4月の富士登山 2018 (剣ヶ峰編)
今年は私にとって節目の年でもある。年が明けてすでに1/3がすでに経過。いいこと悪いこと色々とあったけれどここでひとつ気持ちも切り替えていこうと富士山に登ってみました。過去4月の富士山登頂は3回トライして1勝2敗の星勘定。せめてイーブンにしておきたいと4月29日午前4時半、気温6度の富士宮口五合目を踏み出します。
雪無いです。前回の4月富士山登頂は雪が少なかった2年前の2016年 だったですが、その時に比べてもさらに少ない。だいたい五合目踏み出しで気温が6度もあるなんて6月並みですよ。4月の富士山とは思えない陽気です。
雪もないので富士宮口の登山道をトレースします。新七合の手前で宝永火口より昇る日の出を迎えます。何度経験しても富士山の夜明けは荘厳です。小さな雪渓はあるものの八合目小屋まではすんなりノーアイゼンで行けました。4月から5月時期の富士山は過去何度となく登っていますが、こんなに雪が無いのはここ近年経験がありません。
八合目からアイゼンを装着して登山道を離れ直登となります。GWの走りなので登山者は多いですがスキーやスノボを担いだ人がやはり少ない。富士宮口では山頂直下からスキーで滑り降りることができないため通常スキーは九合五勺あたりからの滑降となる。沢沿いに雪面があるのは八合目の先までとこの時期としては物足りないのでさもありなんという感じですかな。
いつも強風が吹き荒れる九合五勺の風の通り道も今日は至っては静かなもの。風速5m程度のそよ風が吹いています。気温はさらに上昇して雪も柔らかくなりトゥキックも決まるので歩みを進めやすい。山頂直下の鳥居が見えてきました。着氷が富士山の冬の厳しさを伝えています。
富士宮口山頂に到着。踏み出しからちょうど6時間でした。山頂浅間神社の埋まり具合は2年前の4月とさほど大きくは変わらないのは意外な感じ。近所にいた方に記念写真を撮っていただきまずは目標達成。風もおだやかなので前回は強風で行けなかった剣ヶ峰3776m日本最高所まで行ってみます。
コノシロ池は凍っています。富士山頂にある伝説の枯れない池であるコノシロ池ですが実に神秘的な風情。この位置から臨む剣ヶ峰が一番美しいと感じます。
馬ノ背も歩きやすいのでさくっと旧富士山測候所跡に到着。日本最高所の碑はこの時期には珍しい記念写真渋滞ができていたので写真だけ。碑の真後ろはガケなので記念写真を撮るにもけっこうデンジャラスです。
馬ノ背を見下ろすとスキーヤーが火口底へ滑り込もうとしていました。火口底へは過去歩いて下った ことはありますが、スキー道具を担いで火口淵へ登り返すなんざまっぴらごめんこうむりたいです。冬山装備にスキー道具分約10Kgを加えての登山だけでも尊敬モノなのに、標高差200mの火口底まで滑ってツボ足でまた登ってなんて想像を絶します。スキーヤーは偉大です。
今回は天気がとても良かったので富士山頂の薄い空気の中で気持ちをリフレッシュする余裕がありました。荒天下の登山だと登って降りるだけになってしまいますからね。2018年の春・夏山シーズンもいいスタートができたかな。百名山もあとひとつで40座。死ぬまでには半分は行っておきたいなと思うので少しずつ進んでいこうと思います。
日本の宝にして私の心の拠り所でもある富士山。いつ登ってもいいお山です。
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