仙丈ヶ岳でポケモンゲットだぜ
この数週間、よしなしごとが山積して気が滅入っていたので、気分をリフレッシュするために7月23日に日帰りで南アルプスを登ってきました。今回のお山は仙丈ヶ岳、3033mという標高を持つ三千メートル峰ですが、そのおだやかな風貌から南アルプスの女王と呼ばれるお山です。以前に登った北岳 や甲斐駒ヶ岳 からよく見えていて、機会あればぜひ登ってみたいなと思っていたお山でした。
奈良田から登山バス2本を乗り継いで踏み出しとなる北沢峠へ。過去登山バスがらみではいやな思い出があるので今回は背中にツエルトをしっかり携えている。終バスに乗り遅れたらテン場で一晩を覚悟します。
7時ちょうどに踏み出してうっそうとした登山道を登ります。関東地方はまだ梅雨明け前ですが途中までは青空もちらほら。
樹木の植生が移り変わって興味深い。森林限界となるハイマツの群生箇所へと飛び出すと、女王らしいきれいな稜線と雲海に浮かぶ山々が顔を出します。
2864mの小仙丈ヶ岳で甲斐駒を眺めながら休憩していると青年達のグループがなにやら騒いでいる。彼らは日本で先日配信が始まったばかりのポケモンGOをやっていたんですな。なんとここ小仙丈ヶ岳でコラッタ をゲットしたとのこと。こんなところにもポケモンが住んでいるんですねぇ。
我が家のお子達がまだ小さかった頃、ちびたちは初代151匹のポケモンの名前を全部覚えておりました。父ちゃんがピカチュウ、ライチュウ、三葉虫ぅ と茶化すと目一杯怒られたのも思い出です。そんなポケモンがゲームとしては今風に形を変えてまたもやブレイクしそうな感じ。山々に青少年達を呼び込むという意味ではけっこうなことだと思います。
ただ既にマスコミで報じられているとおり、ちょっとした問題もありそうです。彼らは新たなポケモンを探して霧に埋まった仙丈ヶ岳山頂でもあちらこちらを歩き回っていました。安全のためにも雷鳥のためにも登山道から外れないように頼みますよ。
稜線の先には目指す仙丈ヶ岳山3033mが見えます。ここまで来ればいただきです。踏み出しから休憩を挟んで3時間ちょっとで山頂へ。ただ山頂はガスに埋まって遠景はまったくだめ。景色は小仙丈ヶ岳まででしたね。腹ごしらえしたら見るものも無いので下山します。下山途中にあった仙丈小屋は新しいだけ有ってモダンな感じです。風力発電で小屋の電気をまかなっているようですね。
南アルプスの山域はお水が豊富。水をたんまり背中に背負わなくても後半にいい水場がここかしこにあるんです。さすが南アルプスの天然水、ペットボトルの水なんかより断然うまい。しっかり水筒に入れて持ち帰りましたよ。帰路の後半は天気も悪く樹林帯で面白くないのでトレランのように早足で下山。山頂から2時間半も掛からずに降りてしまい、北沢峠午後1時半発の帰りの登山バスに間に合ってしまったのは嬉しい誤算でした。
仙丈ヶ岳はお向かいの甲斐駒ヶ岳より標高、標高差、平面距離は上なのに疲労度が全然少ないという女王の名にふさわしい優しいお山でした。ツエルトの出番も無くってなにより。
滅入っていた気持ちもほぼ解消。南アルプスのお水をチビチビ飲みながら普段の生活に戻ります。
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