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2012年12月30日 (日)

猟果を支えるライフリング

Crow1銃猟も標的射撃も

当たってなんぼの世界です
  

  

  
エアライフルのFXサイクロンを所持してもう7シーズン目になります。威力はあるがデリケートであると言われるプレチャージドエアライフルですが、手入れは注油・清掃のみ。エアバルブ漏れくらいは何度かありましたが、今期も元気に働いてくれています。今でも50m先の一円玉にヒットさせられる精度と、鴨を一発で仕留める威力を維持しているのはたのもしい限りです。

マズルエナジー(威力)に目が向きがちのエアライフルですが、もっとも重要なのは命中精度であることは間違いありません。この精度を支える重要な要素が銃身です。私のFXサイクロンはオリンピックの標的射撃でも有名な高精度のワルサー社製銃身を使用しているようです。この銃身はライフリング(螺旋溝)を利用してタマに適切な回転を与え直進性を高めてくれます。仕組みは装薬ライフル銃でも同じですね。

Rifle3

このライフリングはどんなように切ってあるのか銃口側から覗いて画像を撮ってみました。薬室解放し装填部からLEDライトで照らしてみると確認できます。見にくいですがライフリングはブロックごとに切ってあるようで全てが繋がっているわけではないようです。この辺はメーカーのノウハウなのでしょうね。

このFXサイクロンは今でもカタログモデルとしてまったく同じデザインで存在していますが、現行機種と私の持っているモデルとで大きく異なる点があります。現行モデルでは銃身にライフルが無いのです。
コストダウンのためか今の銃身は散弾銃のような平筒(STバレル)となって銃口キャップに申し訳程度のライフルが切ってあり、これでタマに回転を与えるようです。

その新型銃を撃って試したわけではないので噂の域ですが、やはり新型はあまり命中精度が芳しくないようで、私のと同型の旧製品がプレミア価格で流通しているとのこと。中古銃を取り扱う某ライフル射撃場でも旧製品なら高値で買い取るよと言われるくらいなので巷の噂はまんざらでもなさそうです。

高値と言われるとくらっときてしまいますが、今後も我が家の食卓のために活躍して貰いたいと思っております。
ちなみにカラスは最近食べてはいないです (^_^;

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ハンティング」カテゴリの記事

コメント

空気銃は良いですよね~
私はシャープを使い続けて2挺目です。

ども、花の五六八さん、

安全に猟野で扱うなら装薬銃より空気銃の方がいいのは当然なのですが、空気銃では熊や鹿は相手になりませんからやはり適材適所なのでしょうね。
今では箱ワナのシシでも止められる6.35mmの空気銃なんてのもあるそうです。強烈ですね。

本年も残すところあと1日となりました。今年1年お世話になりました。また来年も宜しくお願いいたします。

先日は、自身の趣味の話をしつこくクドクドと書き連ねてしまい、すみませんでした。

私の悪い癖です

しかし…50m先の一円玉にヒットとは凄いですね

実は私、訳あって六年ほど前に航空自衛隊を依願退職しておりまして、在職中の約20年ほどは、大体毎年、射撃訓練をさせられておりました。

なので、前述の命中精度の凄さが理解できます。

在職中に撃っていたのは、64式小銃…7.62mmNATO弾(減装弾)使用…ですが、ついに射撃一級は取得できず、二級留まりでした。

50m先の一円玉にヒットできる腕があれば、一級取得は間違いありません。

経済的なこともあり、今後も趣味で銃を持つことは無さそうですが、素晴らしい御趣味だと思います。

「動物を撃ち殺すなんて…」などと、のたまう方もおりますが(私の知人です)、そんな御仁に限って、動物が料理されれば貪り食うものです。

ども、KAZUさん、

> 私の悪い癖です

いえいえ、同じアウトドアを趣味とする方からコメントをいただきうれしいです。特にこのジャンルは個性によって色々な価値観が混在しますので、これっていう決まり事が無いだけに深いですよね。

おぉ、なんと64式をお使いだったのですね。NATO弾は基本スプリングフィールドの30-06ですから弱装弾でもガツンと肩に来そうですね。

50m先の一円玉サイズに集弾させる自信はありますが、そんなに偉いことではありません。64式はオープンサイトでしょうが、私のエアライフルは15倍のスコープが付いています (^^;

散弾銃でスラッグ弾を撃つときはオープンサイトで狙いますが、50mレンジの射撃場では鹿ぐらいのサイズの的紙に当てるのが精いっぱいです。
KAZUさんの腕前はすごいと思いますね。

狩猟については色々なご意見があると思います。ただ家畜を絞めるときにはハンターがやっていることよりもっと残酷な方法がとられていることを知っている人は少ないです。

食のために動物の命を頂戴してしまうのは家畜も野生鳥獣も同じですが、捕獲から調理まで自分の手で行うという意味ではお店でお肉を買ってくるよりは理に適っているんじゃないかと思うのですが、なかなか理解は得にくいです。

この趣味はこつこつとやっていければなぁと思いますです。

308win(減装弾)の反動について…

自衛隊が採用している7.62mm減装弾、入隊当初、減装〜…ってナメてたんですが、一発撃ったら、そんな思いは消し飛びました。

ナカナカの反動です。

翻って、カラシニコフ(AK-47)の反動は、実に軽かったです。

仕事で渡米した際、民間の射撃場でレンタルして撃ったんですが、火薬量が少ない故でしょう、立射でバンバン撃てます。

※ロシア製の銃がアメリカの射場にあるとは意外でした。

訓練射撃は制約だらけでつまらないのですが(仕事故、当たり前ですが)、民間射場では何の遠慮も要らず、レンタルした銃は、確か…

22口径オートマチック拳銃・357マグナム リボルバー・ポンプアクション ショットガン(口径等不明)・AK-47カラシニコフ突撃銃・でかいオートマチック拳銃(詳細失念)…

射場には五名で行ったのですが、私以外は数回の渡米経験があり、少し撃ったら飽きて、タバコなどふかしてました。

購入した弾薬は、銃一丁につき、約100発…

約500発もの弾薬を購入したわけですが、射場に支払った金額は、1人あたり50$〜60$だったと記憶しています(なにぶん、15年ほども前のことで、記憶が曖昧です)。

…で、前述したように、私以外はリピーター故、ちょっと撃ったら「あとは全部撃っていいよ」との有難いお言葉。

様々な銃を自由に撃ちまくれる幸せ…

腕が痺れるほど、撃って撃って撃ちまくりました。

ちなみに、的はボウリングのピンです。
以前に誰かが持ち込んだピンが幾つも転がってたので、弾止めの土壁の手前に並べては撃ちまくり…
木製のピンを穴だらけにして、心ゆくまで楽しみました。

私の渡米経験は、これが最初で最後です。

退職したときに所属していた部隊が、ペトリオット(民間ではバトリオットと呼称します)地対空ミサイル部隊だったため、ミサイル実弾射撃訓練のための渡米でした。

あ…また、書きたいことを書きまくってますね…

これ位にしておきます。
お邪魔しましたm(__)m


連レスをお許し下さいm(__)m

興が乗ると、脱線文章を書きまくってしまうのが、なかなか治らない癖で
狩猟についての、私の思いを書かせて下さい。

私には狩猟の経験はありません(籠漁でモクズ蟹などは捕りますが)。

…が、幼い頃から、祖父が鶏を絞めて捌く様子を、何度となく見ていました。

外で逆さに吊るした鶏の首を切り血抜き…土間に移り、熱湯に水を足し、やや温度を下げた金属バケツに鶏を入れ、掻き回し…羽をむしると、また外に。

藁束に火を点け、裸の鶏を火の上で転がすと、食欲をそそる香りが漂います。

※こんな手順は熟知しておられるでしょうが…

表面を軽く炙ったら捌きに入りますが、物心ついた時分から見ていたので、何の抵抗もありませんでした。
鹿児島故、鶏の肉は刺身で食します。
子供の頃から、砂肝の刺身が大好きでした。

刺身を取ったガラは煮しめの出汁にしますが、祖父の腕が良すぎる故、煮しめのガラには全然肉が残っておらず、子供心に「ちょっとは残してくれ!」…と、いつも思っていました。

…自身で鶏を捌いたことはありませんが(魚介類はあります)、繰り返し見てきたことは、命をいただく有り難みや、そうせずには生きられない業を知る貴重な経験になりました。

祖父とて、好きで鶏を殺していたわけではありません。

晩年の祖父は、それを頼んでも「殺したくない…」と言って、しませんでした。
年金暮らしの祖父に、大勢の身内に振る舞う、刺身の盛り合わせだの、オードブルだの買えるわけもなく…
それでも、正月や御盆に集まった、沢山の子供達や孫達に美味しいものを食べさせたい一心で、大事な鶏を絞めていたのだと思います。

また脱線しましたね

狩猟ですが、可能ならば、皆が経験すべきだと思います。

日々いただいている牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉…いずれも、殺さねば口にできない大切な命だということを身をもって知ることが、命の大切さを実感する一番の方法だと思います。


連レス、すみませんm(__)m

ども、KAZUさん、コメントありがとうございます。

そうですか64式は308WINなんですね。不勉強でした。ボクも所持許可10年を超えましたので装薬ライフルを持つなら最初は308WINだなと決めております。手に入れるのはだいぶ先になりそうですが・・・

訓練でもフルオートで撃てるのはそう多くはないでしょうから海外の射撃場でバリバリ撃つのは好きな人にはこたえられないでしょうね。
ボクもトラップの射撃場(国内)で散弾を撃つときには、気持ちが乗っているときには200発くらい撃ってきますが、最近はタマ代も高くなってきたのであまり景気良くはできなくなりました。
それでもゴルフで1日遊ぶよりはずっと安上がりです。

64式はずっしりと重かったのではないですか?アメリカの艦船内でAR15/M16の実銃を構えましたが、マガジン抜きでしたらほんとに軽く感じました。たぶん2.5Kgぐらいじゃないかな。
小柄な日本人が扱うんだから自衛隊の小銃も軽く作るべきですよね。

空自にいらっしゃった頃はPAC3の部隊にいらっしゃったのですね。恥ずかしながら高射隊って陸自だとばっかり思っていました。長く奉職されたKAZUさんですからナイキの時代から携わっていたのかもしれませんね。

的はボウリングのピンですか (^^; カベラスの通販サイトなどをみるとメリケンでは自家用のトラップ皿発射装置も売っていますね。広い土地があれば自前で散弾の射撃練習ができるってのはさすがだなぁと感じましたです。

ども、KAZUさん、

狩猟に関してのお考え伺いました。なかなかご立派な御祖父様であったと拝察いたします。たいへんご家族ご一族を大事になさっておられたのですね。
元来家禽というのは人様のお役に立つために飼育するものでありペットとは根本的に異なるものです。その辺をどうもごちゃまぜにして総じてかわいそうと思う風潮はにわかには迎合できません。家禽を食することは無益な殺生とは言いませんよね。

狩猟を欧米ではゲームと呼びます。聞こえは悪いですがまさに鳥獣との英知を掛けたゲームなのだと思います。対する鳥獣にとっては少々分の悪いゲームかもしれませんが・・・

> 日々いただいている牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉…いずれも、殺さねば口にできない大切な命だということを身をもって知ることが、命の大切さを実感する一番の方法だと思います。

おっしゃるとおりと思います。食物連鎖のピラミッドの頂点にいる人間だからこそできることがあります。人間は他の鳥獣を食の対象とするだけでなく、野生鳥獣の適正数を将来に渡って維持させるという役務をも負っています。

その点では狩猟者は「森の番人」としての責務をしっかりと果たしていかなければならないという義務と責任を負っているんですよね。
私なりに貢献はしていきたいなと思っています。

私が高射隊に在籍していたのは、約9年間だったので、ナイキ部隊の経験はありません。

と、いうのは、私の職種がミサイル発射オペレーターではなく、通信電子整備だからで、高射隊に在籍する前は、移動通信隊に約10年おりました。

約20年のはずでは?…はい。
あとの約一年間は、職種の勉強のため、埼玉県の熊谷基地にいたのです。

銃の話をしましょう(^^;

そうですか…もうライフルを持てるんですね。
銃選びは、さぞや楽しい作業になることでしょう。

64式はヘビーです(+_+)

弾倉無し、銃剣無しで4.3kg。

ストックやグリップは木製だし、あとの部品は全て金属ですから…

7.62mm弾を20発詰めた弾倉をブチこみ、銃剣を装着したら、もう…

機関銃?…は、ちと大袈裟ですが、個人携行の武器としては、重すぎる感じはします。

ちなみに、射撃訓練ではトリガー引きっぱなしのフルオートは通常はやらず、三発位づつの点射で撃ちます。

…が、あるときの射撃訓練のとき、私の銃がやたらとジャムって、一発〜二発撃っては手動で排莢…

私の射撃順番が最後だったため、『何やってんだよ』的な空気をハッキリ感じます。

五回ほど手動排莢を繰り返したあと、残弾(12発)はフルオートでブッ放してやりました(二脚使用)。

的紙穴だらけ…二脚を使用しての射撃は、フルオートでも中々の集弾率です。

スッキリしました。

普通なら注意を受けるところでしょうが、みんな早く終わりたがってたためでしょう、何の咎めもありませんでした。

まぁ…空士とかがやらかせば、怒られるかもしれませんが、ね (^^;

ども、KAZUさん、

ミサイルの通信電子機器の整備をご担当されていたのですね。私もハムの端くれとして通信、高周波技術畑には興味を持ち続けています。所詮アマチュアレベルですけどもね。
私の住まう神奈川県の三浦半島にもPAC3が配備されています。丘の上ではよくレーダーをぐるぐる回して訓練をしているようです。頼もしいことです。

64式は3点バーストはできないみたいですが89式では機能として持っているようですね。陸自の89式への置き換えは完了したようですが空自、海自はまだ先になるのかな。

防衛大学校の開校祭で学生たちが展示訓練にて64式の空砲弾をバリバリとフルオートで撃っていましたが、3点バーストに比べて効果的には見えなかったです。フルオートは観客にはそれらしく見えていいのですけどもね。

一般人がライフル所持を許可されてもフルオート銃はもちろん許可されませんので、これを扱えるのは日本ではほんとに限られた人だけです。KAZUさんはその中の数少ないひとりと言えそうです。

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