安達太良山登山 百名山41座目
世間様は7月の3連休。好天に恵まれてお出掛けしている方々も多いことでしょう。熱中症でぶったおれてもいけないので、わたくしといえばお家で書き溜めたブログ記事などをアップするのであります。
先日カミサンと行った旅行の際に旦那さんの行きたいところをひとつ絡めてもらって、福島県は安達太良山 1718mへ登ってみました。アタタラ山じゃなくてアダタラ山ですよ。
智恵子抄の一節
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くをみながらいふ。
阿多多羅山の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。
智恵子が東京の空を見上げてほんとの空を語ったはなしであります。ほんとのそらの色とはどんなものなのか、以前より行ってみたかったお山ではあります。
ここはアクセスも良くスキー場の夏運行ゴンドラに乗れば標高1350mまで連れていってくれる。登山道の入り口には皇太子様と雅子妃がいらっしゃった際の記念碑が立っていた。どうも1996年の8月に私的旅行の際に立ち寄られたらしい。だが私的と言っても皇太子様とお妃様をお迎えする地元は大騒ぎ。おかげさまで登山道はきれいに整備されておりました。でもそれも全体の三分の一くらい。なるほどここまではいらっしゃったのだなと分かります。その先は山頂までガレた岩場が続き、登山家の皇太子様ならまだしも雅子妃にはつらい道のりになりそうなのでさもありなんであります。
皇太子様の登山好きはけっこう有名ですが、かれこれ170の山を登ったのだそうだ。なかなかどうして立派なもの。天皇陛下ともなるとそうもいかないでしょうから登るのならいまのうちですよ・・・などと余計なお世話。
まずは整備された登山道を行きます。カミサンでもこのくらいなら行けそうだ。標高差にして400m足らずなのでさほど労せずに山頂へ到着。すごい、君は皇太子妃を超えたぞ。
残念ながら智恵子の言う本当の空は曇が厚く見ることができませんでしたが、きもちだけは感じてきました。岩場の上に小ピークがあるので登ってみます。
なかなかいい感じの山頂です。遠く白く見えているのは火山ガスの噴出しているところだとか。いい温泉が湧いていて、麓まで延々8Km引っ張って岳温泉まで供給しているのだそうです。そんなに長距離を引いても温泉は触れないくらい熱くて、いったい源泉は何度になるのだろうと思いますね。ちなみに岳温泉では350円で源泉掛け流しの温泉に入れるんです。無茶苦茶湯船は熱かったけどいい温泉 でしたよぉ。
今回のアクシデントはカミサンの登山靴が靴底ペロリになってしまったこと。そんなに古くは無いのですがここのところ出番が無かったからなぁ・・・
持ち歩いているスペアの靴紐で応急修理してとりあえずセーフ。これで懲りてしまったら旦那の趣味への理解力と承認力が低下してしまいますので必死にフォローするのです。
安達太良山いいお山でした。機会があればまたほんとの空の色を確かめに行きたいものであります。
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偉いですねー、靴紐の予備。昔は常に細いロープを携帯していたのですがいつの間にか非常用品は荷物から追放されてしまいました。ナイフのみ復活させましたが靴の破損は完全に頭の外でした。今の靴底の接着は非常に強固ですが、物によってきっちりとした寿命がありソニータイマーのようです。部分的ではなく、全体に破損しますね。
お釜は見えましたか。
一昨年に登ったときに、落としたばかりのクマの糞を見ました。ガレ場に出るまでヒヤヒヤでした。
投稿: クラウド | 2018年7月16日 (月) 13時58分
クラウドさん、しばらくでございます。
靴底ペロリの際には靴紐での補修よりビニールテープのぐるぐる巻きの方がいいのかもしれませんが、今回は手持ちで対応しました。こんなものでも持っていれば役に立つことがありますね。
靴底ははがれ始めるともう止まりません。最初は先端だけだったのですが最後には靴底が完全に靴本体と分離してしまいました。数年前にバーゲンで買った安い靴だったので文句も言えません。
へぇ、こんなところにも熊がいるのですね。秋田のスーパーKという人食い熊は、熊鈴の音で人の気配を知って襲っていたとのこと。東北の熊には熊鈴はまずそうです。
お釜ってその存在すら知りませんでした。このお山は火山だったのですね。天気も良くなかったし、往路でカミサンの靴がそんな状況だったので早々に下山してしまいました。
また機会があったら登ってみたいお山です。
投稿: Fiby | 2018年7月17日 (火) 05時27分