高価な忘れ物
先日のこと。鹿島槍登山を終えて意気揚々と踏み出しの扇沢登山者駐車場へ戻ってきて、ふと隣の駐車ロットを見ると立派な登山靴が置き去りにされていました。
総革製のアルパインシューズ。俗に言う重登山靴ってやつですね。わたくし愛用の登山靴 と比べたら倍はするであろう高級品。大雨の中、下山してきてひと安心したところで靴を脱ぎ、ザックを車に仕舞ったあとに靴を仕舞い忘れたのでしょう。実はそんなシーンはまれに出会う ことがあります。
そこらの一般ハイカーは、こんなごつくて硬くて重くて高価な登山靴は使わないので、冬山までやる腕に覚えのあるオーナーの所有なのでしょう。びしょ濡れになっているとはいえ簡単に諦められる値段のものでもないので、早い段階で気が付いて取りに戻ってもらいたいものです。
安価であっても長年掛けて足になじんだ登山靴は、単なる道具という範囲を超えて代えがたい価値が生まれるもの。
自分も気を付けなきゃ・・・っていうか往復600Km以上車を飛ばして取りに戻れないっす。
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見せてたい靴を中央じゃなく、右側ってのが渋くて良いですね。
昔、「土足厳禁車」ってのが一時期流行った時に、あちこちの駐車場で靴の忘れ物が有った事を思い出します。
投稿: 花の五六八 | 2018年10月 1日 (月) 18時44分
花の五六八さん、
実はこんな画像でも情景を考えました。主題は忘れられた靴です。でもその主題がどんな情景下に置かれていたか説明するのには主題を端に寄せて、登山道入り口にある未整備な駐車場にいたんだよと訴追できるように、それらしい風情を中心に据えました。
ありましたねぇ土禁。車が唯一無二の愛玩対象だったころの話ですね。以前は働き始めたらいつ車を持てるかわくわくしながらお金を貯めたものですが、いまの若者世代は車にあまり興味を感じなくなっていると聞きます。
車両、駐車場、保険、維持費と決して安くはないご時世。価値観の多様化のひとことでは片付けられないなにかがありそうです。
投稿: Fiby | 2018年10月 1日 (月) 20時37分
皮の登山靴、重いだけの思い出があります。
同様にスキーブーツも重い革靴でしたねえ。ボイラー乾燥室でカラっからにしてしまった
痛い思い出も。しかし当時はあのブーツに板も担いで深夜列車に乗ってスキーに
行ってたのかあ、と思い出させてくれます。
写真、ぽつ〜ん感が有りますねえ。
忘れ物といえば、高速のSAなどで買って来たカップ入りのコーヒーを、解錠する際屋根に起き
それを忘れて走って行く車を2度見かけました。
一つの事をやる今やっている事を忘れる、って有ります。歳なので、しょっちゅうです。^^;
投稿: ノブ | 2018年10月 4日 (木) 20時25分
ノブさん、
画像を見るだけで重そうな靴だとわかりますよね。こんなのを履いて低山ハイクなんて考えたくもありません。革のスキー靴をご存じとはさすが。ボクも草津スキー場のレンタルで借りた記憶があります。その時に竹で出来たストックを折ってしまって補償金を取られたなぁ。亡き父ちゃんには申し訳なかったです。
> 忘れ物といえば、高速のSAなどで買って来たカップ入りのコーヒーを、解錠する際屋根に
おぉ、なんかありがちなシチュエーション。そのまま走ってあっという間に屋根がコーヒーまみれになるのでしょうね。
> 一つの事をやる今やっている事を忘れる、って有ります。
誰もが聖徳太子並という訳ではないですからそれが普通ではないでしょうか。などと弁護するボクもカミサンにしょっちゅう怒られています (^_^;)
投稿: Fiby | 2018年10月 4日 (木) 21時11分