雨の防衛大学校開校祭 2015
けっこうな雨の降る週末、防衛大学校の開校祭を見に行ってきました。雨であっても展示訓練(模擬戦闘)は行うとのことだったので、雨の方が空いているかなと合羽着込んで出掛けました。まぁ戦争になったら雨だからと言って中止って訳にもいかないですものね。
時は折しもフランスで同時多発テロが発生した翌日。厳しい持ち物検査を受けてから入門します。構内の展示車両には一風変わった痛車もある。今では陸海空自衛隊にもアニメ的なイメージガールがいるんですねぇ。ちょっと前に海女さんの萌えキャラがセクシー過ぎると公認取り消し なんていう出来事もありましたが、このキャラクターの色気は範囲内ですかね。
さて天気も悪いので脇目も触れず目的に向かって突撃です。まずは初めてお目に掛かる新型の10式戦車。
この戦車、なかなか迫力があります。非常に進んだ制御メカニズムを持っているそうで、砲身の先にワイングラスを置いて運動しても落ちないのだとか。すごいものですね。砲身が下がっていたのでちょっとフラッシュ焚いて撮ってみました。この後直ぐに出番があるので砲口プラグを外していたのがラッキーでしたね。中身はさらっとしていて私の散弾銃と同じようにライフル(ライフリング)がありません。まるでパイプのよう。滑腔砲ってこんなものなんですねぇ。
全体を見るとなかなかスマートな戦車です。その性能は世界でも最高水準に入るらしい。撮影は許可されていましたが警備の兵隊さんにしっかりと囲まれております。
展示訓練では10式戦車は友軍側だけど敵軍側には軽装甲機動車がいる。こちらも攻撃を待ち受けるべく準備しております。車載銃に空包弾の弾帯を装填していましたよ。よく見れば弾頭が付いていません。付いていたら大変ですが・・・
本日のメインイベントとなる模擬戦闘となる展示訓練。完全装備の防大生達が敵陣めがけて攻め込むのです。まずは訓練参加者の紹介があります。黒いドーランを塗った姿はなかなか勇ましい。左端の隊員は分隊支援火器であるMINIMIを持っていますね。以前アメリカ軍艦の中の展示でこれを手で持ち上げたことがありましたがすっごく重かった。隣に置いてあったM16A1がモデルガンのように軽かったのを覚えています。200発の弾帯を含むと10Kg以上になる。米袋と同じ重さのこれを持って戦場を走り回るのだから機関銃持ちって大変だ。
歩兵が踏み込む前に航空支援が始まる。OH-1やAH-1Sなどの攻撃ヘリコプターが飛び交います。
その後オートバイに乗った偵察隊や155mm榴弾砲で援護射撃。10式戦車も後方から支援しています。バイクに乗った隊員は走りながらフルオートで射撃をしていますよ。なかなかのものです。
敵側も負けてはいません。先程詰めていたタマを軽装甲機動車から撃ってきます。でも最後は手厚い支援を受けた歩兵部隊は突撃し敵を制圧。めでたしめでたし。
ちょっと動画も撮ってみたので雰囲気だけでも・・・
上の動画は前進時に敵弾に倒れた仲間を後方へ運ぶ第一線救護というシーンです。負傷兵のいたポジションを確保すべく分隊支援火器のMINIMI軽機関銃がその位置に下がるなど、攻撃は前に進むだけじゃないのだということを教えてくれます。
しかし派手にフルオートで空包を撃っていましたね。命中精度が下がるし携行弾の消費が激しい小銃のフルオート射撃ってあまり実戦ではやらないと聞きますが雰囲気を作るにはいいですね。
結局雨は降り続きましたがなかなか楽しいイベントでした。恒例の棒倒しも見たかったけど雨に濡れながら2時間待つのもどうかと思いさっさと撤退。いえいえこれは戦略的撤退ですよぉ。 すいません棒倒しは翌日の予定でした。
日本を取り巻く国際情勢は厳しさを増しています。ただこの訓練展示ような正面装備のぶつかり合いというような戦いのケースは少ないかもしれません。先日のフランスでのテロでは大変な結果を生んだようです。治安の良い日本ではありますが、対テロ線の抑止力としても第一線に立つ彼らの今後の活躍に期待をしたいと思います。
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