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2020年2月 1日 (土)

フィットGK3 ステアリングホイールの交換(手順有)

Before_20200201205101
予定外で入手してしまったのですが
  
せっかくなので交換します
 

ヤフオクをふらふらとうろついていたらフィットの純正革巻きハンドルが目に付いた。スポーツモデルのRS用だが5000円が開始価格。見た目は既存のウレタンハンドルと変わらないのだけれど革のグリップってのはやっぱり良さげです。ただし交換は面倒だし物欲的にもさほど欲しくてたまらないというものでもない。値が上がったら潔く諦めるつもりで開始価格を入れておいたら落札してしまった。

不本意ながら手に入れてしまったからには取り付けねばいけません。いやほんと不本意。
さて今どきの車でのハンドル取外し/取付けはエアバック関連配線の付け替えがあるのでバッテリー端子を外しての作業が常識のように言われている。ただバッテリーを外すのはいいがエンジンECUに長年貯め込んだ私の運転グセ的な学習内容や、ナビ/オーディオ関係の設定等も全部クリアされてしまうのも困る。それを嫌って過去にはメモリバックアップ電源器を作ったりした程ですからね。

Airbagactibate1エアバッグ展開のための火薬点火には起爆信号が必要になる。デンソーのエアバッグECUの解説資料で勉強してブロックダイヤグラムを読むと、起爆させるにはセーフィングセンサ信号と点火駆動回路信号の両方が揃う必要があるようだ。これらのトリガーとなるべき信号がDCなのかACなのか変調信号なのかは公開情報だけでは不明なるも、少なくともシーケンス的にはエアバッグの接続コネクタを活線のままで抜いたら即起爆するというB接常時閉というような回路構成ではないことは明らか。さらに条件的に脱着に際しての接点ノイズなどの誤検出で暴発するような可能性は限りなく低いと推測。
ということで今回はバッテリー端子を外さずに作業をすることにした。もちろん自己責任の世界ですよ。

フィット3のステアリングホイール(ハンドル)を取外し/取付けするためには以下の工具が必要です。

1. T30 トルクスレンチ
2. 10mm六角レンチ
3. 六角レンチ用長尺エクステンションハンドル
4. 締め直し用トルクレンチ (40Nm)

ハンドルを固定している10mmの六角ボルトを外すのに、セット物のラチェットレンチなどでは長さ的にまったく役不足。がっつりトルクが掛かる長めのエクステンションが必要です。私はホイールナット用のトルクレンチを流用しました。
プーラーは要りません。スプラインに刺さっている嵌合は六角ボルトを外したらユルユルでした。気の利いたハンドルだとスプライン用にスチールのインサートが刺さっていますが、このハンドルはアルミへ直にスプラインの山を立てているので全然きつくなかったです。組み直す際にトルクレンチが無い場合は勘でボルトを締め直すことになりますが締め過ぎには注意ってところですかね。

T30Airbag1 まずはエアバッグインフレーターを両側面でハンドルボスに固定しているT30のトルクスネジ2本を外してインフレーターをそっくり取り外します。前の軽自動車でやったときには外すのにだいぶ苦労しましたが、こやつはネジ2本外すだけなので楽でした。活線でエアバッグのカプラを外すのにちょっとビビりましたが何事もなく外れてくれて一安心。ホーン用カプラやハンドルスイッチ系のカプラも外します。エアバッグの製造元はダイセルセーフティシステムズとかいう会社で中国産でした。

Airbag2

Cuplers

取り替える革巻きハンドルのスイッチパネルに傷が付いていたので既存品から移植して交換しておきました。このスイッチパネルは全部嵌合ですが細いステーや爪が多いので、交換する際には下の画像を参考に注意して行ってくださいね。

Switchpanel
さて次はメインイベントとなるハンドル固定六角ボルトの取り外しです。

Hex1

Hex2 この10mm六角ボルトがロックタイトを塗って締め込んであって無茶苦茶固い。覚悟の上でホイールナット用長尺トルクレンチを使って目いっぱいトルクを掛けて回します。
いやぁ固かった。六角をなめるんじゃないかと冷汗ものでしたがなんとか外れましたよ。このトルクレンチはホイールナットに合わせて105Nmにセットしてあるのだけれど、カチンと設定トルクに反応した段階で緩みました。つまり外すには100Nm以上のトルクが必要だということ。これは強烈です。

そんなわけでこのボルトはしっかりとトルクの掛けれる道具が無いと緩ませることは難しいでしょう。素人ユーザーごときにハンドルは絶対に外させねぇぜという本田技研工業の固い決意みたいなものを感じさせましたね。

ボルトが外れてしまえばこっちのもの。ボスのスプラインに合わせてマッチマークを記録したら既存ハンドルを撤去して交換品を組み込みます。もしここでステアリングセンターがずれるようなことになると足回りでタイロッドの調整が必要になってしまう。幸いにもぴったり合わせることができました。

Retighten

ロックタイトのカスをワイヤーブラシできれいにしてバラした順を逆に追って組み直していきます。また外すこともあるだろうからとロックタイトは塗りません。ハンドル固定ボルトの締め付けトルク40Nmはトルクレンチで掛けます。

After_20200201210301

で完了。見た目は革の縫い目くらいしか変わりませんが革巻きハンドルはにぎにぎしてもいい感じ。後付けのカバーなんぞよりやはり勝りますな。車の運転中は常に握っているものなのでグリップの感触はこだわってもいいかもです。

交換後に走り出して最初に感じたのはハンドル操作が軽くなったかな?という印象。革巻きのおかげでハンドルのグリップを強く握らなくて済むので軽く感じるようになったのかもしれません。
今回5000円の付加価値を足してまだこの車には活躍してもらうこととしましょう。

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コメント

確信犯的落札^^
着脱に至るまでの考察がFibyさんらしですねえ。
センターボスの固定ってそんなにガッチガチなんですか!他のメーカーも似たようなもの?
まあ走行中に外れるよりかはいいですがねえ。あれかな、エアバック仕様だと、とかあるのでしょうかね。
皮はやはり人間の皮膚に馴染みが良く、その分操作の力加減も伝わり易いのでしょう。超ドライバーになると皮一枚の感覚でステアリング操作するとかしないとか。
しかし、出てくる関係会社名が仕事のお客さんばかりで...

ノブさん、

いやいや偶然の落札ですよ (^_^;) ただ傷有りとアナウンスされていたので多分応札者は少ないんじゃないかなとは思っていましたがね。傷部分は手持ちのパネルと付け替えたのできれいになってます。

ハンドルのスプラインの噛み込みが硬い場合と、今回のように固定ボルト(ナット)が固い場合に分けられると思いますが、今回は後者でした。前の軽自動車の時はスプラインの噛み込みが固くてプーラーで抜きましたが、車によって違うみたいですね。
いずれにせよ今時のハンドルはユーザーが普通いじくるところではないので脱着は考慮されていないというのはよく分かります。

おぉ、さすがノブさんのお取引先は著名な企業が多いですね。ダイセルセーフティシステムズって会社は初耳でしたが、ホンダ車は中国部品を多用していると聞きます。武漢にも新車組立工場があるそうです。
その中国が大変なことになっていますが、中国出張は当分なさそうですね。

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