金時山で山の棒ラーメン
やっとのことで入手した山の棒ラーメン。さっそくそのお味を検証しにまいります。
山頂で食べなさいとの製造元指示と、開発時に試食したという久住山頂の標高1700mを参考にお山選びを行いました。まず本県の最高峰である蛭ヶ岳、標高1673mが思い浮かぶ。だがここへ神奈川県から登るメイン登山道である塩水橋林道ルートが台風19号の被害によって未だ踏み出しへアクセスできない状況なのでアウト。他の1000m超のお山で良さげなところは・・・と考えて神奈川、静岡両県にまたがる金時山 1212mに目をつけた。
金時山は神奈川県民にとってはとても馴染みの深いお山です。金太郎のモデルとなった坂田金時より名をもらった由緒あるお山。何本かの登山道が山頂までに通じているが、足柄峠からのルートを選べば平面距離2Km、標高差350mで山頂へたどり着くことができる。この手軽さ故に山頂を3000回以上踏んだというようなジモティまでいらっしゃるのですよ。ただその頂からは富士山は言うに及ばず箱根連山や大涌谷の噴煙、芦ノ湖や仙石原などの眺望は十分。標高こそやや低いがマルタイ開発員が感じた山頂眺望と同じ条件を得るにはもってこいだと考えた訳であります。
金時山にはカミさん連れてや山初心者の同僚をエスコートしたりして何度となく登ってはいますが、いつもはそのお気楽コース。ただラーメンを食すならたっぷり汗をかいて山頂到達感を味わった後でないとどうも雰囲気が出ない。そこで今回は麓の名倉沢は夕日の滝あたりから登るコースを取ってみます。往復で8Km、標高差は800mと日帰り登山らしいレベルになります。さぁターゲットは決まった。
朝7時、日が差し始めた夕日の滝近くの駐車場から踏み出します。このあたりも桜が満開です。世間の状況は決して例年通りとはいきませんが、桜は変わらず可憐な姿を見せてくれています。登山道へ入るとなにやら看板がある。
先日の雨っていつのことかな。う~む、そういわれましても・・・ってところもあって危なかったら引き返す覚悟で進んでみます。1.5Kmほど進むとこんどは別の表示が現れた。
なんだか完全通行止めという訳でも無かったようです。実は行きは金太郎コース、帰りは足柄峠コースで帰ってこようと考えていたので5秒ほど悩みましたが、カミさん登山届はそのルートで出してあるし、まだ時間も早いのでダメならリルートすればいいやと左折して金太郎コースへ入ってみます。ここから1Kmほど進んでバツ印の訳がわかりました。
登山道が土石流でごっそりえぐられていて寸断されています。切り立つ崖は深くストレートには降りられません。ただこんなときはだいたい上流域へ登り返すと高低差が縮まって谷底へ迂回できることが多い。山登りのセオリーに従ってすんなりと通過。この辺は今までのスキルが役に立ちます。ただこの先で選択を誤りました。
25000分の1地形図で実線で引いてあったので道の体裁があるのだろうと思って進入したルートにはどう見ても踏み跡がない。はてどうしてかなと地図に「みんなの足跡」を重ねて表示してみると誰も歩いた形跡がない。なんとフェイクの道だったようです。かといってだいぶ登ってきてしまったので正規登山道へぶつかるまで道なき道を進む。最後の50mは身の丈以上もある笹薮の藪こぎとなりこれにはしびれました。
笹は地下茎なので踏み跡が有ろうがなかろうがにょきにょきと構わず生えて来るので始末が悪い。それもあって道が放棄されたのかな。
ラーメン作って食べるだけが目的だったのにけっこうバリエーションのある山登りになってしまいました。足柄峠からの登山道にぶつかるときれいな富士山がお出ましです。
ここのところの暖かさで富士山の融雪もだいぶ進んできた感じがあります。今年は雪のあるうちにあの頂に立ちたいですな。
金時山頂直下の急斜面では、やはり台風の影響で登山道が崩落し急遽尾根登りの道が作られています。ありがたいことです。
踏み出しから2時間半ほど掛けて山頂へ到着。春休みのシーズンということもあって山頂はなかなかの賑わい。まぁ風も吹いているし3密ってほどでもないので大丈夫でしょう。
チタンコッフェルに400ccのお湯を沸かして投入。既定値は500ccですがお山では貴重なお水なので少し少なめにするのはいつものこと。
棒ラーメンのコツは火を早めに上げること。言うなればバリカタくらいの勢いで止めておかないと食べる前のトッピング等でもたもたしている間に麺が柔らかくなってしまう。トッピングを絡めて出来上がり。
持参のゆで卵、ソーセージ、刻みネギ、焼海苔などを加えてさぁいただきましょう。うむ、これはうまいっす。醤油仕立ての粉スープにはゴマ、ネギ、しじみなどが乾燥して入っていて、なにも加えなくてもそこそこのお味が出るように工夫されているが、やはり少しばかりでもお家の冷蔵庫から有り合わせの具を用意してきて加えてやると満足度が違う。富士山の眺望も良いスパイスとなりました。山の棒ラーメンなかなかいけますよ。
お腹もいっぱいになった。予定通り誰も通らないマイナーな足柄峠ハイキングコースを経由して夕日の滝の駐車場へ戻ります。ついでなので滝も見ていきましょう。
高低差のある立派な滝です。この滝は金太郎が産湯を浸かったところであると伝えられ滝行のメッカでもあります。多くの方が滝に打たれる順番待ちをされておりました。この季節、水は猛烈に冷たいでしょうね。私もその気合の入れ方は見習わなければ・・・でも滝行はごめんなさいです。
ラーメンだけでなくけっこう盛りだくさんの日帰り登山でなかなか楽しかったです。登り慣れたお山でも目線を変えると新鮮に楽しめるということが最近分かってきました。山登り奥が深いです。
山は繁華街よりかは安全であるとの認識からか徐々に人が戻ってきています。世間もコロナなれみたいなところがあって感染者がなかなか減りませんね。社会活動の中でのコロナ対策はぬかりなく行いながら、ワクチン接種の順番を待ちたいと思います。
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