日米熊事情
職場で難しい顔をしてデスクに向かっていたとき、米人ボスがなにやら北海道旅行で手に入れてきたらしいパンフレットを持ってきた。北海道のお役所が発行しているヒグマに関しての注意を周知させるためのもののようだ。日本語のわからない彼はイラストを見てこれが興味あるという。
熊に出会ったら逃げるために興味を引きそうな荷物や食い物を与えておいて、そのすきに逃げるというもの。これが日本のスタイルなのか、アメリカでは少し違うぞと彼が教えてくれた。
アウトドアシーンで熊に遭遇する確率はやはりあちらの国の方が多いでしょうな。前提として予防保全のために熊をおびき寄せることができる仕掛けを考えておくのだそうな。Bear Wireというロープがキャンプサイトの木々にあらかじめ渡してあって、Wilderness Food Storageなんてのにあらかじめ熊の好きそうな食い物を入れておいて先にそちらへおびき寄せ、熊の興味を引きつけておく。人間様の食い物は Food Container なんてのに入れて熊に荒らされないようにする。そんなのがスタイルなのだそうだ。
右のイラストでも食い物は12フィート(3.6m)なんていう高さまで持ち上げておくらしい。向こうの熊さんでかい・・・
荒っぽい国なので、キャンプ場に熊が出たらキャンパーが鉄砲で撃ってしまうんじゃないかと聞いたら、基本キャンパーは銃器を持ってはいないとのこと。でも怪しいもんだ (^^;)
あまり熊とはお友達になりたいとは思いませんが生物多様性という意味では彼らも生きる権利がある。今年の北海道方面はヒグマの餌となる木の実や果実が凶作である地域が多いらしく里へ出向いてくるケースが出てきそうです。そんな状況下で人間と上手に共存ができるかどうか・・・
とっても難しい問題かもしれません。
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