猿も鹿もいる雲取山
最初は意識していたわけでもないのですが、次に登るお山を選ぶ場合に百名山をちょっとだけ意識するようになり先日の両神山で24座となった。25座目は百名山リストで唯一秩父、奥秩父山系で残った雲取山を登ってみることにしました。
雲取山って関東人はよく聞くお山ですよね。標高は2000mを越え、どこの登山道を選んでも踏み出しから山頂まで往復20Kmはある。私の選んだ鴨沢登山口からは標高差は1300mと日帰りにはちょっぴりハード。でも以前から登ってみたいなと思っていたお山のひとつではありました。
早朝5時に鴨沢を踏み出します。ここのところ各地で熊の動きが活発なので、あらかたどこの登山道にも熊注意の看板が立ってます。前半は深い杉林とブナ林の中を進むのであまり面白くはないけれど、初めての登山道ってなんだかわくわくするものがありますね。
一時間ほど進むと登山道脇に「水」のサイン。奥多摩は東京都の重要な水がめなので、深い森林も水源かん養林としての役割がある。ここかしこに良い水が湧き出ているところがあるんですな。早速水筒にいただきました。
この鴨沢登山道に限ってのことかもしれないけれど、山頂までの区間はとっても歩きやすい。鎖場や沢渡りのような危険個所は皆無。アップダウンもほとんどない。小さなピークはいくつかあるものの、それらには巻道としてバイパスルートが設けられているという至れり尽くせりの親切さ。踏み出しからの距離はそこそこあるものの、全部巻道を駆使して登ると急登は小雲取山直下の一部だけという横着者にはまことに有りがたいお山だったのであります。
安定した登山道は夏山期だけでなく降雪期や残雪期にも楽しそう。雪山入門によく雲取山の名前が出てくる理由がわかりました。
あんまり横着してはいけないので使うなら巻道は往路か復路のいずれかだけに留めたいところ。右の画像は途中にある標高1700mの七ツ石山頂から見た巻道と雲取山までのルートです。山頂までゆるやかな登山道が伸びているのがわかりますね。
踏み出しから4時間で山頂へ着きました。山頂は東京都と埼玉県で分け合っていて双方の山頂看板が立っていますね。埼玉県の看板の方がセンスが良さそう。方位版の先には富士山が居るはずなのですが今日は雲隠れを決めています。今回ばかりは雲取りとはいきませんでした。
往路に使った七ツ石山の巻道で猿に、山頂直下で鹿に会いました。猿はふてぶてしい雰囲気。鹿はまだバンビのせいかあまり人を恐れていないようです。視線がばっちり合っても平然としていました。登山者は無害だと思われているのでしょうね。
変化の少ない登山道でしたが雲取山の魅力は大いに感じることができました。東京都民にあっては秩父、奥秩父山系は神奈川県の丹沢あたりに相当するのでしょうね。良いお水の源で有るという点も一緒。
そうそう、七ツ石小屋直上にある水場のお水は最高に美味かった。ここも巻道でバイパスしてしまうと飲めませんよぉ。
雲取山、良いお山です。
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