« 鴨とキッチンばさみ | トップページ | GoggleMaki »

2014年12月26日 (金)

塔ノ岳と書策新道・大日鉱山探検

Fitなんの因果か野郎二人で

Xmasの丹沢を登ります
   

 

  
世間様はクリスマスで賑わっている12月25日、山登りなんぞしてしまいました。今回は職場の同僚に頼まれて神奈川県は丹沢の奥地にある大日鉱山跡を案内します。

25日は平日でも私の職場は公休日。12月末ともなると丹沢も寒いけれど足代はご負担願えるとのことなので、真っ赤なFITの助手席にふんぞり返って戸沢の河原に到着。過去整備された登山道しか知らない彼にバリエーションルートを経験してもらいます。

戸沢からは書策(かいさく)新道取付きから源次郎尾根へ入り大倉尾根に合流。塔ノ岳から表尾根を行き旧書策小屋跡地から書策新道へ入る。大日鉱山跡を探検した後に書策新道で戸沢へ戻るというマニアックなルートで閉ループを描きます。

Kanban1

Kanban2

Torituki
書策新道はすでに廃道となった登山道で、ボランティアの方が不定期に整備されていましたが近年の荒れ方がかなり激しいです。状況を知らない登山者が間違って迷い込まないように、戸沢側・表尾根側双方にあった書策新道の案内看板類は全て撤去されています。本谷沢出会いにあった「源治郎沢入口」の看板まで撤去されていたので最初取付きを通り過ぎてしまいましたよ。
源次郎尾根の麓にある書策新道入り口はテープで巻かれていますが自己責任で進入します。

Sougen

Tounotake

Neko
標高差200m程登って書策新道より別れて、これも登山道では無い源次郎尾根へ入ります。下の草原、上の草原を経て大倉尾根へ入った後に塔ノ岳へ。初心者をエスコートして踏み出しから歩行3時間で塔ノ岳山頂に到着はやはり早い。このルートは車を降りてから最短距離/時間で塔ノ岳にアクセスできるルートであることは間違い有りません。正規登山道ではないのですがね・・・

天気が良いのに山頂には人が居ません。そりゃそうでしょう。クリスマスに山登りなんて山ガールだってしませんわな。山頂には尊仏山荘で飼っているのかネコちゃんがお散歩しておりました。日差しがうれしいのか寒いのにゴロゴロしていましたよ。雲で富士山も見えないし山頂は予想通り寒かったので一服の後先を急ぎます。

Kouzan1

Kouzan2

Kouzan3

表尾根にある旧書策小屋跡地裏手から書策新道が始まります。すでに国土地理院25000分の1地図からも登山道表記が消されたルート。なにがあっても自己完結の必要があります。一応120cmのループスリングにカラビナ、補助ロープを持参して準備万端。慎重にエスコートして荒れたルートをたどります。
セドノ沢へ降りてから秘密のルートをたどって大日鉱山跡へ到着。相変わらず神秘的な雰囲気があります。大昔はマンガン鉱山として栄えた歴史があったのでしょうね。

洞窟の中を案内しながら探検します。コウモリでもいるならそれっぽいのですが、あいにく天井湧水がかなりあるのでそんな生き物はいなさそうです。洞窟の中は意外に寒くないのですよ。岩盤が固そうで崩れた形跡も無く、鉱窟の雰囲気を残しています。こんな人も通わぬ山奥で無かったら本県の歴史遺産くらいにはなりそうな感じがしますね。

Ramen

寒いのでここでお昼ご飯、前回の彼との山行で棒ラーメンをご馳走したので、今回は彼が提供してくれます。乾麺ですが寒い時には熱いラーメンがうれしいご馳走となります。セルフサービスで作ります。なんでもラーメンにアンパンを浸して食べろとのご指示。やってみたけど・・・やっぱりアンパンは生のままがいいや。

ラーメンをすすっているとはらはらと雪が・・・
まさにホワイトクリスマスです。むさい男2人が鉱山跡の洞窟前でラーメンをすするには十分すぎるシチュエーション。まぁいいんじゃないっすか。

腹ごしらえが終われば踏み出しへ帰るのみです。書策新道は崩落箇所だけでもけっこうな数に上ります。登山道しか経験の無い彼には足の運び方やトゥキック、ヒールキックなど崩落した急斜面での蹴り込み方を教えながら旧登山道の崩落箇所を次々とパスしていきます。
「滑落しても30m下で止まるから大丈夫」と勇気付けだけは忘れません (^^;)

Shika

目の良い彼が遠くに鹿を見つけました。20倍ズームで撮るとはっきり見えますが距離にして100m程ですな。この距離だと私の散弾銃では完全に射程外。ライフルじゃないとだめだぁと瞬時に考えを巡らすここは鳥獣保護区です。
手前のメス鹿はご懐妊の様子。鹿の妊娠期間は7ヶ月ですので春には元気な子鹿が生まれてまた丹沢の植生を食い荒らすんだろうなぁ。深刻な問題です。
 

本県における狩猟期間中のニホンジカ捕獲頭数制限は、以前までは1日につきメスを除く2頭としておりましたが、今はオスだろうがメスだろうが何頭でも獲ってくれと変更になっています。それだけ鹿の頭数を減らすことが必要になってきているということなのでしょうね。

予定通り午後3時には踏み出しの戸沢に戻ってこられました。整備された登山道を歩いているだけでは決してわからない丹沢の側面を彼にも見てもらえたことと思う。だけど危ないからこの手の所はまだ一人で行っちゃだめよ (^^;)

年内の登山もつつがなく終了。今年登った山々に感謝。来年もまたあちこち行ってみたいですねぇ。

« 鴨とキッチンばさみ | トップページ | GoggleMaki »

登山」カテゴリの記事

コメント

大変ご無沙汰しております。引きこもりのノブです^^
大日鉱山跡!以前も記事にされていたアレですね。この記事読んで正直一人で訪れてみようと思いましたよ。丹沢にすら登ったことも無いのにね。廃系巡りは結構アドベンチャー要素が有るのも好きなのですが、Fibyさんのご指導のもと「良い子」はやめておくことにします。
ネットでこの鉱山を調べると結構出てきますねえ。何は「鴨きも」の記事が出てたりしてますよ(http://haikyo.crap.jp/s/7773.html)。
今年ももうすぐ終わりですね。例年通りの行事を過ごされておられるようで、次は年明けのアレ、ですね。聞くところによると最後尾を自転車ロード乗りたちが箱根までノンストプで走れると追走するらしいですね。私はそっちで参戦したいなあ。
明日からかーちゃんの実家山形です。では、良いお年をお迎えください^^/

ども、ノブさん、お久しぶりです。

Yahooのブログも9月以来書き込みが無かったのでどうされているのかと案じておりました。お元気そうでなによりです。

大日鉱山跡はなかなかアドベンチャーチックで楽しいところです。ただしここへ通じる書策新道が荒れていて、こっちの方がより危険だったりします。書策新道はアドベンチャーというより苦労は買ってでもしろ的なルートになっています。

「廃墟地図」とはまたマニアックなサイトがあるんですね。私の記事が載っていてびっくらこきました。試しにGoogleで「大日鉱山跡」のキーワード検索を掛けると鴨きも記事が2つもヒットしたりでびっくり。あまり下手げなことも書けませんねぇ。

年明け恒例行事だったあれは今年パスします。ごひいきの東京農大が予選落ちして出ないんですぅ (T_T) 
最後尾には確かに自転車軍団がぴったりくっついていましたね。ノブさんも混ざったらいいのにね。

山形へ帰省ですか。今日あたりもどっちゃり雪が降ったみたいですのでどうか道中お気を付けて。私の明日はこれも恒例行事の年末日帰りスキーです。

お正月は山形ですね。良いお年をお迎え下さい。

こんにちは。
自分も以前に書策新道を探索したことがあります。
手軽に行けるバリ道で楽しかった記憶があります。
今度は記事にある大日鉱山跡を探してみます。
では、良いお年を。

ども、鵜野森 鴉さん、
ちょっとお出かけしていてレスポンスが遅れてすいません。

書策新道は鵜野森さんのようなスキルのある方にとってはお手軽なバリエーションルートとなることでしょう。

大日鉱山跡を最初に探したときにはけっこう苦労しました。だいたいこの辺かな的な目算を立てて周辺を探索する必要がありました。それはそれで面白かったですけどもね。

どうぞ機会がありましたら出かけて見て下さいね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 塔ノ岳と書策新道・大日鉱山探検:

« 鴨とキッチンばさみ | トップページ | GoggleMaki »