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2015年3月 9日 (月)

京都橘高校のマーチングに思う



なんでここまで出来るのでしょうか

知らない世界を知ってしまったような気がします
    

 

  
YouTubeを歩いていたらマーチングバンドの動画がけっこうアップされているのに気が付きました。我が家の娘がトロンボーンを吹いていたという関係で、私も吹奏楽コンサートは機会があれば観に行っていました。しかしマーチングというジャンルは私が見てきた吹奏楽とはまるで違う。

もともとマーチングは軍楽隊の行進から端を発しているのでしょうね。兵士たちの行進の先頭に立ってリードをし、軍旗を持ち、演奏で行進のテンポを取るのがその仕事でした。そんな関係でマーチングチームのユニフォームはミリタリー調のものが多く、マーチングのパフォーマンスの中に敬礼の動作を取り入れているケースが多いです。

Youtubeから動画を貼らせていただきました。投稿者の方に感謝します。
2014年全日本マーチングコンテスト京都府大会での記録ですが、前半のきれいなマーチングらしい行進フォーメーションから後半のジャズのリズムで踊りまくりながらの演奏。そしてラインダンス並の見事なまでのシンクロナイズ。ミリタリー調どころか全員チアガールみたいな衣装で迫ってくる京都橘高校の演技を見てカルチャーショックすら覚えました。ダンスだけでも相当な運動量だと思いますが、肺活量の必要なブレス楽器をほぼ正確に奏でている。この子たち皆高校生ですよ。

彼らの努力はTVでも特集 されていて、文化部系の吹奏楽部であるのにもかかわらず体育会系スポ根ドラマ並に練習の積み重ねがそこに存在しているのにもいたく感動します。

その演奏は日本国内にとどまらず上の動画の本家ディズニーランド やパサデナのローズパレード などでも大人気で、沿道の歓声がそれを物語っています。海外の反応サイト なんてのがあって、彼らのディズニーランドの演奏動画を見て世界から発せられたコメントを載せてています。やはりオーバーシーでもこんなスタイルのマーチングなんてのは希なようで、驚きと賞賛を持って迎えているようですね。

以下YouTubeにあったオーストラリア人David W Farman氏からのコメント

What a beautiful group of young people, this represents what the world should be all about. I must reflect on history about the terrible war between America and Japan which was terrible and tragically the loss of life from both sides we cant forget the past so this does not happen again, well, what i am saying is how beautiful the American public and the performers { Kyoto Tachibana ] have embraced  each other, this is so beautiful to see..
 
    なんてすばらしい若者たちなんだ。
  この映像は世界の全ての人たちはどうあるべきなのかを
表している。
    ボクは日米間であった恐ろしい戦争の歴史をつい思い浮かべて
   
しまった。そして悲劇的だった日米双方の犠牲を出した過去を忘れず
    こんなことは二度と起こしてはいけないんだと思ったんだ。
   
いや、ボクが言いたいのは京都橘を受け入れたアメリカの市民たちと
    演技する彼らがどれくらい美しいかということなんだ。
    これはとてもすばらしい光景だよ。

CAのディズニーランドでもパサデナでのパレードでも日の丸の国旗を先頭に掲げて行進する彼ら。歴史有る主要国の中でも国旗がネガティブに扱われることのある希な国である日本。日の丸はどうしても悲惨な戦争の歴史とオーバーラップする側面を持っています。私は右翼でも国粋主義者でも無いですが、多民族国家でありながら星条旗の元で国民の価値観を共有することができるアメリカをうらやましく感じたこともありました。
若い彼らがグローバルな世界の中での日本をこんな形でアピールしてくれているんだなと思うと感慨無量です。そんな感銘を世界に与えることができるのも、努力に裏打ちされたすばらしい演技とこぼれる笑顔があってこそのこと。

私も彼らの演奏を見て感じるところがあって、山登りした翌日なのに近所のトレーニングジムに行って一汗かいてきました。なんだかおっさんにも若いパワーを貰えたようで嬉しいです。

二者択一で楽な方を選ぶだけじゃいけないんですね。華麗な成功の裏には決して人並みではない苦労の積み重ねがある。2011年の京都橘高校吹奏楽部ドラムメジャー(演奏指揮者)を勤めた女の子の言葉。

やれるのにやらないのはもったいない

本番は一回だけ

この年になって高校生の女の子に教えられしまった。ホラは吹けますが楽器を吹くのはからっきしのわたくしではありますが、仕事に私生活に少しばかり姿勢を正そうと思いを新たにしたのでありました。

* オーストラリアの人の引用したコメント翻訳がおかしかったので原文と私のインチキ翻訳に差し替えました。 4/12/2015

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コメント

橘 SHS Bandのアメリカの非公式応援ブログサイトは御覧になられたでしょうか?
バンド創立者の平松久司氏がバンドに託した想いが中々のもの -マーチングはいつか軍隊的スタイルを脱して、見る者聞く者に夢や元気を与えるものであるべきで、Bandに統一感は必要だが思想や威力を鼓舞するためにそれが要求されるのなら悲しい-と約言するとインターナショナルな友愛をマーチングを通して伝えたいという願いがこのBandの淵源にあり、
それが生徒たち自身の手で異次元的に開花し成立したのが今の橘 SHS Bandのスタイルみたいです。「元気いっぱい 笑顔いっぱい 夢いっぱい」の合い言葉もそこにつながってきます。橘 SHS Bandが他のバンドと一線を画して見えるのは単なる合い言葉ではなくてそれが思想としてBandに体現されているからでしょう。

麻土恵さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

> 橘 SHS Bandのアメリカの非公式応援ブログサイトは御覧になられたでしょうか?

ここでしょうかね。
https://kyototachibanashsbandunofficialfanblog.wordpress.com/

英語表現が簡単なので、私あたりでも読めそうなサイトでした。日本人の方が作っているのかな。驚いたのは田中先生が今年引退されたという記事をそのブログで見たこと。吹連の丸谷先生のようにこの先も長くご指導されるのかと思っておりましたが意外でした。

もうパレードの先頭に立ってエスコートする田中先生の姿も拝見できないというのは残念ですが指導者も世代交代が必要なのでしょうね。このような人気バンドですから指導する方々のご苦労も察してあまりあります。兼城先生の今後に期待します。

おっしゃるところはよく理解できます。マーチングの起源はペリーが黒船で来航した際に軍楽隊を伴って上陸したことが日本におけるマーチングの起源とされています。ミリタリー風のユニフォームをまとうチームが多いマーチングバンドですが、すでに日本における音楽パフォーマンスとしてのマーチングは軍隊から遊離し、独自のジャンルとして歩んでいると申せましょう。

私の職場の近くにはアメリカ海軍の兵隊さんで組織するオフィシャルバンドがいて、よく稽古をしています。彼らは軍人ですが、実際にライブで演奏を見ても、そこに「思想や威力を鼓舞」する作為はどうも感じられません。もちろん行進曲は兵隊さんの行進のためにありますが、純粋に素敵な音楽を提供するという使命感の方が強く感じます。彼らも兵隊さんである以前に立派なミュージシャンです。

京都橘のマーチングでもカラーガードによる敬礼のパフォーマンスがありますが、すでにこれも形骸化した振付でしかありません。でも歴史に敬意を表する姿勢を忘れていなところもすばらしい。
「元気いっぱい 笑顔いっぱい 夢いっぱい」 いい言葉です。高校生という一時期でしかできないこともあるでしょう。これらを体現するために、指導する先生方だけでなく吹奏楽部員自らが考え歩んでいく姿が多くの方の賛同を得るものとなっているのだと思います。

京都橘でマーチングを知り、吹連やM協のコンテストやエキジビションをライブで観るようになって彼らには私の音楽の幅を広げてもらいました。指導者が新しくなりどのような方向へ向かっていくのか、新生京都橘が向かう末に期待したいと思います。

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