丹沢山ならず
今日から四月、関東地方南部では春が早足で進んでいく頃合いです。冬ごもりしていたわたくしも山のオゾンが恋しくて神奈川県は西丹沢、丹沢山塊のネームマウンテンである丹沢山をちょっくら登ってみることにしました。ヤビツ峠のあたりで日の出となりました。気温は氷点下1度、まだまだ山の陽気は春とは言い難いです。
途中護摩屋敷の水場で水筒にお水を補給します。休日の昼間は水汲み客でごったがえすここも早朝は誰もいません。この近辺の水場ではここが一番美味しく感じますねぃ。
今回は塩水橋経由で丹沢山を目指します。朝6時過ぎに熊看板を通り抜け、林道から登山道へと抜けていきます。
堂平を抜ける登山道の途中で、私たちがチャンプと称して尊敬する強力(ごうりき)さんとお会いしました。このお方は一年中このカッコで塔ノ岳の尊仏山荘や丹沢山のみやま山荘などの山小屋に荷揚げをする方です。この背中の荷物は30Kgで今日は二往復するのだとのこと。いやぁ敬服いたしますです。
天王寺尾根まで500mくらいとなった北斜面からは残雪が多いです。しかもこれらは雪ではなくぱつんぱつんの氷で.ヒールキックでも歯が立たない。ここでアイゼンの登場となります・・・なります・・・うぉぉぉぉアイゼン忘れたっ m(_ _)m
この時期の丹沢はお弁当を忘れてもアイゼンを忘れてはいけません。足場を見ながら登ってはみましたが日当たりの良い天王子尾根へ100mを残して標高1300mあたりで無念ながらリタイヤを決めました。ここで滑落して怪我してもなにも良いことはありませんからね。
登山道を降り、車を置いた塩水橋へ戻るのに5Km程の林道をてくてく歩かないといけません。肩を落としてとぼとぼと歩く姿が哀れを誘ったのか、通りすがりのジムニーの方から一緒に乗って行かないかとお声を掛けて頂きました。こりゃ渡りに船ということで喜んで車に乗せていただくと、このお方は丹沢山の山小屋みやま山荘の小屋番の方でした。
5Kmを降りる間に色々なお話しをさせていただいて興味深かったです。歩けば1時間以上は掛かる道のりをささっと降りてこれて嬉しい誤算。まぁたまにはこんなのもいいですねぃ。
なんと今日の登山は午前10時には下山してしまいました。用意した山バナナは宮ヶ瀬湖で湖バナナ (^_^;
六本爪のアイゼンは出していたのになぁ・・・ザックに詰め忘れたという失敗の巻。こりゃ雪のあるうちにリベンジせねばなりませんなぁ。
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引き返す決断をするのはスゴイなと思います、その状況を見てみないとわからないですが、自分なら強行してしまいそうです、ところであのチャンプさんは生足?
投稿: トリガー | 2012年4月 4日 (水) 21時19分
ども、トリガーさん、
いやぁ、これでも登山道を覆ったぱつんぱつんの雪面をかわしてなんとか直登で登ろうとも考えたのですが、地面も凍っていて滑ったらアウトかなっていう状況でした。
あともう少し無理すれば尾根上に出られたので行けたかなとも思いますが、昨年富士山で滑落して骨折していますので少し慎重になっていたっていうのもありますね。
まぁ怪我しない程度に遊びたいと思っています。
チャンプは一年中ナマアシです。失礼を承知で言うと、山小屋の小屋番の方やボッカの方など山のお仕事をされている人達はちょっと偏屈系のお方が多いみたいな印象もあります。でもチャンプはとっても気さくで、近隣登山道での人気者となっています。
けっこうファンもいるんですよぉ。
投稿: Fiby | 2012年4月 5日 (木) 01時00分