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2019年6月18日 (火)

御嶽山登山 百名山45座目

Ontake1
念願であった御嶽山に登山

自然の力に感慨を深めました

ご存知の通り長野県、岐阜県境にそびえたつ独立峰の御嶽山は2014年に大規模な噴火があり登山者に多くの犠牲者が出たのは記憶に新しいところ。直後に入山規制が掛けられましたが噴火警戒レベルが1となった現在、山頂剣ヶ峰へ向かう山頂直下に規制バリケードが張られていますが、それも本年7月1日をもって規制解除され山頂まで行ける予定となっています。噴火災害はとても悲しい出来事でありましたが、5年を経過して御嶽山も徐々に以前と同じように戻りつつあるのは幸いです。

なんで山頂まで行けない6月のこの時期を選んで行くのかというと・・・7月からは規制解除と夏山シーズンが一緒にスタートするので多分無茶苦茶混むだろうし、雪が残る今のうちの方が御嶽山らしさを見ることができるのではという淡い期待もあったりします。幸いに休暇が取れたので週末の荒天が回復した6月17日に中の湯から黒沢登山道を使って登ります。

Asayake
中の湯駐車場までの沿道沿いにある何百とある霊場の石板に目を見張りつつ、強風吹き荒れる朝焼けの中踏み出します。

Mokudan
この黒沢登山道は八合目まで木段がきっちり敷かれている。もう何十年も経過しているようでガタガタではあるけれども、これのおかげで足に負担を掛けず登下山できる。宗教的に重要な位置付けのお山がゆえに参拝者へも配慮してのことなのでしょうね。日光の男体山もお札をいただいて登拝するというお山でしたがここも同様の格式が感じられますね。
Zouki
樹林帯では木々が織りなす情景に目を留めさせられます。

Yukimichi

登山道には徐々に雪が出てきますが柔らかいのでアイゼンなしで進めます。

Hachigoume

八合目女人堂小屋近辺の標高2470mで森林限界を超え周囲が開けてきました。

9goukoya

八合目から見上げると山小屋がふたつ見えていますがこれは九合目です。ここからは山頂が見えません。がんばって足を進めます。

Sekkei

Kazanbai

まだシーズン前なのでどこの山小屋もやっていません。九合目を過ぎて雪渓のトラバースでアイゼンを付けました。周囲の低木は焼け焦げて火山灰がセメントのようになってへばり付いています。噴火のすさまじさを見てしばし絶句。

Rockout

さて標高2900mを超えて山頂まであと少し・・・っていうところで終了ぅ。
ここから先へ立ち入ったら法律で罰せられるとの看板ですね。見てのとおり普通に行けそうなので悪いFibyさんが心の中で行っちゃえよとつぶやきます。ここで行ってしまったらどこかの国の観光客と一緒になってしまうで我慢のしどころです。まぁ通行止めは想定内のこと。大きな石には↑山頂ってペイントしてあるのを横目でみながら右に折れて近くにある二ノ池へ廻ってみます。

Ninoikesansou

標高2905mにある日本最高所にある湖と言われる二ノ池です。まだ凍っていますね。池のほとりに横に立つ二ノ池山荘は2017-2018年の2年間を掛けて建て替えたのに今冬の風雪で大きなダメージを受けてしまったようで、7月1日のオープンに備えて大忙しで修理していました。敵は火山だけじゃなかったんですねぇ。

Kengamine

二ノ池の向こうに山頂剣ヶ峰が見えます。あそこまで行きたかったんですがまぁ仕方ないですね。

Heri

剣ヶ峰にヘリが飛んできました。JA6573のコールサインから東邦航空の報道用ヘリのようです。もしあの通行止めを乗り越えて山頂へ向かっていたら報道カメラにばっちり写って世間様に末代までの恥をさらすところでした。
セーフ (^_^;)

久々の3000m峰でしたが色々と考えさせられるものもありました。岳の三歩くんも言っています。

山で捨ててはいけないものは命

噴火の犠牲となった方々に深く一礼して御嶽山を後にしました。これからも私は心してお山には登りたいと思います。

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