さらば兵式飯盒
愛用の四合炊き兵式飯ごう。キャンプで米を炊くにはまぁこいつでというのが定番でした。ファミリーキャンプ末期にはサーモスのサーマルクッカー (シャトルシェフ)なんていうしゃれたクッカーでご飯を炊いていた時期もありましたが、子供が大きくなりカミサン共々父ちゃんと付き合ってくれなくなりソロキャンパー化。でもそんな境遇となってからも飯ごうは一合炊きでがんばってくれていました。
時は流れ私のアウトドアは山へとシフト。自動車の荷台に突っ込んでキャンプ場にさえ入れればなんとかなった時代から、全てのグッズは自分で背中に背負っていかなければならないパターンへと変化しました。1グラムでも軽くをスローガンに必要グッズは重量、容量共に厳選するのが必須の作業に。
真っ先にはじかれたのがこの飯ごうです。あまりにでかくてかさばり、持って行くにもザックの中に占めるスペースはかなりのもの。今では米飯はアルファー米で済ますため飯ごうは使わない。出動機会が絶えてしまい、とうとうこの飯ごうはカミサンから押し入れ内の不要品ランキングにリストアップされてしまったのでした。
飯ごうメシが上手に炊けてこそ一人前のキャンパーであるのだと思い込み、せっせと精進した日々が懐かしい。ストーブや固形燃料で飯ごう炊さんをやると、どうしても火力が中心に集まってしまいお焦げができる。ご飯のお焦げなら味わいもあるがアルミの焦げはどうやっても取れないんですよね。これも年期と言うものか。
陸上自衛隊にあっては兵式飯ごうは今でも二合タイプ が支給されるようですが、それでもってご飯を炊く事はないそうです。食事時の食器代わりに使うのだとか。時代ですねぇ。
キャンプメシの楽しさを教えてくれたのがこの飯ごうでした。でも思い出深いこいつも金属のリサイクルに回る事に。
ありがとう飯ごう、君も立派なアウトドアマンだったぜっ
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