Z97-proのBIOS設定例 その4
先日最近は少々疎遠となっている知り合いの方からメールをいただきました。Z97-ProのBIOS設定をするのにそっちの記事を参考にしているが、もうちょっと親切に書いてくれと・・・
こんな記事でも役に立てて下さる方もいるのはありがたいことです。確かにマニアックな記事なので読み解ける人が読めばいいや程度に書いていたので大いに反省。そこで現在の設定をすべて公開します。
前回の設定 で4.8GHzでの常用運用を開始していたのですが、なんでもないところでブルー・スクリーンになることがあって、やっぱり限界に近すぎたかと判断。少しクロックを落として4.77GHz(BCLK103.7*46)にて現在は安心運用状態です。このクロックですとどんなにいじめても落ちません。まぁ空冷殻割り無しならこんなものでしょうね。
以下はASUS Z97-Proにi7-4790K、メモリはCFDのW3U1600HQ-8G(CL9)*2の16GBを組んだ場合のUEFI BIOS設定パラメーター値です。あくまで私の場合ですが以前に紹介したリストに加えて、デフォルト値から変更したところは以下に全て網羅しています。
ASUS Z97-pro UEFI BIOS Rev. 1304 Fiby style #4
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Ai Tweaker
Ai Over Clocking Tuner: Manual
BCLK Frequency: 103.7
CPU Core Ratio: Sync All Core
1-Core Ratio Limit: 46
Initial PLL Over Voltage: Enable
DRAM Frequency: DDR3-1659 MHz
DRAM Timing Control: 9.9.9.28.2
External DIGI+Power Control
CPU Load Line Calibration: Level 8
CPU VRM Switching Frequency: Manual
Fixed CPU VRM Switching Frequency: 500
CPU Power Phase Control: Optimized
CPU Power Duty Control: Extreme
CPU Current Capability: 130 %
CPU Power Thermal Control: 140
DRAM Current Capability: 130 %
DRAM Power Phase Control: Optimized
Internal CPU Power Management
Long Duration Package Power Limit: 4096
Package Power Time Window: 127
Short Duration Package Power Limit: 4096
CPU Integrated VR Current Limit: 1023.875
Frequency Tuning Mode: +
Frequency tuning offset: 6 %
Thermal Feedback: Disabled
CPU Integrated VR Fault Management: Disabled
CPU Internal VR efficiency Management: High Performance
Power Decay Mode: Disabled
Idle Power-in Response: Regular
Idle Power-out Response: Fast
Power Current Slope: Level -4
Power Current Offset: -100 %
Power First Ramp Response: 1.50
Power Saving Level 1 Threshold: 0
Power Saving Level 2 Threshold: 0
Power Saving Level 3 Threshold: 0
CPU Core Voltage: Offset Mode
Offset Mode Sign: +
CPU Core voltage Offset: 0.120
CPU Cache Voltage: Offset Mode
Offset Mode Sign: +
CPU Cache Voltage Offset: Auto
CPU System Agent Voltage Offset Mode Sign: +
CPU System Agent Voltage Offset Mode: 0.030
CPU Analog I/O Voltage Offset Mode Sign: +
CPU Analog I/O Voltage Offset: 0.030
CPU Digital I/O Voltage Offset Mode Sign: +
CPU Digital I/O Voltage Offset: 0.030
SVID Support: Disabled
DRAM Voltage: 1.55000
Advance
Intel Adaptive Thermal Monitor: Disabled
Boot
Boot Logo Display: Disabled
Post Report: 1 sec.
Setup Mode: Advance Mode
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いじくっているうちに色々と特性も見えてきました。4790Kは歩留まりがあまりよろしくないCPUのようで、色々な特性のものが出まわっているみたい。コアに掛ける電圧ひとつをとってもOCにおける適正値にかなりの差がある様子。私の個体は被虐的に高い電圧を求めてきます。
CPU Cache Voltage Offset は0.120 V以上コア電圧オフセットをくれてやるときにはAutoの方が通りが良さそう。0.100 Vもしくはそれ以下の場合はコア電圧のオフセットと同じ数字で決めてやるのが吉。
またCPU System Agent, CPU Analog I/O Voltage, CPU Digital I/O Voltage の各電圧とコア電圧は若干トレードオフの関係があることが分かりましたが、色々やってみてコア電圧を優先して上げることにしました。オフセット値+0.12 VでVcoreはMaxで1.332 Vってところ。このコア電圧は前述のとおり高めの電圧を求めてきています。
限界値を探る上でCINEBENCH R15はけっこうお手頃です。このベンチマークは4790Kだと4コア8スレッドを同時に使って演算させるのでけっこうなストレスをCPUに与えてくれます。8つのスレッドが同時にせっせと動いている様が良くわかります。これが落ちたらまず失格。電圧を盛るかクロックを落とします。目的値に達したらOCCT1時間を締めに使います。そんなことをしながら限界を探っていくのであります。
印加電圧の下限値を探るべく落としていき、CINEBENVHでブルースクリーンが出たのでBIOSに戻り、問題なかった水準に電圧を戻してもやっぱり落ちるみたいなことを何度か経験しました。そうなるとリセットを掛けても一旦電源を落としてもやっぱり同じ。
そんな時にはコア電圧をぐっと大きく盛って(私の場合0.14V)一度起動してみると当然ながらベンチが通り、その後電圧下限試験前の電圧に戻すと何事もなかったかのように復帰します。こんなクセも見つけるまで苦労しましたぜ。
このクセが他の環境の場合でも有るのかは不明ですが、CPUが言うことをきかない時には、ガツンと一発電気ショックを加えてやるのもひとつの方法のようです。
まぁここいら辺でオーバークロックも一段落。空冷殻割り無しではこの石では安定限界が見えたかなと思っています。
お約束ですが、上記のBIOS設定値は私の環境の場合におけるサンプルですので、どうぞご承知の程を。
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