火打山登山 百名山48座目
お盆時期も休まず働いたごほうびで遅い夏休みを頂戴して片道400Kmをすっ飛ばして上信越まで遠征、新潟県は火打山と妙高山を巡る機会を得ました。この山々はなかなか位置関係がよろしく、小屋泊もしくはテント泊すると一泊で両方廻れるという。池塘も綺麗という評判なので期待していたお山でもあります。
初日は火打山、9月初旬とはいえ昼間は日差しがまだまだ厳しいので朝まだ早い4時過ぎに笹ヶ峰を踏み出します。登山道入り口は暗いとほんとに不気味ですね。あの世への入り口みたい。
標高1300mの踏み出しから今回のお宿となる高谷池のテント場2100mまで平面距離6Km 標高差800mを一気に登ります。夜が開けると北アルプスも見えています。雲は厚いけど日差しが無い分は歩いていて楽です。
途中登山道整備の職人さん軍団とお会いしました。県から請け負って案内標識等の整備を行っているのだとか。ありがたいことです。監督さんがごつい電話機を使って打ち合わせをしていた。後で許可をもらって撮らせていただいたが、どうもこれは衛星携帯電話らしい。その昔イリジウムという衛星を何十個も打ち上げて全世界をカバーするという衛星携帯電話会社があったが経営破たんしてしまった。コストに見合うだけの需要が無かったのですな。
このドコモの衛星携帯は日本だけをカバーする静止衛星を使うのでコスト的に有利。通話料も30秒45円と思ったより高くない。端末代金はまともに買うとういくらになるのかはわからないが、ヤフオクなどでは中古が1万円内外で落札されているのでそんなに高くもなさそう。個人利用ではなかなか使い切れないが、経費で落とせる法人がここのような携帯サービスエリア外の山で連絡を付けるにはいい手段と言えるだろう。電話番号も普通の090で始まる番号。スマホよりはでかいが決して大それた大きさでもない。初めて見たが衛星電話も特別な存在ではなくなっているのですな。
池塘のきれいな高谷池に着きました。遠く火打山も見えています。まずはここで今夜の寝床を作ります。
水はけがわるそうだけどフラットでとってもテントにはありがたい地面。利用料も410円とリーズナブルで嬉しい限り。設営が終わったら初日の目標火打山へ今回新調したアタックザックを背負って出かけます。このモンベルのパーサライトパック15はこのサイズでチェストバンドが付いている唯一のモデル。なかなかいいですねこれ。
高度を上げていくと綺麗な池塘とマイテントが良く見えました。ロッジからはそこそこ離れているし水場もすぐそばにある(池の水だけど)というロケーション。この池の水が透き通るようにきれいでまたうまいのですよ。ほんとは煮沸しないといけないのでしょうがまさに自然の恵みって感じです。
天狗の庭というところまできました。なかなかいい雰囲気。水面の逆さ火打山がいいっすね。この辺の池塘は苗場山や尾瀬と似ていますが独特の雰囲気を感じます。
ライチョウ平。北アルプスから離れたさして高度も無いこんなところでもライチョウの生息が見られるそうです。さすがに私あたりには会いに来てはくれませんでしたが繁殖してもらいたいですね。中央アルプスでは絶滅、南アルプスではわずかに生息、北アルプスにはけっこういるようです。私が出会ったライチョウも北アルプスでのみ。冬毛のライチョウも見てみたいものです。
トリカブトとアザミは登山中そこかしこで目につきます。木イチゴもありました。桑の実よりは苦味があるけど酸味があってうまい。いくつかいただいてしまいました。
火打山の山頂標高2461mです。ガスって眺望もなにもありません。一応360度の絶景のはずなのですが・・・まぁこんなこともあります。これで百名山48座目、あまり山頂に居ても楽しくなさそうなのでテントに戻ってメシにします。
テン泊初日は棒ラーメン。今回は長崎の同僚からいただいた佐賀の牛塩です。これがまたうまい。高谷池のお水で作るとうまさが引き立ちます。さておなかがいっぱいになったら寝床でごろごろ。明日の妙高山に思いを馳せます。
以下つづく・・・
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