オペアンプICを交換
師も走るしわす、ヒラのわたしくしも走り回って忙しくやっております。年末までもうひとふんばり・・・
先日3千円なにがしで入手したデジタルアンプ ですが、およそその値段からは想像できないなかなかの音を出しておりました。デジタルアンプのコアとなるのは8ピンDIPのオペアンプIC。オリジナルでは定評あるテキサスのNE5532Pが付いておりました。2個あるのはアンプ用とトーンコントロール用で、各々2チャンネル分入っている。こんなものでも馬鹿にならない音をひねり出しているのですが、人間欲があるもの、もっといいオペアンプを挿せばもっといい音になるのではと単細胞は考えました。
職場の同僚が秋葉原へ出かけるついでに秋月で買ってきてもらいました。巷で定評あるOPA2604 1個450円也、秋月で売っているこの手のオペアンプの中では一番高価なもの。5532は1個100円なので4倍良い音が出てくれないと困る。入力から出力までフルFET構成のローインピーダンス設計。なにげに良さそうではないですか。早速差し替えて鳴らしてみます。
リファレンスとなるサウンドソースはいつも聴き慣れているものがいいですね。これ 、F1のテーマとしても有名なT-SQUAREのTRUTHで始まります。スタジオ録音よりライブの方が音像的に厳しいものがある。ホール効果もあって細かい音がドラムスやリードギターで消されやすい。そんな中でベースギターやキーボードなどが分解されているかも気にしてみよう。ボーカル込のソースよりインスツルメンタルの方が評価しやすいと思うんですよね。
いやぁびっくらこきました。いいっすよこれ。最初のバスドラからしてキレが違う。シンバルのリバーブまでつややかな感じ。いままで存在が分からなかったベースギターがしっかり聞こえてきます。元気なサウンドの中に低音部の解像度が上がる、そんなICと見ました。スペアナで確かめたわけではないですがアベレージ出力も若干上がるようです。フルFETオペアンプ恐るべし。
今回2個買ってきてもらったのでトーンコントロール用のオペアンプも取り替えてあるのですが、今まで使う気が起きなくていつもバイパスしていたトーンコントロールも歪感が無くなった。これならトーンコントロールも使えそう。
4倍かどうかはわかりませんが450円の投資効果はあったと思う。OPA2604お勧めです。ちなみにフュージョン大好き親父的にはT-SQUAREとCASIOPEAのコラボも最強っ。
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昔はどんなにデカイ電源を積んだA級やAB級アンプでも負荷8Ω30W。4Ω60W、2Ω120Wなどと言う数値は考えられませんでした
まさにパワーMOSFETも恐るべしですよね
30年前Accuphaseの30w+30wのA級アンプが欲しくても高くて買えませんでした
そんなAccuphaseも今や3パラレル・プシュブルFET
左右対称に基盤に並べられた部品の配置よるバランス伝送など良いですよね
でもやっぱり高いんですよね~
投稿: 花の五六八 | 2016年12月14日 (水) 20時39分
花の五六八さん、
アンプのパワーが金額に大きく比例していた当時、少しでも音圧を稼ぐためにあえて入力インピーダンスの低いスピーカーセットを選んでいた時代もありました、でも4オーム以下ってのは見たことがなかったです。
最近の大型アンプもFETが多いみたいですね。でもデジタルアンプは別物です。こんな3千円のアンプでもほんとに驚くような音が出ます。450円のオペアンプに換えて鬼に金棒となりました。無信号時にボリュームつまみを目一杯回してもホワイトノイズが出て来ないんですよ。
こんなのを使ってしまうと今までの固定観念はなんだったんだと悲しくなるかもしれませんが、やっぱり安くても良いものは良いのだと納得させてます。
反面持つ喜びを体感することは出来ません。やっぱり高級アンプはそれ自体が意味を持って存在し、所有感を満たしてくれます。チープなアンプとの圧倒的な差です。
チープな人間にはチープなグッズがふさわしい。でもチープであってもパフォーマンスは十分。そんなグッズなんですよね。
投稿: Fiby | 2016年12月15日 (木) 21時39分
1台のアンプに8Ωのスピーカーを繋いで30w+30wの出力が出る
同じアンプに8Ωのスピーカーを2台、並列に繋いで4Ωに成っても60w+60wの出力が出る
それをまた、並列に繋ぎ合計8台(左右16台)のスピーカーになり2Ωに成っても120w+120wの出力が出ると言う意味だったのですが、言葉が足りなくてゴメンなさいです
スピーカーは楽器だと思っています
新しいから良いとか古いから良いとか言う事は有りません
良い物は何時に時代に成っても、良い物は本当に良いんだと思います
しかし、アンプは違います
新しい技術を搭載した物に、どんなに昔高かった古いアンプでもカナイマセン
安くても新しい技術を搭載したアンプの方が上だと思います
ダンピングファクター等の数値も最近聞きません(笑)
たまに真空管アンプ信者とか言う人も居ますが・・・・
投稿: 花の五六八 | 2016年12月16日 (金) 20時05分
左右並列4台で2Ω
合計8台でした→16台間違い
飲み過ぎ~間違ってました~
スピーカーの最低共振周波数の抵抗値
投稿: 花の五六八 | 2016年12月16日 (金) 20時54分
花の五六八さん、
アンプ出力と並列接続した際のスピーカー負荷インピーダンスの関係をおっしゃっていたのですね。了解しました。
アンプ出力と負荷インピーダンスの関係はP=E2/Rで求められますので、言われるとおりの反比例関係があるのですが、実際に半導体アンプでドライブした際はそうは都合よくいかないみたいですね。負荷半分にしてだいたい1.5倍程度、BTLでドライブしてもやっぱり同じくらいしか理論的に稼げません。以前VUメーターを眺めながら悲しくなったことがあります。
今のヘッドフォンアップなどは出力インピーダンス1オームとか2オームなんてものあるんですよ。
スピーカーインピーダンスは周波数によって変わるために公称8オームのスピーカーでもプラスマイナスで50%くらいの偏差が出るのが普通だと認識しています。ボイスコイルの直流抵抗値を計ると8オーム内外は振れますが、やっぱりスピーカーはネットワークのクロスオーバーを含めてインピーダンス特性で語りたいですよね。
ダンピングファクターを心配しなければならないようなホールで大型スピーカーを何台も繋ぐようなケースは私には経験が無いので気にしたこともありませんでした。花の五六八さんあたりはPAのセッティングもされそうですので、やはり気にすべき項目なのでしょうね。
確かに私にとってデジタルアンプは目からうろこだったですが、やはり高級アンプの存在意義は別にあるのではと思います。HF機のエキサイターやファイナルでしか球は扱ったことがありませんが、重たい出力トランスを積んだ管球式アンプなんてやっぱりロマンを感じてしまう自分がいます。
投稿: Fiby | 2016年12月16日 (金) 22時47分