家系の火は続くのか
横浜以南の三浦半島地区において唯一の家系と呼ばれる吉村家直系のH家というラーメン屋さんがあります。家系といえばこってり醤油豚骨系。今は亡きご主人が吉村屋で修行してこの地にラーメン屋さんを開きました。ご主人が倒れ奥様が後を引き継ぎ、週末は息子さんも手伝うというパターンでここ何年もやってきていました。
その間に周囲にはスクラップアンドビルドみたいにラーメン屋さんが出来ては無くなりを繰り返し、とりまく情勢はどんどんと変化をしていきました。無くなる店より新規出店の方が多いので競争はより熾烈に。でも当店は営業時間こそ縮小していったものの家系と呼べる味を維持しているのは立派でした。
先日久しぶりに立ち寄って食べてみました。これって吉村家の味だったっけというのが率直な印象。まだ吉村家が横浜杉田にあった当時、土のままの土間に丸椅子を置いただけのカウンターで食べたあの当時からの味とはちょっと遠かった。
麺は常にゆがいてくれて湯切りはこれでもかというほどやってくれる。チャーシューの切置きはせずその都度切って切り口の鮮度を保ってくれる。心意気は嬉しいものの肝心のスープがのっぺりとしていて立体感が希薄に感じる。普通においしいのですがね。
もう入店待ちの行列ができることもなくなりました。家系を標榜するにわかなお店も巷にはけっこうある。本物家系の味でぜひ当地を盛り上げていってもらいたいなと思うことしきり・・・
おばちゃん、息子さん、がんばってね。また寄らせてもらいますよ。
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