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2019年6月22日 (土)

いけるぞMi MIX 2S

Mix2s1

このスマホ、なかなかいけてます

自分的には隔世の感すら感じますね

先月手に入れたXaomi(シャオミ)製のスマホ端末ですが、メーカー製品保証を捨てることを条件に、申請から3日間待ってブートローダーをアンロック。もうなんでも来いやの状態にしてやってあれこれ中身を焼き直しては遊んでおります。以前に使用していたandroid 6から9へとジャンプアップ。処理速度の差やら基本機能の充実やらで一時浦島太郎状態に陥りましたよ。

なんといってもこんな楽しみ方ができるのも中華端末ならではのこと。日本向けの国産スマホではなかなか踏み込めない領域です。Xaomiはapple, Samson, Huaweiに次ぐ世界第四位の販売台数を誇るスマホ製造元ではありますが、日本の国内キャリアでは採用実績が無いためにあまり知られていない。おかげで日本の技適も未取得ですがそこはグレーゾーン。なかなかいいスマホを作るので通信機器専業メーカーなのかと思いきや、テレビや電動自転車なども販売する総合家電メーカーだったりします。

Denwa

Huaweiあたりは米中貿易摩擦の矢面に立たされて苦戦していますが、そのほかの中華端末でも勝手に中国サーバーと通信しているという事実は否定できなさそう。ならば中身をカーネルからOSまでの全部を信頼できるものと置き換えてやればいい。逆に言うとそれをしないとちょっと不安。ソースが公開されているものなら安心して入れ替えすることができます。この手の情報の宝庫xdaを徘徊してカーネルやOS (カスタムROM)をとっかえひっかえ焼いてみて私のフィーリングに合ったものを探します。普通の人がアプリレベルでやっていることをOSレベルで出来てしまうってのはブートローダーがアンロックできている端末であるからこそのこと。

ただ私のようなトウシロでもそんなことができてしまうということは、悪意を持った第三者が遠隔でもできるというセキュリティ上の心配は付いて回る。製品保証も無くなったし、まぁ自己責任の最たるものですな。

日本では全くマイナーな存在であってもそこは世界標準のandroid端末、英語が苦でなければ欲しい情報をあさるのはそう難しいことではありません。以下はandroidプラットフォームの標準的なストラクチャー図です。これが全部自由に書き換えができるってんだからすごいこと。

Android_structure_1

さらにブートローダーさえ生きていればそれ以下にどんなソフトウェア上の問題が起こったとしても元通りに復旧できる手立てはある。これはいじくる者にとって最高にありがたい保険となります。

AndroidにはAOSP (Android Open Source Project) ってのが用意されていて最新のソースコードを開発者は自由に手に入れることができ、それを元に作られたものの多くは公開され世界中のユーザーによって利用され評価される。私の端末で使っているKernelやRecovery、カスタムROMと言われるOS等は全てその産物となる。デベロッパーの皆様にあっては激しく感謝。コアなユーザー達がこんなのあったらいいなのドラえもん的発想で作ってくれたものなので、かゆいところに手が届く感じが嬉しいところ。それをさらにカスタマイズすれば世界に1台しかない自分好みの端末ができあがるという塩梅。こりゃすばらしい。

カスタムROMも好き嫌いがあるかと思いますが私は順番に以下を入れてみました。

Lineage OS
Resurrection Remix (RR)
Arrow OS

どれもandroid 9 のカスタムROMとしては定評があるものですが、Lineage OSは顔認証アンロックに多少難があり、Arrow OSはドコモ系SIMだと4Gから3Gのハンドオーバーの際に電波が掴めなくなることがあるのが困りもの。Resurrection Remixが私の環境下では安定しており、KernelもCantingってのに焼き替えて電池持ちが2割ほど良くなった感があります。RRのデベロッパーはポーランドのお方。世界にはすごいお方がたくさんいらはります。

いまはまっているのがBootLogoの改変。これは端末の電源を入れたら最初に画面へ表示される製造元のIDみたいなもの。たとえばXperiaだとSONYのロゴが数秒間表示されBootAnimationに移っていきますよね。ブートアニメーションは過去いくつか作りましたが、この端末は起動時間が早くBootLogoからBootAnimationへイニシャライズの起動シーケンスが渡されてから5秒くらいでロック(ホーム)画面が現れてしまうため、のんびりとアニメーションを見せる時間が足りない。ここはカスタムROM (RR) が持っているシンプルなBootAnimationに任せて、普通はいじくらないBootLogoの方を置き換えようと考えました。

Mibunny

BootLogoはKernel領域にあります。鴨きもデザインはこの先じっくり作るとして、シャオミのイメージキャラクタMiBunny君のこじゃれたものに置き換え。電源投入/リセット時の最初の3秒間だけ現れますが粋なカスタマイズ・・・だと自賛しております。

このスマホ端末、処理速度は速いし、私にとって最も重要なGPSの受信感度や3次元測位精度も良好。チューニングした結果、待ち受けでの電池消耗は1%/時間ってところ。充電してから3日はがんばってくれます。これで$315なら上等です。
しばらくは活躍してくれることを願っております。

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コメント

相変わらずディープですねえ。
記事内容とはズレますが、私が使っているアローズm04。楽天仕様。まあかったるいですよ。タップして2、3秒してから反応する感じです。待受画面4面で、数十個と出ていたアイコン1面だけにし連絡先のショートカットを3つにしても、まあ1秒強かなあ。
メモリ量も少ない機種なのでこれがいいところ?年寄り向けの悠長な携帯って感じですが、このご時世こう言うマッタリしたのも有ってもいいかな。

ノブさん、

やっぱり日本製スマホには無類の安心感があります。Arrowsは防水だしアクティブなノブさんにぴったりでしょうね。

中華スマホはほんとに中身を全部入れ替える覚悟がなければ安心して使えないみたいな心配もあります。過剰な心配なのかもしれませんが、個人情報のみならず通信ログやら電話帳まで中国へ送られてしまうとなると、自分だけの問題ではなくなってきますものね。

スマホは要求を満たす程度のスペックがあれば十分ではないでしょうか。私もGPSの感度と測位精度が高いのがこのスマホを気に入ってるところです。

以前はちゃんと動いていたのに最近動きが遅いみたいに感じる時には、キャッシュをクリアしてあげると改善することがあるみたいですよ。

もうねキャッシュクリアしても効果なしです。
そんなユーティリティソフト入れてますが検討むなしく...
今一番欲しいのは、昔の黒電話。IP電話としても使えるとか。
玄関にドーンと置いておきたいのです。^^

ノブさん、

キャッシュではだめでしたか。ファクトリーリセットをしたらデータが皆飛んでしまうし痛し痒しですね。

黒電話はけっこうまだ巷で売っていますね。アンティークで見た目いいのですが、自動応答サイトなどで数字以外のキャラクタを求められた時に困りそう・・・(^_^;)

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