参照 して下さいね。

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コメント

富士山にいるカモシカはだいたい2500m前後の標高によく出没するみたいです。カモシカは人と遭遇してもあまり動じない図太い感じの行動をしますね。

あれだけ大小の沢が連続していると、どれがどの沢なのか分からなくなってきますよね。特に大沢崩れ~富士宮口六合目の区間は沢が本当に多いと思います。

今のお中道巡りは巡った人毎にそれぞれ微妙に異なるルートになるのも面白いですね。無事のお中道一周なによりでした。18時間にも及ぶ行動おつかれさまでした。happy01

ども、viewtaさん、

富士山には高い部分にカモシカ、低いところにはニホンジカがいますね。富士宮口五合目からの帰り道、日付が変わるくらいの時間帯に富士スカイラインには鹿がいっぱい道路脇に出てきていて、飛び出してこないかと気が気ではなかったです。ニホンジカはほんとに多いですね。

おっしゃるとおり、ボクも御中道を初めて歩いて、いちばん印象深かったのは沢がいっぱいあったことでした。道を間違えてしまったので大沢崩れは二番目です。
登山道から外れないと見ることのできないリアルな富士山の姿ですよね。須走口-御殿場口の間はまだけっこう雪がありましたが、もっと雪があると思っていた北側の山梨県側が無雪だったのが意外でした。

> 今のお中道巡りは巡った人毎にそれぞれ微妙に異なるルートになるのも面白いですね。無事のお中道一周なによりでした。18時間にも及ぶ行動おつかれさまでした。

ありがとうございます。GPSログをご覧頂くとてんでデタラメな歩き方をしている区間があることがviewtaさんにはお分かりいただけるかと。まぁ一周はもうしばらく先でいいですが、富士宮口から大沢崩れはもう一度行ってみたいです。今度は意地でも不動沢を間違えませんよぉ (^。^)

読んでいて又写真を見て楽しくてゾクゾクしました。これこそ登山!ルートを見つけながら歩くのは楽しいですよね。
800mの上り下り、しかも道を間違えての登りは大変だったでしょうね。私12時間以上歩き続けたのは数回しかありません、みな20代でした。マスターのタフさには脱帽です。
富士山に今まで持っていたイメージが一変しました。

ども、クラウドさん、

> 読んでいて又写真を見て楽しくてゾクゾクしました。これこそ登山!ルートを見つけながら歩くのは楽しいですよね。

駄文をお読みいただきありがとうございます。もともと勘のの鈍い人なのですが、五感を研ぎ澄ましてマーキングを探すときは真剣になりました。これも良い経験です。

おっしゃるとおり標高差800mを下って登った大沢崩れの渡りはなかなかしびれました。あれが無かったらもっと快適な御中道巡りになっていたと思います。これも学習ですね。

いままでボクの登山における最長歩行距離は一日19Kmでした。これを大幅に更新してしまいましたが、人間その気になればなんとかなるものですね。御中道は途中でギブアップできないので自分をそんなふうに追い詰めたのも良かったのかもしれません。

クラウドさんのような大先輩に一歩でも近づけるようにボクも少しづつ歩んでいきたいと思いますです。

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