書策新道その後
余暇の行動率が強力に減退しているこの頃ですが、意を決して丹沢へ出掛けてきました。今回は自宅から鉄道、バスを乗り継いで丹沢へ行ったらどれだけ大変か様子を探るっていう魂胆もあったんですな。
朝5時台の始発電車に乗って神奈川県の屋根・丹沢を目指します。私鉄3社を乗り継いだ後に路線バスで登山口へ。自宅の玄関から出て登山道踏み出しまでにしっかりと3時間掛かりました。新幹線だったら東京から大阪まで行って駅の立ち食い蕎麦(うどん)を食べる余裕まである時間ですな。いつもは車ですっと来られている丹沢ですが、公共交通機関を頼りにするとやっぱり大変。でも朝は半分居眠りしながら行けるってのはいいかもですね。
大倉尾根の始点大倉バス停から歩くのは初めてのこと。ここはほぼ真っ直ぐに続く尾根道で、段々やガレ場など足に来る斜面を延々と6.5Km 標高差1200m登ります。誰が名付けたのかバカ尾根とも言われていますが、塔ノ岳へ至るもっともメジャーな登山道となっているんですね。ハードな割にお手頃なので週末は多くのハイカーで賑わっています。
途中源次郎尾根からの合流があります。普段は戸沢からのバリエーションルートである源次郎尾根を登ってくるのですが、戸沢へはバスが通っていないので今回はパス。危なっかしいですがほとんど誰も寄りつかないので静かに登れるルートなんですけどもね。
大倉から休憩を含み2時間40分程で塔ノ岳山頂へ着きました。目標としていた3時間を切ったので満足です。風は無いけどガスが濃くって富士山や南アルプスは望めませんでした。
富士山は見えなくても表尾根の山々や大山は顔を出していましたよ。どれも1200m級の山ですね。まだヒルも出ていないので、こんな天気の日には歩くのも気持良いです。
今回は目的のひとつにホソノ尾根の下降と、廃道になっている書策(かいさく)新道の様子を確かめるということもありました。表尾根にある木ノ又小屋の裏手を失礼してバリエーションルートであるホソノ尾根へと進入します。ここも登山道ではないのでかなり危なっかしい尾根です。踏み跡がほとんど無いので尾根を外れない気構えと眼力が要求されますね。無事に降りてくると書策新道に合流します。
書策新道はさらに危険な状態になっているようです。一番やばそうなのが本谷沢を渡河した後の西側に2箇所あります。一つ目は登山道が5m程完全に流出してしまっているところ。足場を探しながら崖にへばりついてカニ足で移動しなければなりません。もうひとつは足掛かりを含めて3m程度完全に崩落しているところです。ここをかわすには自身の全体重を二の腕に掛けながらどなたかが掛けてくれているロープを平行移動しなければなりません。手を離せば20m下まで真っ逆さまです。昨年はまだ足掛かりがあったのでなんとかかわせましたが、今はそれすら崩れてしまってありません。
こりゃ普通のハイカーにはちと危険だなぁと思いつつ下っていき、書策新道の戸沢側取付近くまで来て振り返ると立ち入り禁止看板が出ていました。昨年10月には通行注意の張り紙でしたがとうとう立ち入り禁止になってしまいましたか。確かに危険な状態であることは間違いなさそうです。源次郎尾根やホソノ尾根などのバリエーションルートを使う時にはちょっと困りますが、これは妥当な処置かも知れません。
私もバリエーションルートを通るときには120cmのループスリングと2トンキャパのカラビナは携帯していて、万が一身動きが取れなくなったときに引っ張り上げて貰える最低限の道具は持って行きます。補助ロープも要るかなぁ・・・
カミサンはそんな危ないところは行くなと言いますが・・・やっぱり行きたい山の遊びです。
しかし、日帰り登山は車で・・・ってのがやっぱいいかも (^。^)
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