熊もいる両神山
鎖骨をきれいに骨折して手術後2週間あまり。そろそろリハビリにザック担いで山登りもいいだろうと行ってみました。我が愛すべきみめ麗しき担当医である仮称大門先生は手術1週間後の検診の際に「なにザック担いで山へ行きたい?どうそどうぞいってらっしゃい」となんだか簡単に言ってのけた。まぁ折れた鎖骨は金具で繋いであるし、ザックの中身は調整して軽くすればいい。切開したところがピリピリするが、無理しなければ開く事もないだろう。まぁ自分の体なのでけっこうアバウトに考えております。
今回のお山は両神山、なんと名前からして霊験あらかたではないですか。標高1723m、踏み出しからの標高差1100mの登山です。古来山岳信仰ではお山は神々が宿る地と言われ多くの神社にて祭られておりますね。早く骨折が良くなるように神様にお願いすべく前日夜に踏み出しとなる日向大谷へと移動しました。
その移動中の話、いやぁ危なかった。あやうく鹿に激突してるところでしたよ。
上はドライブレコーダーの記録です。先行車がいたのでライトを下向きにしていたため発見が遅れました。反対車線に避けなければ確実にぶつかっていたでしょう。しかしこの近辺は鹿が多いです。この後林道を走っていると今度は三段角も立派なオス鹿と出会いました。こちらはさすがに大人らしく警戒心があります。
夜間に鹿の濃い地方を走る場合はほんとに気を付けなければなりませんね。
日向大谷は満天の星空。南の空には大接近中の赤く輝く火星もよく見えていました。翌朝五時、日向大谷を踏み出します。なに10日ほど前に熊が出て 襲われたとな。それならばということでザックの中に入れてある十徳ナイフをズボンのポッケに移して準備完了・・・って役に立つのか (^^;)
今回は表登山道と呼ばれるメインルートで登り、下りはマイナーな七滝沢コースを使って降りるという作戦。ここの登山道はいずれも沢沿いがメインなので水に事欠かないのがいい。弘法様の井戸では霊水がわき出ていてありがたく頂戴しました。なかなか美味しかったですよ。ほどなくして清滝小屋に到着。ここは今は無人で避難小屋に利用されていますが中は有料山小屋のまま。これはすばらしい。早めに来て泊まっても良かったかなとちょっと後悔。
ここから30分ほど登ると2つの神社があります。こんな険しいところによくぞ建てたものだなぁと感心します。
両神山の名前の所以は諸説あるみたいですがイザナギ、イザナミの両神様を祭ってあるからという説が有力のようですね。そこから30分の急登で山頂に到着します。
少し狭い山頂ですがまだ午前8時過ぎなので空いています。踏み出しから3時間で着いてしまいました。見渡せば富士山や浅間山、八ヶ岳が見えます。なかなかの絶景です。富士山って日本のランドマークですね。岐阜の恵那山や北アルプス からも見えますものね。日本一はダテではないようです。久々の山ばなな。
絶対登りでは使いたくないなと思う荒れた七滝沢コースを使って下山。途中スリップして骨折した右腕で支えたのでどうかなと思いましたがダメージには至らなかった模様。鎖場で体を支えることが出来たので骨は大丈夫かな。ザックのショルダーベルトが当たるとまだ痛いけどそのうち消えるでしょう。両神山の神々様、ありがとうございます。
鹿はデンジャラスだったけど梅雨入り前のいい山行でした。少しずつ背伸びしながら元に戻していきたいなと思っております。今年は劒に行きたいんです。行けるかなぁ・・・
関東地方は本日梅雨に入りました。
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