百名山を登るということ
念願だった北アルプス剱岳への登頂 を果たした際に道中少々お話をした方は、若くして百名山を全山踏破された方でありました。5年でその全てを登ったという彼は満面の笑みでその苦労話を語ってくれましたよ。北海道は利尻島の利尻山から九州は屋久島の宮之浦岳まで5年でそのピークの全てを巡るというのは並大抵のことではなかったでしょうね。
その話に触発されたわけでもないですが、立山、剱岳と登った後に武尊山、赤城山と登ってきました。遅い夏休みであった9月の1週間で百名山を4つも登ってしまった。これで私の百名山登頂も31まで延びました。
赤城山の主峰黒檜山頂へと続く稜線を歩き、青々とした湖水をたたえる大沼を眺めながらふと考えました。手の届く範囲の百名山はあらかた登った。残っているところは日本アルプスの有名峰と関東地方以遠の山々ばかりとなる。小遣いと時間を天秤の片方へ載せるとまぁせっせと登っても死ぬまでに全部を登りきることはできないでしょうな。
自分的には別に百名山を埋めていくことを山登りの目的としたわけではない。未踏のお山を登るのに百名山にリストされた山の方がなんとなく満足度が高そうだと思ったからに過ぎない。じゃ百名山ってなんなの?文字通り山のようにある全国のお山の中から深田久弥が切りよく選んだ百峰のお山に過ぎないんじゃないか。それをなぞることが自分にとってどれだけの価値を見いだせることなのか・・・
正直わずかに31峰を登っただけだけれども、なんでこれが名山なの?っていうようなお山もいくつかありました。人間の価値観はなんて多種多様。深田久弥と同じような感性を持っているとは言い難いわたくしが、あえて彼の領域に踏み込む必要ははたしてあるのか。自分のお気に入りのお山は自分次第でいいのではないか・・・云々かれこれ・・・
そうだ、これからは登りたいお山を登ることにしよう。気に入ったお山は二度三度登ったっていいじゃないか。山登りそのものは目的ではない、感性の行きつく先のひとつであるのだ。
・・・とかなんとか能書きをたれても登山靴を修理 に出しているのでお山へは行けないのよ。では雑誌でも読んで3000m峰へ思いを馳せるとしましょうかねぇ。
くつぅ~、はよ戻ってこいや~
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百名山は、❓が多すぎですね。栃木県の人間として女峰山でなくて足尾の山が入っているのは不思議です。
Fibyさんなら、縦走登山を始めてみれば二百ぐらいは簡単でしょう。今年の1月にスノウシュウをしようと、新しくモンベルのマリポサトレールという靴を買いました。
天候と体力の許す限り登っているのに、ぜんぜん傷みがありません。悲しい。
社会人クライマーで、靴を履きつぶした、というのは勲章では。
投稿: クラウド | 2016年9月28日 (水) 21時17分
クラウドさん、
おぉ大先輩でもやはり疑問なところはあるのですね。山としての物理的な魅力だけではなく、歴史的地政学的な要点も百名山選考基準にあるのかもしれませんね。そんなことつゆ知らない私などが登ると、なんで?って思うようなお山もいくつかあるんですよね。
> 新しくモンベルのマリポサトレールという靴を買いました。
それモンベルのアウトレットショップで見ました。ダイアルを回して靴紐を締めるってやつですよね。革新的で面白い靴だなぁと思っていました。モンベルはアイデアがすごいですね。
ボクも現用であるLOWAの靴の前は、モンベルのアルパインクルーザー2300ってのを履いていました。これは2年で靴底に穴が開いてソールの張り替えを1回しましたが、減りは速くても岩場でのグリップは現用の靴より良好でした。登山靴のグリップ力とソールの減り具合っていうのは二律背反の感がありますね。今度のソールがどんな具合なのか期待しています。
スノーシューですか。楽しそうですね。ボクはどちらかというと板を履いて滑る方が好きなので、もっぱらそっちへ行ってしまいますが、一度はやってみたいなぁと思っています。その節は是非ご指導よろしくです。
投稿: Fiby | 2016年9月28日 (水) 22時44分