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2019年8月 3日 (土)

北アルプス奥穂高岳登山 2019 その2

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涸沢の朝は幻想的です
    
まるでクリスマスイルミネーションのようですね

涸沢は携帯電波も届かないので俗世間といっとき縁を切るには好都合です。でもぼぉ~っと雪のカールを眺めているだけで何時間も簡単に過ぎてしまうんですよね。山小屋と違ってテントの中は完全なプライベート空間。散らかしたって汗臭い靴下を干したってだれからも文句は言われない。寝るのも自由、起きるのも自由、メシはいつ作ったって構わない。そんな自由が好きで重たい思いをしてテン泊道具や食べ物を持参するんですよね。決して小屋代1万円が惜しいとかそんな理由ではないです。いやほんと (^_^;) 
上に張った涸沢野営場での朝4時のテントイルミネーション画像は今回の山行ではベストショットだったかなと自負していますがいかがでしょうか。なんだか日本離れした雰囲気も感じられてちょっと気に入っています。

Tents そんな明け方、もうあらかたのテント住人は起きていますね。私も早々に朝ご飯をくらって暑くなる前にできるだけ標高を稼ぐべく野営場を後にします。奥穂高へ向かうルートに取り付き振り向けば涸沢の全景が見渡せますね。まだテン場にはスペースの余裕がありそうです。

Zaiten

難所の岩尾根であるザイテンクラートが延々と続きます。あらかたの荷物はテントに置いてきているので背中が軽いのは有り難いが中継点の穂高岳山荘までの道のりが遠く感じる。この辺はさすが北アルプスだなと感じさせる一瞬。

Iwahibari

イワヒバリがいました。今回はライチョウの姿を見られませんでしたがイワヒバリがいい声で鳴いていました。

Sansou

中継点の穂高岳山荘に到着。小屋横から試練は続く。こんな峰をいくつも越えないと奥穂までたどり着けないんですな。

Yari

3000m付近で振り向けば槍ヶ岳がちらっと見えた。結局山頂ではガスって見られなかったのでほんの一瞬の幸運でした。この近辺のお山は3100m台のお山が多いですね。さすがの北アルプスです。

Okuho1

奥穂高岳が見えてきました。まだ道のりは遠いけど山頂が見えてくるとがぜんモチベーションが高まります。

Okuho2

あこがれの山頂へ。

Helmet Hokora
まずは鴨きもヘルメットで記念写真。石積みの祠は御影石のような石でリニューアルしていました。「岳」の映画では雪嵐のさなかに祠の扉を開けて中に収められた防水袋に入った登山届を確認するシーンがありました。なんで祠の中に登山届が入っているの?っていう疑問もありましたが、今の石の祠は扉が無いのでそもそもできないですな。

Pose

奥穂高岳山頂で三歩君のきめポーズ。

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いやぁ楽しい山行でした。この近辺では奥穂の他には北穂高岳槍ヶ岳焼岳と登りましたがどれも素敵なお山でした。ただ真夏は3000mのお山でも暑い。気温はいいところ20度くらいなのですが紫外線の強さが半端ない。日焼け止めを塗っておかないと酷いことになりそうです。
奥穂高岳に登って涸沢のテントに戻れたのが午前中だったので上高地の終バスに乗れると踏んでテントを畳んで一目散に下山しました。これが暑くてなかなか歩みが進まない。登りと同じく6時間も掛かってしまい、さらには足のマメまで潰してしまってあんよが痛い。18時のバスには間に合ったものの無理はするものではありませんな。

北アルプスの山々よありがとう。この夏も乗り切れる自信が持てました。夏本番はこれからですね。

 

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コメント

北アルプス行きも定番化して来ましたね。相変わらずのフットワークに脱帽です。
涸沢のテント数は少ない方だったのでしょうか。私のイメージはもっとテントの花だらけ、だったのですが時期的なものも有るのでしょうね。いつも思うのですが、上高地からそのまま北へのルート。実際に登はかなりキツイのでしょうね。遠回りするからこその穂高行脚かな。
同じ頃(金曜の晩)は暑いので水無川上流、戸川山荘(だっけ?)前の河原で車中泊してました。
形態と目的はFibyさんの山行とは全く違うのですが、山の中ってだけで人間回復します。星が綺麗でしたが北アはもっと凄いでしょうねえ。
ヘルメットのロゴは「https://www.鴨のきもち」に変更希望^^/

ノブさん、

ノブさんのお父様に係り深い上高地にまたもや出向いてしまいました。涸沢のテントはあれでは少ない方です。今週末は夏山シーズンの最初のピークを迎えるためこの倍はテントの花が咲いていたはずです。彩もにぎやかですよね。

涸沢の朝の雰囲気はほんとにいい感じです。朝4時にはあらかたのテントには灯がともっているのだから皆さん早起きです。

戸沢山荘前の河原で車中泊ですか。駐車場入り口の舗装との段差はいかがでしたか?あそこで良くバンパー下をこすってしまいます。いい雰囲気でリラックスできたのではないでしょうか。北アルプスでも星はきれいでしたよ。なんだかもやもやしたものも見えていたのであれが天の川だったのかな。落ちてくるような満天の星でしたが丹沢と変わるところは無かったと思います。どこの星空もすばらしい。

ヘルメットのロゴにURLを足すなんてかっこいいですね。まずはURLを買わないと・・・

まずは目標達成おめでとうございます。下山のスピードがすごいですね涸沢を後にするのは淋しくありませんでしたか。せっかく登ったのにもったいないです。フィビイさんなら又簡単に行けるでしょうが、人ごとながらもったいない。
コンパネのレンタル代ぐらいはただにしてくれても良さそうな物ですが、天泊代も取っていることだし。
「コンパネレンタルは邪道」よーく理解できます。 私もそれを言って妻や息子に呆れられています。でも「山がすき」という事自体が変なことですね。
明日上高地散策。明後日新穂高ロープウェイで独標まで、行けるかな。

クラウドさん、

ありがとうございます。まぁ諸先輩からすると小さな目標ではありますが、わたしなりに達成感はありますね。次の目標は百名山ハーフなんですが、これがけっこうきついです。

さすが下山の速度に気が付かれるとはキャリアのある方は違います。朝に涸沢のテントを出て奥穂まで標高差900mを登り、テン場に戻って畳んだ後に標高1500mの上高地の踏み出しまで戻るのに行動時間14時間、平面距離にして21Kmを一日で歩きました。ほんとにもったいないくらい速攻で動きましたが実は訳があるんです。

下山予定は土曜日でしたので金曜日に急いで下山する必要も無かったのですが、その週末は北アルプスの年間で二番目に混雑する時期だったのです。
下山していても登ってくる方の多いことに驚きます。もちろん登り優先なので道をお譲りするのですが、団体さんも多くてなかなか狭い登山道で降りられないくらいのすごさだったです。

涸沢のテン場でも昼にはもう幕営スペースが無いくらいに膨れ上がっておりました。こりゃ長居してもいいことないかなと思って下山を決意しましたが悪い判断では無かったと思っています。18時のバスに乗れたので車に戻ってその足で松本市街の遅くまでやっているお風呂屋さんへ直行してのんびりできました。足のマメはつぶれましたけどね。

やっぱりお山ではのんびりやりたいです。なんたって週末に備えたヘリコプターでの山小屋への荷揚げが、涸沢で見ていた半日だけで10回以上やってくるのですから相当な数のお客さんが入るのでしょうね。布団1枚で3人っていうのも理解できそうです。やっぱり重いですがテントがいいですね。

涸沢ではコンパネ借りなくても石ゴツゴツで背中のツボを刺激して疲れが取れるような気がします。(やせがまん)

おぉ、上高地へ行かれるのですね。かっぱ橋あたりを散策してその翌日はロープウェイで西穂ですね。最初の混雑のピークを過ぎたので平日はそんなに混んでいないと思いますが、どうかお楽しみ下さいね。

またよろしければ様子をご紹介いただければ嬉しいです。

平湯の、ひらゆの森、というホテルで書いています。
夏山の定石でしょうか。午前中快晴、午後ガスが出て雷、さっき停電しました。
明日は曇りです。雷よりはましかな。
18歳の時から47年ぶりの上高地でした。嫁さんと一緒でなくて人が少なかったら泣いていたかも。
昔来た時は、氾濫原が広くて樹木が小さくどこからも穂高の雄姿が見えましたが、河川管理の成功というか、管理のしすぎというか。
自宅から四時間半でこの景観を味わえる贅沢を日本国に感謝です。

クラウドさん、

ひらゆの森ですか。いいところに投宿されていますね。平湯温泉をベースにするなら、まずご自宅から平湯へ向かってそこから上高地を往復すれば、翌日の新穂高ロープウェイに乗るのに無駄が無いですものね。なかなか考えられた行程と拝察します。

真夏の山は午前10時までと言いますね。どうしても気温が高くなってくると雲が出てくるようですね。明日は曇りの方がいいかもです。標高3000mでも今どきの日差しは刺すように降ってきます。

47年ぶりの上高地を満喫されたご様子。大正池から河童橋まで歩けばちょっとした予行演習ですよね。私の先週の上高地は入りが朝6時、出が18時だったので土産物屋さんすら寄れませんでした。

明日は朝7時にモーニングをいただいて早くから行動開始でしょうか。良い眺望に恵まれること祈念いたしております。

独標まで行ってきました。
余りの景色の良さに、西穂高山荘からの足取りが遅すぎ、と思っていたらヤマップの記録では速めででした。
ハイになってしまったらしく、次のピークに行きたくて、行きたくて。
夢にまで見た北アルプスの尾根は、体の疲労までもどこかへ吹き飛ばしてしまいました。
もしかして、フィビイさんのすごい体力もアドレナリンのおかげ・・

クラウドさん、

西穂から西穂独標までの間は見晴らしのよい尾根歩きになるようですね。天気が良いと上高地の河童橋あたりもよく見えたのではないでしょうか。
気温も高くて体にもハードであったと思いますが、ペースが速かったのはやはり長年のキャリアで培った登山技術が発揮された結果であると思います。奥様もご一緒だったのですか?

私は体力なんてありません。ひとり登山だと好きなようなペースで動けるので勝手気ままに行動している結果ってところですかね。でもどんなふうに登っても楽しいのが山登りですね。もちろん安全が前提ですが・・・

もう一日投宿してお帰りでしょうか。道中お気をつけて・・・

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