甲武信ヶ岳でまいたけ
グーと言えばこぶしがたけ。
先月空振り してしまった甲武信ヶ岳(甲武信岳)登山ですが、やっぱり行きたくて出かけてしまいました。山梨県側西沢渓谷からの登頂ルートは日帰りではとってもハード。標高2475mのお山ですが踏み出しからの標高差は1400m、平面距離往復15Km以上、行動時間は11時間を必要としました。こりゃお泊りで登りたいところですな。
西沢渓谷の駐車場に車を置いて朝5時過ぎに踏み出します。しょっぱなからやってしまいました。行きは近丸新道から登ろうと考え案内看板通り進入しましたが、木材運搬用トロッコの廃レールを見つけてこれを辿っていけばいいのだろうと考えたのがまず間違い。途中までは良かったのですがその先は登山道ではありませんでした。
途中途中で崩落していてまるっきり道の体を成していない。GPSで見ると登山道と向かっている先は同じようなのでロストした状態で構わず進む。私と同じように間違えてしまったご同輩の踏み後もあるのでなんとかなるかなと安直な発想でいく。
そのうち軌道も消えて道なき道を進む。ところがヌク沢の沢渡りの箇所までたどり着いてまた問題。沢が増水していて渡るところが無い。
浮石や滑りそうなコケも多くちょっと飛べない感じ。怪我をしたくないので靴を向こう岸にほっぽり投げて裸足でじゃぶじゃぶと渡ります。沢水がつめたかったぁ。
沢を渡ったらちゃんと登山道を歩きますよ。しかしこの登山道はほんとに眺望が無い。途中のピークである木賊山も雑木林の中。そうこうしていると甲武信山荘に着いた。木賊山と甲武信ヶ岳のコル(鞍部)に当たる個所にある雰囲気のある小屋です。こんな小屋に泊まって時の流れに身を任せる的な登山もいいなとあこがれます。
ここから15分程度で甲武信ヶ岳山頂です。それまで晴れ時々曇り、所によって雨みたいな玉虫色の天気予報を地で行く空模様だったのですが山頂では見せてくれましたよ。まるで水墨画のようにすばらしい富士山です。
おにぎりをほおばったらもうお昼近い。さっさと下山しないと長い帰路が待っています。しかし帰路も修行のようです。延々と続く眺望の無い尾根筋を下降していきます。多分2度目はないだろうなと踏んで歩けるところは全部歩いておこうと、できるだけ往路とは別のルートを使って下山します。
もう秋口なのでキノコは色々と目に付きますがどれもまぁだいたいは毒キノコ。でも運命の女神は時として苦労した者へ微笑んでくれるのです。
なんといっても帰路のトピックはこれ。野生もののマイタケを発見。これはキノコ初心者の私でも見分けが付きます。見た目も香りも舞茸そのもの。朽ち果てた古木から生えていました。周囲を見渡しても舞茸が生えていたのはこれひとつだけ。某先輩ハンター氏のブログにて野生の舞茸があるってのは知っていましたが私が見つけたのは初めてのこと。なんだか嬉しいです。
一生懸命引っこ抜いてコンビニ袋一袋分をお持ち帰り。いいお土産ができました。やっぱ天ぷらかな。
こぶしがだけ、いいお山です。これで百名山20座目ときりのいいところまで届きました。山登りにはいい季節は続きます。まだまだ行きたいですねぇ。
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