F601電話機
長野県某所にあるひなびた温泉宿。この地区では古くからある比較的大きな宿ではあるけれど、温泉ブームも去り集客もままならず身売りとあいなった。再生するにも手を出しにくいこの種の経営不振となった中・大規模ホテル。現在では日本に一大ホテルチェーンを持つに至ったやり手の某国人社長の目に留まり買いたたかれてグループに編入。統一された料金がお手頃なこともあってか今ではそこそこ繁盛をしているようです。
お部屋を見渡すと骨董品が目に入った。最近はまずお目に掛かれないダイアル式の電話機。以前はセキュリティが甘かったホテルや旅館にあたりまえにあったごつい金庫の上に鎮座している。これがまたさまになっているのです。公衆電話は赤電話、それ以外は黒電話が標準だった時代にこのミントグリーンは最高のおしゃれカラーだったことでしょう。
製造年は1984年2月、今から33年前。無電源で動作するシンプルな機械故に故障もせず現役で働き続ける姿がほほえましい。どうがんばっても設備的には新しい宿にはかなわないので、レトロ感を前に出していくのも方向性のひとつかな。
ビジネスホテルを除いて、旅先で泊まるホテルや旅館は2極分化が進んでいる印象がある。中途半端ではなかなか生き残れない業界なのでしょうね。私はもちろん下の極狙いですが、プライベートでは年に何度もホテル泊まりなんてできないので価格に見合うサービスはやはり受けたいもの。消費者はその種のことには敏感です。
わたくしもこの電話機のようにしぶとく生きて、次の機会にもお宿で温泉に浸かれるようにしたいものであります。
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最近実家の電話を解約したのですが、黒電話やカラー電話機の使用料って高いんですよね
特にカラー電話機は一ヶ月800円位します
40年以上、今まで合計幾ら払って来たんだろう???
電話機をNTTに送れと言うので面倒なので
買い取るますと言うと「700円」ですと言われました。
今カラー電話機1台と黒電話2台有ります。
高く売れるのは、もっと以前の電話機だし、あ~ぁ(笑)
投稿: 花の五六八 | 2017年10月 4日 (水) 20時14分
花の五六八さん、
電電公社時代から固定電話の電話機はリースでしたものね。一か月800円もしましたか。知らないと電話会社のぼろもうけですね。
一年で9600円、40年で384000円・・・今となっては後の祭りですが、これほどの額になるとちょっと悲しいものがありますよね。
確かにレトロな電話機ではありますが価値があるかというといまひとつのようです。これの前の10カウントパルスのやたらにダイアルの戻りの遅い電話機あたりになると骨董品の価値が出てきそうですね。
たまに今の電話機と差し替えて使ってみると気分が変わっていいかもです。我が家のようにダイアル回線でないとだめですが・・・(^^;)
投稿: Fiby | 2017年10月 4日 (水) 21時30分