« POBox 6.1 | トップページ | 天気のいい日は船乗るべ »

2013年6月 2日 (日)

三浦アルプスで道しるべを考える

Moritogawa森戸川から三浦アルプスへ

こんな道標をどう見ましょうかねぇ
  

   

  
三浦半島を水平に分けるようそびえ立つ三浦アルプス。ここの尾根歩きはなかなか歩き応えもあって低山ハイクとはいえなかなか味のあるルートです。今回は葉山の森戸川から南尾根へ合流し東京湾へ抜けるルートをたどってみます。

Kuwanomi_2

森戸川上流域まではほんとにのんびりしたハイキングルート。緑を感じながら歩けます。途中バードウォッチャーの面々と会いました。なんでも近所にオオルリの巣があるとかで高そうな望遠レンズで狙っていましたよ。
桑の木を見つけました。ちょうど食べ頃の黒く熟したのがけっこうある。酸味が強くて美味しいですね。こんな山の恵みはありがたいものです。欲張っていっぱいいただいちまいました。

さてここからが本題。森戸川から別れ、急登坂の後に三浦アルプスの南尾根へ合流します。ここからは何度か歩いた道筋なので安心して歩けます。

Kanban

Kanban2

Kanban3

実はこの南尾根は不明瞭な分岐があちらこちらにあって、迷いやすいポイントがいくつかあります。2万5千分の1地形図でも登山道が満足にプロットされていない。まともな登山ルート図が販売されているわけでもなく、要所要所にある手作り案内板がけっこうありがたかったりするんです。
よく見ると手作り板の近くに木杭で「これの設置者は連絡してね」のサインが打ってある。もっときれいに作れよなとでも注文をつけるのか・・・などと邪推しながら歩いていくと答えがありました。

Daiwa某大手ハウスメーカーがスポンサーとなった立派な道しるべが立っていました。これからはこの手のかっちょいい道標をあちこちに設置するので、みすぼらしい手作り板は撤去しろよなと連絡をしたら圧力を掛けるのかな。

しかしこれははっきり言って微妙です。確かに不明瞭なローカル登山道に立派な道しるべは有り難いかもしれません。でも三浦半島に縁もゆかりもない東京のハウスメーカーさんに社名入りで建ててもらってもどうかなって感じもあります。ちなみにこの近辺の土地は西武不動産の所有地が多いです。役所広司のTVCMで業容拡大中である某社戦略の一環でしょうかね。

逆にこんな立派なものはここには似合わない。こんなところにまで大企業の広告戦略が及んでいるとは驚きました。私は手作りのままでいいんじゃないかなと思いますが・・・だめっすかね?

« POBox 6.1 | トップページ | 天気のいい日は船乗るべ »

登山」カテゴリの記事

コメント

自分もハイカーでその手作り案内板と連絡メモは見ました。
じつはそこいらへんの地主は大和ハウスで
http://blog.goo.ne.jp/hayama_001/e/d0605566a55792c55b7c3f78a5f4a21c
葉山町より宅地開発不可能な、なんちゃら市街化指定を受けています。大和ハウスは税金だけ取られその土地をもてあましているんですよ。
んで最近になって二子山協議会なる団体と大和ハウスで、市民の森として活用しようなる動きがでているんです。
http://www.hayama-futagoyama.jp/

自分もその杭を見たときは悪い予感しかしなかったんですが、手作り看板の精度の高さに、企業側が色々と協力して欲しいのではないか。。と考えました。
で葉山町は、この手の話には非常に消極的で放置プレイをしています。
湘南国際村の開発放棄なる悪行(詳しくは検索してください)を反省してのことかもしれませんが、事故の責任を負いたくない。基本ハイカーは自己責任で入れ。看板つけたのは大和ハウスだろ!
そんな考えのようで、それぞれの思惑が入り混じり複雑な様相です。
手書き看板の作者は良いも悪いも面倒に巻き込まれるかもですね。


西澤桃華さん、こんばんは。こんな辺境のブログにお立ち寄り頂きありがとうございます。ケロロ軍曹はお元気でしょうか?

ほほぅ、知りませんでした。大和ハウスはけっこうな土地をこの近辺に所有しているのですね。三浦アルプスの西側は西武の土地も多いようです。西武マークの境界石をけっこう目にします。勢力的に三浦半島中心線から大和ハウスと西武で二分しているような感じもありますね。

まず二子山協議会っていう団体がよくわかりません。HPも見ましたが二子山という非常に狭い範囲の中で掲げているお題目がやたらと高くて真意を測りかねます。大和ハウスと組んでいるのはもちろんなのでしょうけども・・・。

私も今後を注視していきたいと思います。手作り看板の行く末も心配ではあります。

色々と勉強になりました。情報ありがとうございました。

うw ケロロから取ったハンネ、ご存知でしたか(^^;
今回の情報はここが詳しかったので宜しければご覧ください。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f370376/

ちょうど三浦アルプスが動き出したみたいでどのような方向に味付けされるのか興味深いです。
道標をつければ間違いなく人が入ってくる。そこで整備ですが複数ある横浜市民の森みたいに手を入れすぎると今までのワイルドさがなくなって味気ないし、鎖や階段を付けなくてはスニーカーの人が転落してクレームが来る、、なんてことにもなります。
中尾根、各源流の沢、つばき尾根はなにも手が入っていませんね。まずは南尾根といったところでしょう。
検索したら西武もありました。やはり持て余してCSR活動に走った?
http://www.seibu-group.co.jp/railways/smile/moridukuri/other/index.html

ところで管理者様は鉄砲撃ったり冬山に入ったり書策新道だったりで、かなりワイルドなお方ですね。私の活動範囲は、箱根、丹沢、高尾、三浦、、な感じです。バリエーションは、大山の梅ノ木尾根、三ノ塔のヨモギ尾根ぐらいです。秦野峠ー雨山峠ー鍋割はざれた崖があると聞きいまだ入れないヘタレです。
また今後ともお願いいたします。

ども、西澤桃華さん、

神奈川県のHPは拝見いたしました。西武も大和ハウスもどちらも県、市町とタッグを組んで緑の保全に注力しています的なことを言っていますね。西武と大和ハウスが協力しているとは何処にも書いてはいないので、どっちがイニシアチブを取るのかの綱引きがありそうです。力の入れ方は大和が頭一つ頑張っている感じもありますね。

ただ企業理念がどうとかのきれい事だけで片付けられない部分も私企業にはあるわけで、その辺が見えてくるにはもう少し掛かりそうです。

南尾根には確かに危なっかしいところはありますが、そもそも軽いリスクと隣り合わせみたいな山歩きの許容範囲に思います。きれいに整備したハイキングコースがそこに必要かは議論のあるところでしょうね。

記事をご覧いただけたようで恐縮です。だいたいブログたるものポリシーや属性があって然るべきですよね。自分で言うのもなんですが、ここはなんでもありみたいで定まったものがありません。まぁそこが自分流かということでやっております。

西澤さんも三ノ塔のヨモギ尾根あたりを歩かれる程なら書策新道やホソノ尾根、源次郎尾根あたりは面白いかもしれませんよ。ボクもユーシンから雨山峠鍋割山は攻めてみたいルートです。またその辺でも情報交換ができれば有り難いです。

こちらこそ今後とも宜しくお願いいたします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三浦アルプスで道しるべを考える:

« POBox 6.1 | トップページ | 天気のいい日は船乗るべ »