北アルプス槍ヶ岳 ババ平テント編
当ブログもリニューアルをいたしました。なにが変わったってほら、ページデザインが変わりましたよ。10年間使ってきたやぼったいデザインが季節っぽく秋模様になったじゃないっすか。そう、それだけです、はい。
この先すっと秋のままになるかもですが・・・(^^;)
鴨のきもちエボリューションとしては、最初に北アルプスは槍ヶ岳をご紹介させていただきましょう。なんたって槍ですよヤリ。標高3180m、日本で5番目に高い標高を持つ。でも標高なんてまるで問題ではない。その男性的な怒髪天を突くがごときに屹立する山容は、幾多の登山家を引き付けてやまない孤高の存在でもあります。私の山登りにとってもあこがれのお山でありました。
でもさすがにここは簡単には登らせてはもらえない。登頂して踏み出しへ戻ってくるまでに余裕を持って4日、最短でも3日が必要。従って潤沢なお休みが要求される。休暇貧乏のわたくし的には盆休み無しで働いて満を持して9月最終にお休みを固めたのでありました。
前日に至近まで移動し、翌朝に沢渡バスターミナルで朝1番のバスにて上高地へ乗り込みます。有名観光地であるここも、始バスのお客さんは大きなザックを抱えた登山者だけって感じ。周知のことですが上高地へはマイカー規制で自家用車は乗り入れができない。環境保全のためにこの手の方針をとる所が増えてきていますね。駐車場へ戻る終バスも最終で18時まであるので、南アルプスの時 のように終バスに乗り遅れて歩く羽目になった的なことになりにくいのもいい。
パンパンに詰め込んで15Kg程の重さになった60リッターザックを担いで、空も白み始めた上高地バスターミナルを踏み出します。有名な観光地である上高地も早朝は閑散としている。いつもにぎやかなかっぱ橋も静かなものです。ちょうど1年前に北穂高岳に登った時 の思い出がよみがえり、いやがうえにも気持ちは高まります。梓川や前穂高岳が見送ってくれます。
テント泊装備なので背中は重いけど、梓川沿いに歩く道筋は快適そのもの。徳沢、横尾と通過し槍沢へと入って行きます。横尾まで来た登山者の皆さんのうち7割以上の方々は涸沢・穂高方面に曲がっていきました。昨年は私もその組でしたなぁ。
槍沢ロッジでテン泊代を払って、そこから30分ほど歩いた槍沢上流域にあるババ平の宿営地が本日の目的地。比較的早かったので空いている。テントの窓からは東鎌尾根が眺められるといういいところへ張れた。マイテントは雨漏りがするので今回のテントは借り物のゴアテ生地シングルウォールテント。3人可のサイズなので少々大きいが、フライが要らない分だけ設営も撤収も楽ですな。
東鎌尾根の上空をヘリが飛んでいます。あれは山小屋に資材を運搬するヘリでは無く長野県警のヘリですね。遭難者の捜索なのでしょうかね。ご苦労な事です。
昼飯で落ち着いたあとに槍沢へ降りてみる。紅葉がすでに中流域であるこの近辺でも始まっていますね。風もそよかぜ、20度近い日差しは暖かくてとっても快適。最高のお昼寝日よりです。いつも忙しい日帰り登山ばかりなので、私にとってはこんなシーンがほんとにうれしいものです。
テントに戻って窓から尾根筋を眺めながらのディナータイム。本日の夕食は棒ラーメンという豪華版であります。山でひもじい思いはしたくないので食い物には気を使って色々持ってきておりましたが、みんな保存食みたいなものなんですよね。米やパスタはアルファー化したもの。ラーメンは乾麺です。帰宅後某お友達ブログにてステーキとサンマでキャンプみたいな記事を見て、冷凍肉でも持ってくりゃ良かったと思っても後の祭り。いいんです、棒ラーメンだって山では御馳走です。
たらふく食べてエネルギーを蓄え、明朝の槍ヶ岳穂先へのアタックに備えます。さぁ行くぞあのてっぺんへ・・・
以下つづく
« 鴨のきもちより再開のお知らせ | トップページ | 北アルプス槍ヶ岳 感動の穂先編 »
「登山」カテゴリの記事
- 箱根駒ヶ岳登山ちょっと神山(2024.11.12)
- 西沢渓谷の紅葉 2024(2024.10.27)
- 竜ヶ岳登山 山梨百名山21座目(2024.08.24)
- 日本百名山と新日本百名山(2024.08.17)
- 寸志で入れる雨飾高原露天風呂(2024.08.07)
ヤリのレポ! やっていただけましたね、待ってましたあ!
青い空、紅葉の山肌、綺麗な川。見るだけで秋の山の空気が感じられます。
ババ平のテント、最初は「あれ?ノンフライ?」と思ったらゴアのシングルウォールですか!分からないと「おいおい結露大丈夫かよ」となりますね^^ で、大丈夫でした?
テントから見える景色は尾根筋。いいじゃあないですか。この景色と空気と明日からの山行を思えば玄関先のテン泊でのサンマや肉なんかより、棒ラーメン(マルタイの?)の方がご馳走ですよ。
あ〜やはり別世界だなあ、山は。登らなくともそこまででも十分だあ、オイらは。
登頂記事、待ってます。
投稿: ノブ | 2015年10月 6日 (火) 21時07分
ノブさん、
見捨てずにご覧になっていただき嬉しいです。また始めましたのでどうかよろしくお願いしますね。
上高地ではノブさんのお父様が設計されたホテルってどれかなぁと今回も想像しながら歩いていました。五千尺ホテル?はたまた帝国ホテル?
今回の槍ヶ岳はやっぱり天気に恵まれたのが大きかったです。予報ではあまり良くはなかったので降雨を覚悟していましたが良い方へ転んでくれて幸いでした。
ゴアテックス生地の一枚テントですが、結露は無いとはいえない程度はありました。特にボトムシートの立ち上がりの所までたれ落ちてくるのは避けられないものがありますね。ただ設営・撤収は楽なのでその辺のメリットを取るべきなのでしょうね。野営地を変える時には大きなメリットになります。でもボクが買うなら普通のフライ式テントで十分かな。
マルタイの棒ラーメンは寒い時にはご馳走になります。でもやっぱりサンマやステーキが食べられればもっと幸福な気分に浸れますよね。冷凍肉を背中に突っ込ん持って行っても良かったかなぁとほんとに思います。
投稿: Fiby | 2015年10月 6日 (火) 23時31分