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2021年7月24日 (土)

オリンピックに協賛して唐松岳

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東京オリンピック開幕です
 
ここにもオリンピックがあったのですよ

賛否両論ありましたが東京オリンピックが始まりましたね。TV鑑賞ではありましたが開会式は4時間全部見てしまいましたよ。時節柄派手さは控えながらもなかなかいい演出だったかなと思います。

私は国威発揚的な開会式よりオリンピックは閉会式に注目しています。過去短い人生の中で何度か見てきたオリンピックにあって、最高の閉会式だったのは1998年長野冬季オリンピックであったとわたくし的には断言できます。様子はここで知れます⇒ youtube 聖火が消された後の1時間30分あたりから始まるダンスのシーンを見ると今でも涙ぐんでしまいますよ。

WAになっておどろうの曲に合わせて世界中のアスリートと長野の子供たちが楽しそうに踊る姿は、ほんとうのボーダーレスを感じさせました 東京オリンピックではこのような密密って訳にはいかないでしょうが、閉会式にどんな演出を用意しているのか期待をしています。

さて山登り。関東甲信地方が梅雨明けした7月半ば、長野オリンピックの主要スキー競技会場であった八方尾根から唐松岳を目指します。ちなみにタイトル画像は八方尾根スキー場のウサギ平にあるオリンピック女子滑降のスタートハウスです。23年の時を経てもまだ残っているのですね。

北アルプス唐松岳は夏場でも動いてるゴンドラやリフトや使えば日帰りでも登れるお山ですが、今回はテントを担いで踏み出しからリフトなどは使わず夏のスキー場の風情を感じながら歩きます。まずは黒菱ゲレンデに車を置いて標高差1100mを登り、唐松岳頂上山荘のテント場を目指すのですがこれが結構大変だったりしました。

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冬場は絶好のゲレンデとなるリーゼングラートの斜面も夏場はこんな感じになる。違うものですねぇ。水芭蕉やニッコウキスゲが花を付ける湿地帯の上を滑らせてもらっているのですなぁ。

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五竜岳鹿島槍ヶ岳が見えています。どちらも苦労して登ったお山なので思いで深いです。このグラートリフトの終点でスキー場が終わり、そこから本格的な登山道となります。
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八方池まで来ました。白馬三山はきれいに見えていましたが水面が波打って山並みが水面に映る絶景写真は撮れなかったのが残念。でも十分に絶景なのは変わりありませんね。
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扇雪渓と呼ばれる万年雪はさらりとバイパスでかわしますが、その先にはちょっとした雪渓が残っています。まぁこの時期の雪が柔らかいのでノーアイゼンで構わず行きます。夏の日差しの反射はすごいけどやっぱり雪があると涼しげですねぇ。
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唐松岳頂上山荘へ到着、ここでテントを張ります。唐松岳がきれいです。30度近い気温と夏の日差しを受けて登る標高差1100m、さらには今回は水場が無く水を購入するにはお高いところなので2.5Lのお水も背中に持ってきているのが効いてけっこうばてました。今シーズンの頂上山荘はお客さんを取らず、利用はテント場だけとなっているそうです。幕営料も値上がりして2500円。コロナ禍前の山のテント場なんてどこも500円千円ってところだったのですが、ほんとに様相が変わってきました。でもそこは許容しなければなりません。
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ここのテント場(ば)は山小屋のあるレベルから見るとはるか下にあり、おトイレを借りるのにもけっこうな道中を必要とする。唐松岳の稜線にに張り付く感じがおもしろい。斜面にあるひと張りふた張り分しかないスペースを探して先着順でテントを張っていきます。
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テントを開くと剱岳立山が見えるよさげな場所に張れました。北アルプスはどこを見回しても絵になりますね。
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山は逃げて行かないからのんびりでいいやとゴロゴロした後に山頂へ出向くとガスってなにも見えませんでした。まぁそううまくはいきません。ただ道中素晴らしい景色を堪能してきましたので欲はかきません。テントに帰ってたら食事の支度。
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やっぱり棒ラーメンがいいです。山の棒ラーメンにトッピングをいくらか加えて十分な晩飯。わたしなんぞには上等です。腹が膨れたら日暮れまで剱岳を満喫して日暮れと共にシュラフに潜り込みます。日が暮れたら寝るという自然の摂理を実践するには山はいいところです。翌朝早起きすればそれはそれでいいことが待っているのですよ。
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朝日とともに立山連峰がモルゲンロートで浮かび上がります。この時期は太陽の元気が良すぎて真っ赤になるようなモルゲンはなかなか見られないのですがいい感じじゃないでしょうか。さて唐松岳も満喫したのでテントを畳んで帰ります。
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日が高くなって気温が上がる前に下山したいところです。下山ルートの八方尾根がふもとまで続いています。水も食い物もあらかた消費したので背中が軽くなってありがたい。歩みも進みます。
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行き先に往路で寄った八方池が見えてきました。今度はいい写真が撮れるかなと期待しましたが水面には映ったものの雲が掛かってお山が全部は見えませんでした。うまくいかないものです。
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八方の第一ケルンに立ち寄ったら今回の目的はめでたく完了。八方尾根は夏でも冬でもいいところです。(結論)
次にメジャーなお山を目指すのは秋の風が吹いて涼しくなってから。真夏は北アルプスでも暑いですからね。しばらくはオリンピックでもTVで見ながら秋のお山に想いを馳せます。

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登山」カテゴリの記事

コメント

鴨様、体力充実ですね。リフトを拒否できる精神力も素晴らしいというか、少し不思議です。
先週梅雨明けしたのに、もうすでに台風が迫って来てしまいました。ベストの山行でしたね。
先週、日光にトレッキングに行ったところ、前日に熊の目撃情報、途中すれ違った人からも遭遇情報をいただき、ビビります。ポールに着剣できるように改造したシースナイフを目立たないところで点検です。役に立つとは思っていませんが御守りです。
唐松山荘を去年から調べてみたのですが、水の値段がメチャ高価でした。幕営料の支払い者には割引とかあるのでしょうか。2.5Lで二日間は厳しすぎますよね涼しい日でも。

クラウドさん、

毎日暑いですね。8月に入ったらどうなるのか想像を絶してしまいます。
リフトをパスしたのは時間的な問題があったのです。暑いさなかに歩きたくなかったので朝5時前に踏み出したのですが、その頃はまだリフトの営業時間外なんですよね。最終リフトの降り場に着いたときでもまだリストは動いていなかったのでまぁ止む無しです。

これで1800円の節約にもなったのでよしとします。ただちょっとまだ読みが甘かった。朝の日差しはぐんぐんと強くなり朝7時過ぎには30度近いんじゃないかというくらいに暑くなって、もう1時間前倒しで踏み出せたら良かったのになと後悔しました。

唐松頂上山荘では煮沸しないと飲めない天水を1Lで300円にて売っていました。これだったらテント場横の雪渓まで行って汲んできた方がいいかな。まぁ山小屋も商売ですからそこは注文は付けれません。今シーズンは小屋泊まりを全て中止したそうで経営も大変だと思います。私はあまりお水を消費しない人なので2.5Lで一泊二日ぴったりでした。

着剣できるように改造なさったトレッキングポールってのがすごく興味あります。まるで銃剣ですね。今は刃渡り6cm以上はうるさく言われますが、対熊用だったら許してもらえるかもですね。狩猟に行くとき解体用ナイフを車に積んで移動する際にもけっこう気を使います。

私のビクトリノックスの十徳ナイフじゃお話にならないので、私が登山で熊に出会ったなら熊より早く走って逃げることにしています。

二日間で⒉5L !. 超人か。と思いました。腎臓の負担を心配してしまいます。炎天下で同じ仕事をしていても水を飲まない人がたまにいてお互いに声かけをしますが、体質の違いは大きいものなのですね。
私の学生時代は流石に 水を飲むな とは言われませんでしたが節約圧力が有り勝手には飲めませんでした。パーティで回し飲みして誰かのポリタンクを空にして、雪渓の水を汲んだりして可能な限り全員のタンクを満タンにして、炊事用と飲用に分けて使いましたが、煮沸は燃料が必要なのでやらなかったかな。
尿酸値の高い今の私が同じように⒉5Lで過ごしたらどうなることやら。

クラウドさん、

レイヤリングがうまくいって汗をあまりかかないで済んだオフシーズンの富士山登りでは、五合目-山頂を往復して500mmLのペットボトル1本が下山時に飲み切っていない状況があります。体質なのでしょうけどやっぱり少ないですよね。カミさんからもあんたは血液がドロドロだろうとよく言われます。

パーティ組んでの山行では水の携行量に気を使いそうですね。春先の雪渓だったらまだよさげですが、真夏の雪渓を溶かした水は中に色々と入っていそうで煮沸しないとお腹に悪そうですね。

私は貧乏くさく水をそんなに飲まなくても脱水症状も出ないし熱中症にもならないのでこれ幸いと思っていますが、決して褒められたjことではないということだけは認めますです。

記事を読んでたまらず 山と高原地図 白馬 を買ってしまいました。登山の計画は紙の地図を見ないと始まりませんね。昭和の生まれなので。
地図を買ってブログを読み直して気づきました、秋まで待たなければ無理か? 盛夏には無理か。なんでこんなに暑くなったのかよ。

熊よけの着剣はモスラーナイフの柄にテーパー穴を開けたもので、魚取り用のモリを参考にしました。テーパー穴は作れないので、直径の違うドリルで段付きの穴をプラスチックの柄に開けました。トレッキングポールの石付きを差し込むと槍として使えます。パニック状態の時に やる事が有る のは有難いと思います。

今日、ワクチン接種二回目、再来週には誘い合わせて蕎麦屋で昼酒が出来るかな。コロナ退散祈願祭として。

クラウドさん、

おぉ山と高原地図を買われましたか。ボクもいくつか持っています。北アルプスだとその南側になる槍ヶ岳・穂高岳編を持っています。スクリーン上で見るより紙の方が計画を立てるなら便利なケースが少なからずありますよね。

唐松岳は標高1800mまでリフトを使えばらくちんに行けますのでいいお山だと思います。八方池もきれいだし途中トイレもあるので奥様にも安心です。以前に八方池に行ったときにはサンショウウオみたいなのがいっぱいいましたが今回は見つけられませんでした。
ぜひ涼しくなったら計画してみてください。

熊ナイフの構造が知れました。なかなか渋い加工をなさっていますね。ストックの石突き側をナイフの柄に差し込むのですね。抜け止めは考えられているのでしょうか。っていうか一発勝負みたいなもので最初のひと突きが肝心ってことですかね。

ワクチン接種が今日で終わるそうでなによりです。私は幸いにも職域接種で2回終わっていますが、私の年代では当地の自治体の接種は予定も立っていません。ただただラッキーだったのかもしれません。

気兼ねせずに皆といっぱい酌み交わすことができる日を期待して待ちたいと思います。

水についてのことなどが頭から離れないので実験してみました。
1 朝から水を控える。通常寝起きに0.5 味噌汁、茶など1.0、10時、15時、それぞれ0.5夕食時1.0
就寝前 入浴時各0.5。合計⒌0L。これを 乾きを感じた時だけ控えめに飲んだら、合計2.5L。

2体重をまめに測る 朝90kg そのあと夕食時が93kg。

茶臼岳登山後直ぐ測ると89.5kg
八海山登山後ポカリを飲めるだけ飲むと92.5kg
全ての時で、特に乾きを感じていないのに、体重は3kg、飲んだ量は2.5Lもの違いがありました。

結論は 飲み貯めができる ということになってしまいます。   うーん?

クラウドさん、コメントありがとうございます。

そうですかマメにチェックされていますね。クラウドさんは体重が90Kg前後という立派な体格をお持ちですので必要な水分量も比例して多くなりそうですね。

茶臼岳は那須ですかね。八海山も行ってみたいです。どちらもロープウェイが通じていて良さげですよね。茶臼岳のごうごうと唸って火山ガスを吹いている穴はなかなか豪快でした。八海山の土産は言わずと知れたあれですかね。

ご指摘の通りその日のコンディションで体重の増減が大きいというのは私も実感しています。富士山登って降りてきて日帰り温泉の体重計で計ると3Kgくらいは軽く減っているので、水分が抜けると体重なんて簡単に減るんだなと思うことしきりです。

私の平均体重は65Kg程度なのでお水も少なくて済んでいるのかなと思います。水の飲み溜めができる体質は縦走向きですよね。私はペットボトルを腰にぶら下げてワンタッチで外れる工夫をしてあり、歩行中でも水分補給ができるようにしています。
貧乏くさくちびちびと飲むのがFiby流ですかね。

寿命が縮まるほど苦労していた仕事も一応の区切がついたので、遅い夏休みを取って北アルプスは八方池へ今週カミさんと行ってきます。リフトを乗り継いでここまでならカミさんでも行けそうと踏んでいます。

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