10月の富士登山 2021
まとまったお休みもそうそう無いことなので、やり残しが無いように富士山です。天気図とにらめっこしてここだという日に登ります。10月11日は体育の日を返上した平日なので富士山も空いているだろうと予想。この読みは痛いほどに当たったのですがね。
ここのところ富士宮口が多かったので今回は須走口から山頂を目指します。富士あざみラインを飛ばしながらいい感じの富士山が見えていました。最近の暖かさで雪も消し飛んでしまっているようですね。雲ひとつない最高の天気です。
ちょっと出遅れてしまって朝7時半くらいに標高2000mの五合目駐車場を踏み出します。先客はほんの数台のみ。こりゃ確かに山は空いていそうです。結果から申し上げますと山頂往復の道中でわずか2人にしか会いませんでした。たぶん踏み出しは私が一番遅かったでしょうし、須走口は登山道と下山道が分かれているのでそれもあるかも。しかしオフシーズンの平日とはいえ、こんなにいい天気の富士山を登っていて2人しか出くわさないってちょっと異様に感じます。
駐車場からはきれいに山容が見えています。須走口の正規登山道をトレースするにはいったん下り降りてから遠回りして登山道に入らねばならない。それを避けるためにオフシーズンはブル道などを使うのですが、今回は樹林帯を突っ切って登山道に合流する。まぁこの時期だからできることですがね。
登山道の案内看板は毎度のことながらきれいに剥がされています。オフシーズンに富士山を登ろうとするやつに利便性をくれてやる必要は無いとのことですね。
森林限界となる標高2450m新六合目小屋のあたりでは紅葉が盛りでした。山中湖も見えています。同じ標高でも北アルプスの方が進みが早かったようですね。富士山の方が暖かいのかな。
富士宮口に比べるとやはり須走口は長い。踏み出しも遅れてしまったために昼になってもまだ本七合目ってところ。基本日帰り登山では昼までに山頂に着いていないならUターンというのが私の建前なのですが、勝手知ったる富士山で夜間装備も用意してあるので今回は行けるだけ行ってみることにしました。
八合目小屋を前にしてお日様があんなに低くなっている。こりゃ山頂到着時刻の遅レコードを作れそうです。
やっとこさ山頂が見えてきました。最後の岩場ですがもうお日様は富士山の裏側に回ろうとしています。こりゃほんとに遅れちまった。
山頂です。時間は午後2時半ですが山頂には猫の子一匹いません。あまり人と会わないのもなんだか悪さをしているみたいでやなものです。贅沢なことかもしれませんが、やはり富士山はそこそこの人が居てほしいっす。時間も時間のためメシを食らったら速攻で下山します。
下山道にある吉田口と須走口の別れとなるポイントだけは案内看板が残してありました。これを間違えるとえらいことになりますからね。
せっせと下りながらふと気が付くと影富士が山中湖まで伸びてきていました。こりゃすばらしい。この時期ではこんな時間で無いと見られないのかもしれませんが、時間は午後4時を回って標高は3000mのあたり。10月の午後4時に3000mをのこのこと歩いていちゃぁいけません。でもきれいだったから許す。
砂走に着きました。日暮れと競争するために影富士に向かって誰もいない砂走を一気に駆け下ります。この砂走の存在はありがたく、登りはちんたら歩いて山頂まで休憩込みで6時間以上も掛かったのに、下山は同じく山頂からわずか2時間半で駐車場まで戻ることができました。周囲に人が居ないのでスピードを出せるのがいい。まさに砂走さまさまでした。
幸いなことにヘッドライトのお世話になることもなく暗くなる前に車に戻れました。砂埃まみれになった衣類を着替えたりしていたら真っ暗に。午後5時台でもこんな具合ですから秋の日はつるべ落としとはよく言ったものですね。富士山のシルエットがいい感じに見えていました。
久々の須走口はなかなか楽しかったです。でもお仲間はもうちょっと居てほしかったかな。今年の富士山はこれで締め。来年もよろしくお願いしますね。
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