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2018年9月30日 (日)

鹿島槍再挑戦

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念願かなって鹿島槍ヶ岳へ再挑戦
  

なるかリベンジ

職場に休暇をお願いしてやってきました北アルプス。前回涙を飲んだ 北アルプスは鹿島槍ヶ岳へもう一度挑むチャンスを得た。踏み出しまでの道中はこれ を聴いてテンションをMAXまで高めます。

しかしサラリーマンにとって山登りってのはお休み的に非常に辛いものがある。経費的にはアクセスを自家用車で一般道経由にすればガソリン代だけで済むし、小屋に泊まらずテント泊なら10分の一の宿代で済む。しかし休暇が取れないことにはどうにも動けないもの。登山者に暇も金も潤沢にある高齢者が増えるのも理由があるのですな。職場に向かって頭を下げて気温9度の扇沢を早朝4時に踏み出します。標高1300mの扇沢でこの気温だと標高2500mの目指すテント場は確実に氷点下。こりゃ覚悟して掛からないといけません。

月がきれいに見えています。

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後立山連峰の山並みがうっすらと白んできました。今日はいい天気のようです。台風24号が接近中だけど荒天前に下山するつもりで天気図とにらめっこしたのは正解かも。というか手持ち装備で北アルプスをテント泊するにはわたくし的にはこの時期が最後のチャンスなんですよね。

朝日を浴びた山並みがきれいです。北アルプスの標高2000m以上はもう紅葉真っ盛り。秋の歩みは確実に近づいています。

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種池山荘がある尾根筋に至るまで標高差1100mをひたすら登ります。途中振り向けば雲海の上に富士山が・・・

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八ヶ岳や南アルプスの山々もきれいです。この日を選んで正解だったかな。尾根筋まで出ると今度は本家槍ヶ岳がご挨拶。

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北穂 も思い出深い山々です。目を転じればそこには剱岳がおわします。

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テント1泊2日で立山と剱のセットはこの距離感を見ればかなり無茶だったと反省。辛かったですが思い出には深く刻まれています。正面には爺ヶ岳が・・・

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1ヶ月前に来たときはこんな感じ でした。季節の流れを感じますね。初日は鹿島槍登頂が目的ですので爺ヶ岳は帰りのお楽しみとします。これだけ天気がいいと標高2500mの尾根歩きは気持ちがいい。日陰には霜柱が立っています。

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こりゃ寒いわけだ。今晩はレイヤリングして暖かくしなきゃいけませんな。爺ヶ岳を巻いてくると正面に本日のハイライト鹿島槍が見えてきます。

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1ヶ月前にはその姿さえ見せてくれなかった山並みが美しい。今日はあのいただきに立ちますぜ。

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テント場にはまだ前泊組のテントがふた張り見えます。風が強いテント場ですがトイレを借りるのも水を買うのも山荘まで往復20分を掛けないといけない。まぁ700円ですので贅沢は言えませんね。

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冷池山荘で手続きをしてまずは寝床を。空いているので場所は前回と同じところを確保。っていうかここのサイトは平らな場所はほんとに限られたところしかない。今回はこんなにいい天気なのになぜか泊り客がおらず、前泊組が帰った後は私一人で貸切でした。天候の悪化が予想されているので皆さん避けてるのかな。寝床ができたらさっそく鹿島槍を目指します。

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やっと着いたと思ったら前衛峰の布引山でした。鹿島槍はこの先。見えているのになかなか近づいてこない。近くて遠い山頂です。

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ついに山頂へ。北アルプスの山々はいくつか登ってはおりますが、再挑戦した結果でもあり感慨深いものがあります。休暇もたっぷり使っちまったし・・・
ここからの剱岳もきれいです。

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山ガールにモデルになっていただきました。遠くに見えるのは五竜岳です。五竜と鹿島槍はセットで縦走するのが楽しそうですね。山頂を満喫したら今日のお宿に戻ります。

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テントに篭って棒ラーメン。明日の活力の源です。冷池山荘の近所ではドコモの携帯電波を掴めるので天気予報を入手。天気が崩れるのは昼前からのようなので早朝から撤退を決めてさっさと寝ます。氷は張らなかったけど寒かった。重ね着でカバー。せっかくだから日の出を狙います。

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残念なことにちと雲が厚かった。テントを撤収しながら朝のショーを見ていました。一番朝日が輝いたのがこのタイミング、立山連峰が朝日に染まったのもこれだけ、でも満足です。ザックにテントを畳んでパッキングしたら雨がぽつぽつと。時間は朝6時、ちょっと予定より早くないかい・・・

でも撤収時に雨に降られなくて良かった。ザックに設営品の収納が終わっているのなら、合羽を着てザックカバーを掛けるだけでいいので全然楽です。雨でコントラストが強く出ている紅葉を眺めながら爺ヶ岳へ向かいます。

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21jijiジジイになる前に登っておけばいいことがあるだろうというわけで爺ヶ岳南峰です。雨とガスでつまらない山頂ですが前日に登っておいたほうが良かったかな。

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結局踏み出しの扇沢に戻るまで雨模様でしたが想定の範囲内。荒れる前に下山できて幸いでした。今回は雷鳥を見られなかったのが残念と言えば残念。冬毛の白い雷鳥を見たかったのですが、山の神様も幸運をまとめて分けてはくれなかったようです。

今シーズンはこれで締め。しっかりたくさん遊んだので年内はお仕事がんばりますです。

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