有名になるということ(京都橘高校編)
今の社会ならではの事
ちょっと考えてみました
調べもので特定の情報のソースを探ろうと思い立った時、言うまでも無くインターネットは有力なツールとなります。以前は本や新聞などの紙媒体に頼っていた調べものも、画面上でクリックしてキーワードを入力するだけで容易にたどり着くことができるなんていうのは、アナログ世代の私などにとっては便利なことこの上ないです。
最近とみに叫ばれている個人情報の有り方ってことで少し考えてみました。あたりまえのことですが個人のブログやホームページ、SNSでもインターネット上では共通のプロトコルによって世界と繋がっているので、意図的にアップされた情報は世界に公開されたも同然。それが故に社会問題となっているようなケースもありますね。
鴨きもブログの代表取締役としては、Yahooやgoogleでのキーワード検索で不幸にもたまたまヒットしてしまったために、ここのような場末の零細ブログを訪れることになってしまった方々へは申し訳ないことだと感じております。
大手検索サイトにおける検索アルゴリズムの詳細は理解をしておりませんが、単純なキーワード検索でもかなりの深い部分までサーチの対象に含まれます。これは調べる側としてはとっても利便性に富んだことではありますが、その対象が個人であった場合、その個人が好む好まざるとに係らず不特定多数に情報が知れ渡ってしまうという意味ではネガティブな側面もあります。
例を挙げて考えてみます。当ブログページの右サイドバー中程に自動更新される人気記事ランキングや検索フレーズランキングなどのリストがあります。なぜか京都橘高校吹奏楽部関連の記事や検索ワードが上位に来ていて、皆さんの関心の高さがわかります。
(Niftyでのランキング機能の提供は終了いたしました)
TVのバラエティ番組で一躍有名になった関係か、2011年度のドラムメジャーホラっちゃ先輩に興味をお持ちの方が少なからずいらっしゃるようですね。彼女は高校卒業後大学へ進学され、順当に行けば来年は大学卒業の頃合い。でも彼女は検索情報の中では後輩の指導は厳しいがポニーテールがとても素敵な京都橘高校吹奏楽部ドラムメジャー「ホラっちゃ先輩」であり続けます。これがご本人にとってはたして好ましいことであるのでしょうか。
衆目に自らを露出することが仕事である芸能人や俳優というプロフェッショナルな方々とは次元の異なるアマチュアであり、少しばかりアグレッシブなダンスをからめる高校生マーチングバンドである彼ら。同校吹奏楽部顧問の田中先生も過去ステージ挨拶で言っていましたが、それは派手に見えるけど単なる高校生のクラブ活動であるわけです。
長い人生の中で最も多感で成長著しい時期である高校時代に自らが全国区的な話題になるということは、ある意味幸せなことかもしれません。反面、時を経て行くと適切な時期にその区切りを付けたいという思いも生まれるのではないかと私は感じています。
これは個人情報の漏洩とかプライバシー権の侵害というような高次元な話ではなく、当人が好むと好まざるとにかかわらず過去の情報が残り続けることに対して不快に感じるケースもあるのではということなんです。
AKBだって卒業がありますよね。古くはキャンディーズも普通の女の子に戻りますと宣言して引退しました。京都橘高校吹奏楽部の皆さんが成し遂げてきた過去の栄光をリセットすることはできませんが、卒業する部員さんたちの3年間に及ぶ輝いた高校時代の終りと共にひとつのピリオドを打ち、新たに歩み始めるこれからのごく普通の人生に幸多かれと願わずにはいられません
有名になるということは良いことばかりではないようです。今では忘れられる権利 なんてのもあるそうですが、何年か経った後にあの頃は・・・良い思い出だったと感じる時がきっと訪れることでしょう。
私は客席に居る観客として、その良い思い出だった時期だけ静かに良いとこ取りをさせていただきたいなと思っております。
虫のいい話ですね・・・すいません m(_ _)m
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おっしゃる通りでございます。
私もオレンジの悪魔のパフォーマンスに取り憑かれたものですが、彼女ら彼らの高校時代の輝かしい記憶が、彼女ら彼らを少しでも苦しめることが無いように祈るばかりです。
投稿: Noboru | 2018年10月17日 (水) 00時39分
Noboruさん、コメントありがとうございます。
共感をいただき恐縮です。ネットも便利なものですが、使い方によっては色々と気になることも出てくるものですね。
彼らの頑張る姿には多くの衆目を集める要素が詰まっていて、熱心すぎるファンをけん制する学校側のコメントも最近は目にするようになってきました。全国区的な人気度を持つバンドですので学校側も気にしている部分もあるようです。
私の娘も言っていましたが、あんなギリギリミニスカをユニフォームとはいえ履けるのは高校止まりだと。まさに青春の輝きを爆発させている時期、それが過ぎれば普通の女の子に戻っていくのでしょうね。そしてそれは青春の思い出として彼らの記憶の中に留まっていく。それでいいんじゃないかと思いますね。
今年のマーチングコンテストでは関西大会で敗退してしまい残念でしたが、各所のイベントでまだまだ活躍の機会も多いです。多くのファンを魅了してもらい、観客はそっと見守ってあげたいところですね。
投稿: Fiby | 2018年10月18日 (木) 04時52分