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2012年9月21日 (金)

プロパガンダマンガ

Book1こんなマンガ本を手に入れました

マンガの力、恐るべしです
  

  

  
米海軍横須賀基地の一角にある日米文化交流センターにて、米海軍が見た東日本大震災写真展ってのをやってます。ここは米軍基地の施設ではありますが開館時間内なら許可無く入場することができます。

先の震災の記録写真はインパクトがありますが、その内容はかなり押さえてある感じがします。軍が撮ったものですから恐らくはもっと詳細な記録写真のあることは容易に想像出来ますが、まぁ一般展示としては仕方のないところでしょう。

Book2

さて、その会場の片隅に2冊のマンガ本が束ねて置いてありました。手に取ってみるとなんとこれは在日米軍司令部謹製であったりします。どちらも無料で、一冊は一部カラーの200ページというなかなかボリュームがある空母ジョージ・ワシントンを題材にした単行本。もう一冊は見るからにオタッキーなアニメキャラを使った「わたしたちの同盟」なる日米同盟を題材にした小冊子です。同盟などというと連合発足前の労組の同盟(全日本労働総同盟)を連想してしまうおっさん頭は置いておいて、どちらも出来はなかなかのもの。長編の方は劇画タッチのストーリーマンガに仕上がっていて、日系アメリカ人の新米水兵が空母に乗り込み、人間的に成長しながら日本に来て初めて祖父母に会うまでを描いたヒューマンドラマ風ストーリー。軍事オタクから普通の人までカバー出来そうな内容です。

Book3

もう一方の「わた同」はもう見ての通りのマンガチックな構成。三頭身、メガネ、ミニスカという三拍子揃ったキャラもいますね。ですが内容は日米同盟を分かりやすく解説していて、シーレーン防衛の共同関係など身近なところから日米相互協力の必要性をアピールしておりました。

どちらも米軍が提供するプロパガンダのための手段でしょうが、内容は決して誤っているわけではなく、かえってよくぞ日本国民のためにここまで作ってくれましたなぁと感心してしまいましたわ。
機会があれば、こんな風に自分たちが描かれているのを見た米軍の兵隊さんたちが、いったいどんな感想を持つのか聞いてみたいですねぇ。

9月27日までやっているそうですので、お暇があればマンガ本目当てでも立ち寄ってみると面白いかもです。

ところでこれは思いやり予算で作っているわけじゃぁないですよね (^_^;

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コメント

日米の関係は多様な見方も出来ますがここではその努力の一面と捉えたいですね。
米軍との関係に限らず、自衛隊も含め軍事と民間との関係はチョットした事で色々言われますから彼らも大変でしょう 。
横須賀市のHP見させて頂きました。特色有る場所と歴史が有る故、その内容も私の住む田舎町とはかなり違いバラエティーに富んでますし、メジャーだなー、と感心しました。
期を見て又遊びに行きたいと思います。

ども、ノブさん、

さすがノブさん、クールな視点で見ていらっしゃる。皆がノブさんみたいに冷静に捉えることができれば、日米関係ももう少し違った展開になっていたかもしれませんね。

住んでいるとなかなか見えにくいものかもしれませんが、三浦半島はけっこう盛り沢山な土地柄かもしれませんね。是非機会があればお立ち寄り下さいませ。
ボクはノブさんのとことの裏山が好きなのでしょっちゅう参上させてもらっていますが、移動が大変なので近くに住みたいなぁと常々思っております。

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