スカイ山で空を仰ぐ
地味さ加減では百名山の中でも上位を争うという皇海山(すかいさん)を登ってみました。なんとも意味深な名前ですね。ここは踏み出しとなる皇海橋に行くまでがもうたいへん。未舗装の林道をおよそ1時間、20Kmも走らねばならない。がたがた道を走り慣れていない人はここで最初に参ってしまう。私も景気よく飛ばしたせいか脳液が攪拌されて、皇海橋の駐車場に着いたら頭が重かった。
先日熊肉 を頂戴したばかりだけど、生きた熊さんには山ではお会いしたくないもの。今回鉄砲は持参していないので、いざとなったらストックの石突きを武器に戦います。
このお山、まずは不動沢沿いに登っていきます。一部沢登りみたいな個所もひんぱんにあってなかなか楽しい。足の置き場所を誤るとつるっと行くので注意して登ります。
しばらく歩くと開けた尾根の鞍部(コル)に出ます。右に行ったら鋸山、左に行ったら皇海山と分かりやすい。まずは皇海山ですね。巨石を右に巻き、青銅の剣を過ぎて山頂へ。眺望もなくつまらない山頂です。その地味さ加減は百名山の大菩薩嶺 に匹敵する。山頂モニュメントだけは栃木県と群馬県で2つ建っていますね。
そもそも百名山たるもの深田久弥が気に入ってリストしたお山の数々です。その選定は歴史的、宗教的、地政学的にふさわしいお山が選ばれているようで、私のような単細胞が登って楽しく山頂の眺望がすばらしいお山ばかりではないのですな。渋いぜQちゃん。
ただ長く居ても楽しい山頂ではないのでさっさと下って鋸山へ廻ってみます。尾根筋から観るノコギリ山は特徴的な山容をしています。あと1000m標高が高かったら槍ヶ岳 になれますね。これを縦に登るのですからなかなかの山登りになります。ロープを駆使して山頂へ。
皇海山とは打って変わって素晴らしい眺望です。山頂はこうでなくっちゃぁいけません。標高もほぼ同じな谷川岳の双耳峰 も見えています。皇海山は鋸山とセットがお勧めかも。
早いお昼ご飯はカップラーメン風アルファー化米。中華がゆみたいな感じかな。これにクラッカーとウズラ燻玉を加えると腹にも溜まる。山で手軽にコメのメシが食べたい向きにはお勧めです。
今回は職場で富士山に登るんだという方々がいて、手持ちのストックを2組貸してしまったのでしばらくお蔵入りしていたT型を持ってきた。右も左も分からなかった頃に手に入れたものだけど、なんだか爺くさく感じて自然と使わなくなってしまったもの。久しぶりに使ってみるとこれがなかなか調子いい。
なんといっても軽く短く、振り込んだ際のバランスが良くて邪魔にもならない。片手がフリーになるので、ガレた急斜などでも持ち替える手間もない。I型よりグリップも自然。フラットな登山道をリズムよく歩くには2本ストックが良さそうだがT型1本も悪くないです。でもじじくさい・・・
往復で40Kmの未舗装林道走行がもれなく付いてくるのがこのお山のネックです。下山してからまた1時間あのがたがた道を帰るのかと思うと心中おだやかではない。もうこの先来ることはないだろうなぁと思うほど登山口までのアクセスが大変だった。
これで百名山も36座。神奈川の地よりさくっと行ける百名山はもう頭打ちかな。近辺で残るは南アルプスの南側や北アルプスなど小屋泊まりかテント泊必須のお山ばかりなり。頑張れば日帰りで登れそうなお山もあるが、帰りの登山バスやロープウェイなどの最終を気にしながらの登山はせわしないですものね。
9月に入ったらいきなり富士山初雪というニュースが入ってきました。季節は急速に進んでいるようです。寒くなる前にテント担いで北アルプスにでも出掛けたいものですなぁ。
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