鹿より早く歩ける登山靴
私のわずかな人生経験の中で会得した教訓。
買おうか買うまいか迷った時は買わないほうが幸せになれる
幾度の挫折と失敗を経て今はこれを座右の銘としてお買い物人生を歩んでおります。でも最近は少し変わってきて、直感に頼ってもいいんでないかいと思うようになってきたのは、性格がアバウトになってきたせいでしょうかね。
先日の塔ノ岳登山は新しく手に入れた登山靴の初出勤でもありました。通常硬い山靴は少し履き慣らしてから山に持ち込むのが普通。いきなりではえらい目にあうのが目に見えています。しかしこの靴、お店で足を通したとたんにビビッと感じるところがあったのです。この靴は俺に履かれるためにここにあったのだと錯覚するようなフィット感。これだったら一発で俺のものになるぜぇと直感して、いきなりの30度の尾根登りとなったわけであります。
思ったとおりで、半日はかかとと甲に当たりを感じましたが午後からは至って快調。この靴とはいい付き合いができそうです。
最近感性が鋭くなったのか、物欲が開放されたのかけっこうピピッと来ることが多いんです。このザックも実はそう。オスプレイのケストレルっていう28リッターサイズです。いままで日帰りでも38リッターのザックを使っていましたが、空気を運んでいる感覚があってライトな山歩きにはもう一回り小さいのが欲しいなと思っていた矢先、まずいことにこいつを担いだとたんに電気が走ってしまったのであります。大は小を兼ねないのが登山ザック。
容量もさることながらザックって背面長と背中のフィット感ってすんごく大事なんですよね。フィッティングのための調整ベルトを合わせた後に背中に吸い付くような感覚と共に適度な背面排熱機構を装備、さらにヒップベルトのバックル位置が思ったところにぴったり合うなんていうザックはそうそうあるものではないんです。こいつはそこがしびれたところ。
さらに山ストックを即座にホールドできるバンドがショルダーベルトとザック下部に付いているんです。これがまた猛烈に便利。通常ザックの表面に括り付けなければならないストックは、尾根歩きなどで使いながら、クサリ場だのはしご場などに着いたとたん手に余ってしまうんですよね。そんなときザックを下ろさずにさくっとポールを畳んでわきの下へ即座にホールドできる。いやぁかゆいところに手が届くとはまさにこのことです。
このふたつの組み合わせで源次郎尾根をがつがつと登っていった大倉尾根との合流点手前、丹沢名物ニホンジカさんと会いました。
夏毛の斑点がきれいです。さすがに距離が近かったのでやっこさんは逃げようとしましたが、鹿が向かおうとした先には交通頻繁な大倉尾根登山道があって話し声も聞こえてくる。ハイカーがザックに付けた熊鈴がちりんちりん鳴る音を聞くと鹿もけっこう反応していましたよ。鹿よけにも熊鈴は有効かも。鹿は逃げるに逃げられなくて尾根上へ歩き出しました。よし競争だとこっちもダッシュ。私の勝ちでしたよぉ。あっちが棄権した感じもありますが・・・
お気に入りのグッズが増えました。財布はだいぶ軽くなったけどよしとします。
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